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メタルマックス2 (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカーデータイースト
・ジャンルロールプレイング
・発売日1993年3月5日
・価格9,500円



■ 戦車と犬と人間のRPG
 ファミコンの後継機として登場したスーパーファミコンは、ロールプレイングゲーム(RPG)に特化したハードと言われるほど、RPGソフトの百花繚乱を生み出しました。
 スーファミの三大RPGシリーズ(『ドラゴンクエスト』シリーズ、『ファイナルファンタジー』シリーズ、『真・女神転生』シリーズ)の他に、『ウィザードリィ』シリーズ、『イース』シリーズ、『ロマンシング・サガ』シリーズ、『聖剣伝説』シリーズ、『ブレス・オブ・ファイア』シリーズ、『ヘラクレスの栄光』シリーズなど様々な種類があり、それ以外にも『クロノ・トリガー』、『MOTHER2』、『スーパーマリオRPG』といった時代を超える名作が存在しています。

 スーファミのRPGの中で最も優れた作品は何か?という質問に対しては、『ドラゴンクエストV』や『ファイナルファンタジーV』のタイトルを挙げる人が多いかもしれません。まあ、無難な選択だとは思いますが、全く面白味がない回答ですね。あなたが知っている名作映画は?と訊かれて、『ショーシャンクの空に』と答えるくらい面白味がない。「にわかゲームファン」と思われても仕方がないですよ。

 それでは、何と答えたら「真のRPG通」と一目置かれる人間になれるのか、(いや、別にRPG通とか思われたくないからという声は無視して)……フフフ、その答えはこの記事のトップに出ているじゃないですか。「この『メタルマックス2』こそが至高であり、スーファミのNO.1ロールプレイングゲームである」――ちょっと大胆すぎる主張ですかね? でも、実際にエンディングまでプレイすれば、私の主張があながち誇張ではないことを実感できると思います。販売本数では『ドラゴンクエストV』や『ファイナルファンタジーV』に大きく水をあけられているものの、ユーザーの満足度では決して負けてはいません。

 本作は、乗り物の戦車を改造しながら世界を冒険する『メタルマックス』シリーズの第2弾です。ファミコンからスーパーファミコンにプラットフォームが移り、グラフィックやサウンドが大幅に強化されました。
 グラフィックについては――使える色数が増えて当然だと思いますが――画面全体が明るくなりました。暗いストーリーとは対照的な鮮やかさです。戦闘モードの背景も、初代『メタルマックス』では真っ暗だったのが、『メタルマックス2』では色付きの絵に進化。ボス戦で流れる戦闘曲「お尋ね者との戦い」を聴き比べれば、サウンドの進化もハッキリと分かります。音の厚みが全然違いますね。

最期のお別れ      WANTED

■ 宿敵テッド・ブロイラーとの死闘!
 ストーリーの冒頭、主人公の母親代わりだったマリアと用心棒の仲間たちは、テッド・ブロイラー率いる武装集団「バイアス・グラップラー」に戦いを挑み、全員が殺されてしまいます。グラップラー四天王の1人であるテッド・ブロイラーの驚異的なパワーと残虐性! なんとも憎たらしい敵キャラではないですか。プレイヤーは「こいつだけは絶対に倒さなきゃ」と使命感に燃えることでしょう。

 テッド・ブロイラーとの戦闘で瀕死の重傷を負った主人公は、村人たちに助けられて奇跡的に回復します。主人公の冒険の目的はマリアを殺したテッド・ブロイラーに復讐すること、そのおまけにグラップラー総統のバイアス・ブラドを倒すこと、です。あまりにもテッド・ブロイラーのインパクトが強すぎて、その他のボスキャラの影が薄くなってしまいました(笑)。なお、テッド・ブロイラーの「テッド」を「デッド」と間違える人が多いようなので、注意が必要だと思います。

 シナリオを進めていくと、男性メカニックと女性ソルジャー、そして戦闘犬のポチが仲間になります。『メタルマックス2』は初代『メタルマックス』よりも1人多い「4人パーティ制」です。犬が人間と同じパーティの仲間になるという設定は非常に面白いですね。
 犬だけは戦車に乗ることはできず、また戦闘時の行動も直接命令することはできませんが、人間以上の高い攻撃力と守備力を持った頼もしい仲間です。本作以降、『メタルマックス』シリーズはパーティにペットが加わることがお約束となり、「戦車と犬と人間のRPG」と呼ばれるようになりました。

 戦車に乗らなくても強いというポチのありがたみをしみじみと感じたのが、ゲーム終盤で実現するテッド・ブロイラーとの復讐戦。この戦闘はなんと戦車なしで戦わなければならないのです。
 「3人+1匹 対 1人なら戦車に乗らなくても勝てるんじゃないの? こっちは経験値を積んでレベルアップしているわけだし」と甘く見たプレイヤーの心をへし折る、テッド・ブロイラーの強烈な火炎放射攻撃! 常軌を逸した強さに悶絶。ここは戦車ありでも十分ゲームバランスが取れていますよ(笑)。

 『メタルマックス2』は戦闘モードをAからDの4つに切り替えられます。デフォルト設定の「モードB」はいわゆる『ファイナルファンタジー』タイプ。各キャラクターが順番に攻撃してアニメーションとメッセージが表示される仕組みです。いちばん派手で処理速度が速いのは「モードD」。一斉攻撃アニメーションでメッセージ表示なしという豪快さ。レベル上げのときに最適なモードですね。

 一癖も二癖もある賞金首との熱いバトル、フィールドに埋められたアイテム探し、デスクルスの「ドラム缶押しイベント」など、『メタルマックス2』の魅力は語り尽くせぬほど多いです。硬派な世界観に彩られたやり込み要素たっぷりの『メタルマックス2』。メジャー作品だけがRPGじゃないですよ!

テッドブロイラー      生き残り

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カルドセプト リボルト (3DS)

パッケージ画像
・機種ニンテンドー3DS
・メーカー任天堂
・ジャンルテーブル
・発売日2016年7月7日
・価格4,700円



■ クエストモードのボリュームは、シリーズ随一!
 2016年7月7日に発売されたシリーズ最新作の『カルドセプト リボルト』(3DS)。2008年発売の『カルドセプトDS』(DS)と2012年発売の『カルドセプト』(3DS)は、2つとも過去のシリーズ作品のリメイクでした。本作はシステムを大きく変えた完全新作の「新生カルドセプト」ということで、ファンの期待値は非常に高かったと思います。
 私はまだクエストモードのクリア率は半分以下で、カードも全体の3分の1ほどしか集めていませんが、とりあえず急ぎ足でレビューを。

 基本システムの変更点でまず目に付いたところは、カードの入手方法ですね。前作までは試合終了時にランダムで5~10枚程度入手していましたが、『リボルト』では試合終了時に獲得するGPを消費してショップで「カードパック」を購入する形になりました。
 クエストを進行するとショップで販売されるカードパックの種類が増加。火属性クリーチャーカードのみが入った「火属性パック」やスペルカードのみが入った「スペルパック」などがあり、プレイヤーは欲しい種類のカードパックを自由に選べます。
 パックの中にどんなレアカードが入っているかは、購入してからのお楽しみ。いわゆる一般的な「トレーディングカード」の収集方法と同じです。ショップでは不要なカードを売却して、新しいカードの購入資金に充てることもできます。

 試合中に対戦相手の所持カードをいつでも確認できるようになった――これは『カルドセプト』のルールを根底から変える大改革だと思います。いや、前作までも対戦相手の所持カードを見ることは可能だったんですよ。ただ、対戦相手が新しいカードを引いて次の行動するわずかな間だけでしたから、バトルの勝敗を左右するアイテムカードを持っているか否かを毎ターン記憶する必要がありました。本作ではその煩わしさ、面倒臭さがなくなったわけです。私はこの変更には大賛成です。

 ユニットの停止位置に関係なく、すべての領地に領地コマンドを実施できるようになったことも、基本システムの変更点のひとつです。配置クリーチャーに「ダウン」という概念を導入し、未行動でダウン状態にない配置クリーチャーがいる土地ならいつでもレベルアップ可能です。ユニットが各ゲートにぴったり停止するかマップを1周すると、配置クリーチャーのダウン状態が解除される仕組みです。

 また「エリアシステム」が排除され、マップ内の同じ種類の土地はすべて連鎖対象になりました。これにより6連鎖、7連鎖と連鎖が増えやすくなり、領地の価値も跳ね上がります。よりスリリングな試合展開が期待できますね。


■ ブリードカードでオリジナルカードを作成!
 「ブリードカード」システムは、『リボルト』の新要素です。クエスト「闇に潜む者」の「錯綜する記憶」をクリアすると、ブリードカード使用が解禁されます。ブリードカードとは、プレイヤーがパーツを組み合わせて完成させるクリーチャーカードのことです(ゲーム内で最大5枚入手)。
 ブックの中にブリードカードを入れて試合に勝利すると、そのブリードカードはAGE(年齢)が1つ上昇し、SP(スキルポイント)を5つ獲得します。最大値はAGEが10でSPが55です。

 ブリードカードのパーツは、カードパックと同じくショップで購入します。パーツの種類は、ST・HPを上昇させる基本的なものから、毒攻撃などの特殊能力を付けるものまで実に様々。パーツはそれぞれ消費SPが設定されていて、SP最大値55の範囲内で複数のパーツを付けられます。
 敵の領地を刈り取る超攻撃型のクリーチャーカードに仕上げるか、それとも難攻不落の絶対防御型のクリーチャーカードに仕上げるか、そこはプレイヤーのお好み次第。ブリードカードはブックに2枚までしか入れることができませんが、勝利を手にするための強力な武器になってくれるでしょう。
 攻略サイトによると、ブリードカードは少しずつ育てるよりも、必要パーツが揃った時点で一気にビルドアップした方がSP面で効率が良いみたいです。

 クエストモードでCOMが操作するAIキャラはとても賢いですね。ビックリしました。人間の熟練者が行うような高度な戦術を使ってきます。たとえば、プレイヤー側が防御用のアイテムカードを使い切ったタイミングで、高レベル領地の隣にいるクリーチャーを移動させて略奪する、といった戦い方です。
 COMはプレイヤー側がやって欲しくないことを積極的にやってくるので、最後の最後まで気が抜けません。これでもう勝ったと安心していたら、一発逆転されたことが何度かありました。いやー、怖ろしい。

 クリーチャーカードは、属性なしの「無属性」と、属性ありの「火属性」「水属性」「地属性」「風属性」の5種類があります。属性ありのクリーチャーカードをブックに入れる場合は、属性の種類を2種類に絞った方がいいですね。本作はカードの特性上、「火属性&地属性」または「水属性&風属性」のセットが基本になります。
 これはエリアシステムが排除されたことと深く関係しています。土地の連鎖のことを考えると、「絶一門」ならぬ「絶二門」の戦い方が有利なのです。

 絶一門が『カルドセプト』のインファイトだとすれば、絶二門、これはつかみ合い。お互いの首に手をかけ、徐々に力を入れていくようなもの。我慢できず高レベルの土地に止まった方が死ぬ(アカギ風)。

 『カルドセプト リボルト』は、まさにシリーズの集大成といえるソフトです。ニンテンドー3DS本体を持っていて、このゲームを遊ばないのはもったいない!

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Dungeon Warfare (PC)

タイトル画面  マップ画面

■ ハハッ、見ろ!人がゴミのようだ!!
 『Dungeon Warfare(ダンジョン・ウォーフェア)』は挑戦的なタワーディフェンスゲームです。あなたはダンジョンを支配する悪魔の王。ダンジョンに侵入したクソザコナメクジの冒険者たちを、数々のトラップを駆使して木っ端微塵に粉砕してやりましょう!
 敵はモンスターではなく人間。このゲーム設定は実に刺激的です。愚かな人間どもが悲鳴を上げながら惨たらしく死んでいく様を見ると、……クックックッ、魔族の血が騒ぎますねえ。

 本作のルールは一般的なタワーディフェンスゲームとほぼ同じです。入り口からゴール地点に向かう敵の集団を、ダメージを与えるトラップを設置して撃退していきます。倒した敵はゴールド(お金)を落とすので、増えたゴールドでトラップを増設できます。
 ゴール地点のポータルに到達した敵1人ごとに画面右上のハートの数が1つ減り、ハートの数が0になるとゲームオーバー。最終Waveまで耐えるとステージクリアになります。まあ、この辺は特に解説する必要はないでしょう。

 ステージをクリアすると、クリア報酬+経験値に応じて「ジェム」を獲得。このジェムを使ってトラップを強化し、次のステージに備えます。設定画面でトラップを強化していないと、ゲーム中にトラップをレベルアップ(最高LV.4まで上昇)することができないので注意してください。
 ジェムを使うことで、ゲーム開始時点の所持ゴールドを増やしたり、ハートの数を増やすこともできます。

 トラップは「床に設置するタイプ」と「壁に設置するタイプ」の2種類があります。スパイク・トラップやグラインダー・トラップは前者、ダート・トラップやハープーン・トラップは後者です。複数のトラップの効果がうまくかみ合うように、地形を考慮して設置することが大事です。
 また通常のトラップ以外に、「消費トラップ」というものも使えます。敵が踏むと作動する「爆弾」や、壊れたバリケードを補修する「修理道具」など全8種類があります。ただし、消費トラップは1つだけしか選択できません。

 各ステージの難易度は、プレイヤー側で調整することが可能です。敵の体力をアップさせたり、敵の移動速度をアップさせる「ルーン」をゲーム開始前にセットすると、より難しくなります。難易度が上昇すれば、その分得られる経験値も上昇。
 ルーンは全部で12種類です。ジェムをたくさん稼ぎたいなら、ルーンを複数個セットした状態でのステージクリアに挑むといいでしょう。

設定画面  迷える貴族

■ 見せてあげよう、ライトニング・トラップの雷を!!
 『Dungeon Warfare』のセールスポイントは、敵の人数の多さ。最初は“小波”程度だった敵の軍勢が、Waveが進むにつれて“大波”に変わり、最後はビックカメラ有楽町店のプレイステーション3初売りの如く大量のお客さんが押し寄せます。まさに「物売るっていうレベルじゃねぇぞ!」といった勢いです。あの~、別に新年恒例の「福男」を選んでいるわけじゃないですよ。皆さん少し落ち着きませんか?

 農民のようなHPが低くて弱い敵は何人来ようが楽に倒せますが、騎士や重武装兵のようなHPが高くて強い敵が大量にやって来ると、「数の暴力」で押し切られてしまいます。
 こういう体力自慢の敵には、プッシュ・トラップやスプリング・トラップが効果的です。ステージにある落とし穴に突き落としてしまえば、どんなにHPが高くても一発でお陀仏。次々と奈落の底に落ちて行く愚かな人間どもを見ると、……クックックッ、魔族の血が沸騰しますねえ。

 魔族直伝のトラップを使えば、全ステージクリアは簡単、人類抹殺など朝飯前――そんなふうに考えていた時期が私にもありました。しかし、このゲームはラストステージ「ショーダウン」の直前、ステージ「山」で急激に難易度が上がります。
 ここは敵の大軍が3方向から侵入してきて、しかもプッシュ・トラップやスプリング・トラップを上手く使える場所が敵の進行ルート上にない……。はてさて困りましたねえ。

 クリアが難しいステージは、トラップのバリケードを使って軍勢の進行ルートを1本に絞りましょう。そして道が狭くなる地点に、死者の墳墓(LV.4)、呪詛・トラップ(LV.4)、凍結トラップ(LV.4)、スパイク・トラップ(LV.4)を集中的に設置。これで軍勢をせき止めることができます。さらに近くにソウル・ハーヴェスター(LV.4)を設置すれば、ゴールドをがっぽり稼げます。この「黄金パターン」でステージの9割方は攻略可能です。

 序盤のステージ「落石地帯」には、右上に赤線で囲まれた落とし穴があります。ここにスプリング・トラップを使って敵5体を誘導して落とすと、隠しステージの「捨てカジノ」がマップ画面左下に出現。「捨てカジノ」をクリアすると、隠しトラップの「スロット・マシン」がゲットできます。

 この「捨てカジノ」は現バージョンで最も難しいステージですが、スピン・ブレードトラップの手前にスプリング・トラップを敷き詰め、スピン・ブレードトラップを消費トラップの機械加速で回し続けると、完封勝利も容易です(下右画面参照)。凍結トラップで動きが鈍くなった敵の軍勢が、ゴミクズのように落とし穴に転落。クックックッ、愉快痛快とはこのことですよ。

 ところどころ日本語がおかしいのを気にしなければ、買い。

こだまする悲鳴  捨てカジノ

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[ 2016/11/15 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

メタルマックス (FC)

タイトル画面
・機種ファミコン
・メーカーデータイースト
・ジャンルロールプレイング
・発売日1991年5月24日
・価格7,800円



■ 戦車と人間のRPG
 今は亡き椎茸栽培会社データイーストから発売された近未来RPG『メタルマックス』(FC)。バイオレンスアクション映画『マッドマックス2』の世界観をベースにした、クルマと呼ばれる戦車が主役のゲームです。

 テレビCMのキャッチコピーは「竜退治はもう飽きた!」。ここでいう「竜退治」とは文字通りの意味ではなく、『指輪物語』などの西洋ファンタジーに影響を受けたロールプレイングゲーム(RPG)のことを指します。ファミコンの代表的なRPG『ドラゴンクエスト』もそのひとつですね。
 毎日毎日僕らは鉄板のファンタジー系RPGで遊んでいますが、たまには変わり種のRPGで遊んでみたくなるのが人情です。それはゲームを開発する側も同じこと。剣と魔法のRPGじゃあまりに平凡じゃないですか。

 『ドラゴンクエスト』の元ネタである『Wizardry』や『Ultima』は、ファンタジーの世界にどっぷりハマれる作品です。でも日本人が同じようなゲームを作ったところで、悲しいかな、亜流ゲームにしかなりません。ゲームの世界を司る西洋文化が、元々日本には存在しないからです。
 魔法だとか、妖精だとか、錬金術だとか、ファンタジーにありがちな要素はすべてが西洋起源のもの。「わしらどん百姓が南蛮の鎧を着て竜退治だあ? 馬鹿こくでねぇ!」――勇者になりたいなんて言ったら、父ちゃんに叱られちゃいますよ。

 洋風がダメなら和風にすればいいじゃない、という食べ物的(?)な発想から、ファミコン中期になると和テイストのRPGが登場。ハドソンの『桃太郎伝説』、ケムコの『真田十勇士』、SNKの『里見八犬伝』、ジャレコの『じゃじゃ丸忍法帳』と、RPGの世界を拡張する動きがこの時期に見られました。
 これらの作品は一定の成功を収めたものの、『ドラゴンクエスト』シリーズや『ファイナルファンタジー』シリーズの人気には及ばず、ファミコンユーザーの間では「異色のRPG」という扱われ方に終始していたと思います。

 1989年7月に発売された任天堂の『MOTHER』は、真の意味で斬新なRPG作品だったのではないでしょうか。現代のアメリカを舞台にした『MOTHER』は、いわゆる神話や昔話由来の伝統的なモンスターが出てこなくても、RPGとして成立することを証明しました。
 ストーリーの時代も過去にこだわる必要はなく、現代であっても未来であってもいい、つまり敵キャラと戦って自キャラを成長させる内容であれば、どんなRPGでも作ることが可能ということです。

 こうしたRPGの進化を経て誕生した作品が、この『メタルマックス』です。『メタルマックス』シリーズの生みの親である“ミヤ王”こと宮岡寛氏は、『ドラゴンクエスト』シリーズとは全く異なる世界観のRPGを提案。戦車に乗って敵キャラと戦うユニークな作品に仕上げました。

とうちゃん      WANTED

■ 戦車の煙って、男のコだよな
 『メタルマックス』の主人公は、リオラドの修理屋の息子で、「モンスターハンター」に憧れている少年。ある日、少年は父ちゃんに自分の夢を語ります。ところが「なにっ!! モンスターハンターになりたいだとっ! それはカプコンのゲームだろっ! いい加減にしろ!!」と父ちゃんに怒鳴られ、家の外に叩き出されてしまいます。
 この荒廃した世界で生きていくためには、生活の足であるクルマ=戦車が絶対に必要です。「リオラドの南にある洞穴に戦車が埋まっている」という噂を聞いた主人公は、戦車を探す冒険の旅に出かけます。

 戦車を手に入れたら北方面へ移動。イベントを進めていくと、メカニックの「いじる」と、ソルジャーの「アンヌ」が仲間になります。本作は『ドラゴンクエストII』と同じ3人パーティ制です。

 『メタルマックス』最大の特徴は、人間のキャラクター+戦車の「ダブルユニット」を採用している点です。従来のRPG作品だと、乗り物はあくまでも移動用であり、乗り物自体に攻撃力や耐久力を設定していることはまずありませんでした。
 本作では、人間の体力(HP)と戦車の耐久力(SP)が別々になっていて、戦車が完全に破壊されない限り、人間にはダメージが届かない仕組みになっています。戦車は人間を守る「鎧」であると同時に、強力な大砲を積んだ「兵器」でもあるのです。こういう画期的なシステムを搭載したRPGって、『メタルマックス』が発売されるまでは意外となかったんですよ。

 戦車にはシャシー(車体)、エンジン、Cユニット(電子制御装置)、主砲、副砲、SE(特殊兵器)の6つのパーツがあり、町や村の改造屋で性能をアップすることが可能です。
 パーツの中で最も重要なものはエンジンです。パーツにはそれぞれ重量があり、エンジンは全体の積載量を決めるためです。戦車を改造するときはまずエンジンを強化して、それから他のパーツを考えるのが基本になります。

 このゲームには戦車を降りて人間だけで戦うイベントがあるので、人間の装備品も適時整える必要があります。戦車の改造費用に加えて、人間の装備品の購入費用――これは所持金がいくらあっても足りませんよね。
 そこで世界各地に散らばっている「賞金首」を倒して、一攫千金を狙いましょう。賞金首だけあって強敵揃いですが、戦車の性能を試すのに絶好の相手です。賞金首を倒すか、それとも無視してゲームを進めるかはプレイヤーの自由。この自由度の高さが『メタルマックス』の魅力です。

 1993年3月に続編の『メタルマックス2』(SFC)が発売され、1995年9月には本作をリメイクした『メタルマックスリターンズ』(SFC)が発売されました。賞金首、装備品、ダンジョンが追加された、やり応え十分な作品です。初代『メタルマックス』を遊びたいなら、このリメイク作品を選ぶのがベストでしょう。

犬      ウルフ

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スパルタンX (FC)

タイトル画面
・機種ファミコン
・メーカー任天堂
・ジャンルアクション
・発売日1985年6月21日
・価格4,900円



■ 考えるな、感じろ!
 本作は、香港映画『スパルタンX』(1984年)を題材にしたカンフーアクションゲームです。映画の『スパルタンX』のことを考えると、心の中が懐かしさでいっぱいになりますね。香港の人気俳優ジャッキー・チェンとその弟分ユン・ピョウ、そして「元祖動けるデブ」ことサモ・ハン・キンポーが活躍する痛快娯楽映画。子供の頃はテレビで放映された『スパルタンX』をビデオテープに録画して、何度も繰り返し観ていましたよ。

 映画が日本で公開された同じ時期に、同じタイトルのビデオゲームがゲームセンターに登場。なんとメーカーのアイレムは映画の公開前にゲームを作っていました。
 主人公トーマスが悪党にさらわれた恋人のシルビアを助けるという設定は映画と同様ですが、それ以外は全くの別物。映画を観ないでゲームを作れば当然そうなりますよね。

 ゲーム内容はブルース・リー主演の映画『死亡遊戯』によく似ていて、「タイトルは『スパルタンX』なのに、中身は『死亡遊戯』とはどういうこっちゃ?」とみんな不思議がっていました。おそらく、というかほぼ確実に、アイレムの開発スタッフは『死亡遊戯』を元ネタにしてゲームを作っています(笑)。

 その映画『死亡遊戯』は、1973年に32歳の若さで亡くなった伝説の俳優ブルース・リーの遺作となった作品です。ブルース・リーは1966年にアメリカのテレビドラマ『グリーン・ホーネット』で俳優デビュー。主人公グリーン・ホーネットの相棒カトウ役で人気を博しました。ブルースはこのドラマで「截拳道(ジークンドー)」の基礎である「詠春拳」を披露しています。
 ブルースは初のハリウッド作品となった『燃えよドラゴン』(1973年)を完成させた後、中断していた『死亡遊戯』の撮影を再開しますが、その矢先、愛人のベティ・ティンペイの自宅で倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。死因については現在でも謎が多いです。

 『死亡遊戯』はブルース・リーが撮影で遺したフィルムと、複数の代役(代役の一人がユン・ピョウ)を使って追加で撮影したフィルムを貼り合わせた不完全な映画であるため、粗が目立つ作品です。
 しかしながら、身長218cmの黒人ハキム(NBA選手のカリーム・アブドゥル・ジャバー)と闘うシーンはインパクトが強く、そのときにブルースが着ていた黄色のジャンプスーツは彼の代名詞となっています。ブルース・リーに興味があるなら、必ずチェックしておくべき映画でしょう。ゲーム版『スパルタンX』の3階のボス・怪力男は、ハキムをモデルにしていると思われます。

キック      棒術使い

■ 4階のボス、妖術使いが最強の敵
 ファミコン版『スパルタンX』は、アーケード版『スパルタンX』を開発したアイレムのソフトではなく、任天堂のソフトとして発売されました。アイレムは自社ソフトとして本作をファミコンに移植する予定でしたが、任天堂の宮本茂氏から「ぜひ我が社から出したい」との要望があり、こういう形になったそうです。

 移植の出来はかなり良いと思います。アーケード版『スパルタンX』の筐体は4方向レバーであったため、斜めジャンプがやりにくいのが難点でした。ファミコン版『スパルタンX』は十字キーでスムーズに自機トーマスを動かすことが可能です。
 ブルース・リーが創始した武術「截拳道」は、決まった型を持たない無形の拳法であり、水のような動きを特徴としています。対戦相手の急所を最短距離で叩く、実戦的な武術「截拳道」。トーマスのキレの良い動きは、上手くそれを表現しているのではないでしょうか。まあ、先に述べたように、本作は『死亡遊戯』を題材にしたゲームではありませんが(笑)。

 ファミコン版『スパルタンX』には、『KUNG FU』バージョンという超レアソフトが存在しています。『スパルタンX』の版権が切れた後で、箱・カセット・タイトル画面の文字を「KUNG FU」に変えて再販された後期バージョンのソフトとのこと。販売本数はWii Uソフトの『ラビッツランド』並に少ないかもしれません。
 これを中古ショップのワゴンケースの中から発見できたら最高なんですけどね。そんな夢のような話、絶対にあり得ないですよね~

 『スパルタンX』といえば、「24周をクリアしたときにシルビアが敵として襲ってくる」というガセネタ、ファミコン世代の人なら憶えていますよね。ゲーム漫画『ファミコンロッキー』がでっち上げたフィクションなのですが、24周クリアという極めてハードな条件により、実機での検証は不可能に近い話でした。
 Xはアルファベットの24番目の文字だから、24周クリアしたときに何かが起きる!――こういう強引すぎる展開はわりと好きです。もし『KUNG FU』バージョンにこのネタを実装していたら、一大事件になっていましたよ(笑)。

 『スパルタンX』や『プロジェクトA』でカンフー映画の一大ブームを作ったジャッキー・チェン。私は彼が発散する“いい人オーラ”がたまらなく好きでした。しかし最近のジャッキーは中国共産党に迎合した痛い発言が多くて、ファンであったときの熱がすっかり冷めてしまいました。
 ジャッキーは『サンダーアーム』の撮影の時に死んでいたら、ブルースのような伝説の存在になったんじゃないかな?(失礼)

シルビア      怪力男

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サイコブレイク (PS3)

タイトル画面
・機種プレイステーション3
・メーカーベセスダ・ソフトワークス
・ジャンルアドベンチャー
・発売日2014年10月23日
・価格5,800円



■ 見せてもらおうか、真の『バイオハザード』の性能とやらを!
 元カプコンの三上真司氏率いるTango Gameworksが開発した、新規IPのサバイバルホラーゲーム『サイコブレイク』(海外名『The Evil Within』)。『バイオハザード』シリーズの生みの親である三上氏が再び同ジャンルに挑んだ作品ということで、発売前はゲームファンの注目を浴びていました。
 『バイオハザード6』の出来が如何ともし難いほど“アレ”だったせいか、「真の『バイオハザード』はこっちだ!」と期待していた人が多かったと思います。“アレ”とは、その……アレですよ……アレ……

 宮本茂が関わらない『スーパーマリオブラザーズ』は、真の『スーパーマリオブラザーズ』と言えるのか?――ノンです。小島秀夫が関わらない『メタルギア』は、真の『メタルギア』と言えるのか?――ノンです。
 三上真司が関わらない『バイオハザード』は、『バイオハザード』ならぬ『ヤバイオハザード』、『マトリックス』ならぬ『マゾリックス』、『ダークナイト ライジング』ならぬ『カタークナイト ライジング』、つまりは紛い物です。開発の中心人物がいなくなるとゲーム作品はセミの抜け殻のようになる、皮肉にも『バイオハザード6』はそれを証明してしまいました。

 しかし『サイコブレイク』が発売された直後、本作の評価をインターネットで調べてみると、不満をあらわにするユーザーが多くて落胆しましたね。Amazonのカスタマーレビューには、今でも★一つの低評価がずらりと並んでいます。「不快」「理不尽」「イライラ」「ク○ゲー」等々、否定的な文字がレビュー欄に散乱。ほんとぉ?
 「真の『バイオハザード』との呼び声は一体なんだったのか……。もしかして三上さん、やらかしちゃった?」――そんなふうに考えていた時期が私にもありました。むむむ、これは実際にプレイして確かめてみるしかないですねぇ。

 『サイコブレイク』を予約して購入していた場合、予約特典のプロダクトコード「ゴアモードDLC」が付いています。これをダウンロードすると、グロ規制を解除したモードで遊ぶことができるようになります。
 中古ディスクを買った場合は、プロダクトコードの紙が付いていなかったり、すでにプロダクトコードが使われている可能性がありますね。この件については中古対策だとか、CERO Zを回避するためと言われていますが、う~ん、後から新品を購入したユーザーに対する配慮がないのはどうなのかな……

 なお、プレイを開始する前に2015年6月23日に配信されたパッチを適用してアップデートしてください。ここ重要です。ゲーム検定試験に出ますよ。

オープニング  死亡ムービー

■ 大型アップデートで良作に進化した!
 『サイコブレイク』の主人公は、刑事セバスチャン・カステヤノス。これといった特徴がない、非常に薄い顔をした35歳の男性刑事です(上左画面参照)。もし絵本『セバスチャンをさがせ!』があったなら、人混みの中からセバスチャンを見つけ出すことは容易ではないでしょう。

 ストーリーはセバスチャンとその相棒ジョセフ・オダ、そして女性刑事ジュリ・キッドマンが「ビーコン精神病院」へ向かうところから始まります。彼らが病院内に入ると、そこには大量の変死体が……。
 監視モニターをチェックしようしたとき、セバスチャンは何者かに襲われて意識を失ってしまいます。目が覚めると、そこは肉切り包丁を持った怪人が徘徊する薄汚い建物の中。怪人のスキを見て逃げ出すセバスチャン。やがてセバスチャンは現実か夢か判別できない狂気の世界に入り込んでいきます。

 ゲーム冒頭の舞台が「精神病院」と聞くと、勘の良い人ならピンとくると思います。そう、セバスチャンが認識している世界は現実ではなく、何者かの「精神世界」なのです。
 ただし、映画『マトリックス』のように現実世界と仮想世界の区分がハッキリしているわけではなく、『サイコブレイク』では二つの世界の境界が曖昧です。どの時点からセバスチャンは精神世界に入ったのか、どの時点から精神世界から抜け出したのか、または精神世界に入ったままなのか、最後まで明確には描いていません。
 ストーリーを補完する追加DLCを遊ぶと、このモヤっとした感じが解消されるのではないでしょうか。本編をプレイしただけでは理解できない裏設定があるかもしれませんよ。

 さて『サイコブレイク』をプレイした感想ですが、「新規IPとしてはなかなかの良作じゃないの?」という印象を持ちました。一部で酷評されているのが不思議なくらいです。
 このゲームは『バイオハザード』感覚でバンバンと敵のゾンビ(ホーンテッド)を撃っていると、瞬く間に弾切れになって詰むんですよ。敵に気づかれないように背後から近づいてスニークキルを狙うとか、敵が固まっているところを火でまとめて燃やすとか、『バイオハザード』にはなかった戦術が必要なのです。コアゲーマー向けのゲーム内容だとは思いますが、やり応えは十分ありますね。

 発売直後に買ったけど途中でプレイを止めてしまった、というユーザーは、ぜひアップデートしてプレイを再開してみてください。ストレスの要因であったレターボックス画面を解除して全画面で遊べるようになっていますから。また、難易度が易しい「カジュアル」だと銃弾がたくさん手に入ります。
 この大型アップデートが発売から8ヶ月後と遅かったのが致命的でしたね……。ゲームファンは「面白くない」と判断したら、すぐに別のゲームに移ってしまいますよ。

猟奇的な罠  様子見

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Banished (PC)

タイトル画面  森林地帯

■ 牧歌的な農村を作りたい人向けのゲーム
 独立系開発会社Shining Rock Softwareが手がけた村経営シミュレーションゲーム『Banished』。本作は未開拓の土地に入植した村人たちを動かし、中世ヨーロッパ風の農村を築き上げていくゲームです。
 ゲーム販売サイトSteamでは、現在のところ定価1980円で販売中です。もし購入するなら割引セールを待って、半額以下になっている時を狙いたいですね。まあ、たとえ定価で購入しても損はしない優良ゲームだと思いますが。

 ゲームシステム的には、『SimCity』よりも『Age of Empires』のようなRTS系ゲームに近いと思います。『Age of Empires』の内政部分を発展させたゲーム、という表現が正確でしょうか。ユニットである村人たちに指示を与えて、木や石などの資源を収集し、その集めた資源を使って施設を建設します。

 『Age of Empires』では町の人をマウスでクリックして直接的に指示を出しますが、『Banished』では村人(の人数)を各施設に割り当てることによって働かせる仕組みになっています。資源収集については、収集したい資源をマウスでドラッグして印を付けておくと、手が空いている労働者が資材置き場まで運んでくれます。

 難易度やマップの広さ、災害の有無などを設定したらゲームスタート。難易度がEASYだと最初から木の家が何軒が建っているので序盤が楽です。ゲームに慣れていない初心者は災害OFFで始めるのがいいでしょう。
 まずは木が多く生えている森林地帯に「山菜採りの小屋」、「狩猟小屋」、「木こりの小屋」を建てるのが基本です。山菜、きのこ、野いちご、鹿肉などの食料を確保し、服の材料となる鹿の皮、そして寒い冬に暖を取るための薪の材料となる木材を集めます。
 見栄えが良い農場や牧場を早く作りたくなりますが、それは村人の生活が安定した後で開始した方が上手くいきます。なぜなら作物の種子や家畜を手に入れるためには、運搬船を使って交易をする必要があるからです。

 村人は家族単位で家に住み、夫婦になったカップルは出産可能な年齢の間に3、4人の子供を作ります。子供が成長して仕事が可能な年齢になると、自動的に人手が不足している施設で働き始めます(もちろんプレイヤーは村人の仕事を自由に変更することが可能です)。
 村に学校を建設している場合、子供は10歳から17歳の間学校に通います。学校で教育を受けると効率的な生産者になり、その後村の発展に寄与してくれます。
 食料が豊富で健康状態が良いと、村人はより長く生き続けます。村を拡大するために最も重要な点は、健康的で効率的な生産者をいかにして増やすのか、ということです。

教会  小麦畑

■ 村を襲う少子高齢化の恐怖
 『Banished』のゲームバランスは、見た目に反してシビアというか、運営のコツを知らない初心者だと、おそらくゲーム内で10年から15年が経過した時点で破綻してしまうでしょう。私が初めてプレイしたときは、薪の重要性を認識していなかったために、村人たちをバタバタと凍死させてしまいました。最後は村から人間が消滅(笑)。「済まぬ、済まぬ、村人たちよ……」

 気を取り直して2回目のプレイ。薪を十分に用意していたら村人を死なせることはないでしょう、と甘く見ていたら、子供の数がなかなか増えずに村全体が高齢化。最初に入植した村人たちが寿命でバタバタと死んでいき、村は廃村状態になりました(笑)。「グレートな難易度ですよ、こいつはァ……

 『Banished』は食料、燃料、衣服の需給バランスを保つことが難しいゲームです。需要が供給を上回る状態がしばらく続くと、村人たちの健康状態が悪化して死亡率が上昇します。人口を増やして村を拡大させることがこのゲームの目的ですが、その人口の増やし方にコツがいるのです。
 たとえば、子供の数が一気に増えたときは要注意。子供は大人になるまで生産活動ができないため、食料不足に陥りやすくなります。食料の備蓄が底を突くと村全体が飢餓状態に。こうなると立て直しは困難です。新しい家を建てて新しい家族を作るのもタイミングを見計らう必要があるのです。

 本作は初心者から中級者へステップアップするのに、少々時間がかかるゲームかもしれません。食料生産はできる限り増やすこと、そして薪も余分に生産して交易で食料品を買い込みましょう。『Banished』では食料が腐ることはないので、あればあるほど安心できます。このゲームでいちばん怖いことは、やっぱり食べ物が無くなることなんですよ。

 少人数で開発しているため仕方がないとは思いますが、バニラの状態だと施設の種類が少ないと感じました。村から町へ、村の規模だけではなく質も向上できたら、もっと面白いゲームになる可能性があります。
 スクリーンショットにある「風車」や「水車」は、MODで導入できる施設です。村のシンボルとなる建物を建てると、全体の雰囲気がグッと良くなりますねぇ。公式には日本語版はありませんが、日本語化できるMODも配信中です。ありがたや、ありがたや。

晩夏  初冬

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[ 2016/08/07 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

高橋名人の冒険島 (FC)

タイトル画面
・機種ファミコン
・メーカーハドソン
・ジャンルアクション
・発売日1986年9月12日
・価格4,900円



■ YATTANE TAKAHASHI !
 ファミコン全盛期にアイドル並みの人気を誇った、ハドソンのゲームマスター高橋名人。1秒間にボタンを16回叩く神業「16連打(16連射)」をテレビ番組で披露し、一躍時の人となった人物です。
 ゲームの腕前については多少誇張されていた部分もあったと思いますが、それでも近所のゲームが上手いお兄さんよりもはるかに格上。アクションゲームやシューティングゲームのみならず、パズルゲームも得意という守備範囲の広さは驚異と言うしかありません。

 『高橋名人の冒険島』(FC)はその高橋名人を主人公にしたアクションゲームです。セガのアーケードゲーム『ワンダーボーイ』のキャラクターを高橋名人に変えた移植ゲーですね。『ワンダーボーイ』を開発したウエストンが移植作業に関わっていて、オリジナルゲームの操作感を忠実に再現しています。100万本以上の売り上げを記録した、ハドソンの代表的なファミコンソフトです。

 『高橋名人の冒険島』シリーズはファミコンで4作品、スーパーファミコンで2作品発売されました。1994年6月24日にリリースされた『高橋名人の冒険島IV』はファミコン最後のソフトとして知られ、希少価値と相俟って中古市場ではプレミア価格が付いています。
 私が所有している『高橋名人の冒険島IV』のカセットは、某中古ショップのワゴンケースの中から見つけ出した宝物です。あのときは古代の金貨を地中から掘り出したような気分を味わいましたよ(笑)。

 本作の冒険の舞台は、南洋に浮かぶ謎の冒険島。恋人のティナがこの島に潜む悪の大王キュラにさらわれたため、高橋名人が救出に向かうというストーリーです。
 ステージ構成は『スーパーマリオブラザーズ』と同じく、8エリア×4ラウンドの全32ステージ。各エリアのゴール地点にはキュラ大王が出現。顔に石オノを当てて倒すと新しい別の顔が生えて復活し、次のエリアのゴール地点へ移動します。完全クリアするためには、キュラ大王を8回倒さなければならないということです。

 元ゲーの『ワンダーボーイ』では、各ラウンドに1個ずつあるアイテムの「ドール」を取り逃しているとエリア8に進めないという初見殺しの罠がありました。『高橋名人の冒険島』でのドール(=ポット)はただの得点アイテムなので、あまり気にする必要はないでしょう。

スケボー      プータ

■ サッポロ一番、みそ味♪
 本作はミリオンセラーを達成した人気ソフトで、発売当時はプレイした子供たちが多かったと思いますが、最後の8-4までクリアした人は全体の0.1%にも満たなかったと思います。クリアできるのが異常というか、とにかく尋常でないほど難しいのです。
 ゲームマスター高橋名人本人ですら、「クリアしたのは2回くらい」という有様。夕食の時間までの息抜きで遊び始めた子供がクリアできるレベルのゲームではないですね。『魔界村』、『忍者龍剣伝』、『オバケのQ太郎』などの類似の激ムズゲームよりも、クリアまでのハードルは高いと思います。

 難しさの要因その1は、先のステージにワープできないこと。キッチリ全32ステージを踏破する必要があります。比較的簡単な『スーパーマリオブラザーズ』でさえも、1-1から8-4までワープしないでクリアしようとすると、時間的・精神的にきついですからね。
 高橋名人の教え「ゲームは1日1時間」のルールを守ると、エリア4あたりが限界です。ゲーム後半のエリア5以降は全くの未知の領域。インターネットに投稿された攻略動画(TAS動画)を見て、「先のステージはこんなに難しいのか!」と初めて知りました(笑)。
 1-1の隠しアイテム「ハチ助」を取ることでコンティニューが可能になる点は、このゲーム唯一の救いかもしれません。

 難しさの要因その2は、基本武器の「石オノ」がパワーアップアイテムであること。つまりタマゴの中から武器の石オノを取るまでは、敵を一切攻撃できないということです。1度ミスをして石オノを失うと、とたんに難易度が跳ね上がります。ゲーム終盤では「ミスをするとさらに苦しくなる(汗)」というプレッシャーがプレイヤーを押し潰します。

 時間経過ともに減少する「バイタリティ(体力)ゲージ」の存在も厄介ですね。空中に浮かんでいるフルーツ(またはミルク)を取ることでバイタリティが回復。敵キャラや障害物を“避ける”という動作と、フルーツに“当たる”という矛盾した動作を瞬時に切り替えなければならないところに、『高橋名人の冒険島』の難しさがあります。
 元ゲーの『ワンダーボーイ』自体かなり難しいゲームですからね。コインを稼ぐことを狙ったアーケードゲームの仕様をそのままファミコンソフトに適用すると失敗する、という良い例ではないでしょうか。

 その『ワンダーボーイ』より優れていると感じたところは、ゲームのBGMですね。ラウンド1-地上ステージの軽快な音楽、ラウンド2-海ステージの穏やかな音楽、ラウンド3-洞窟ステージの危機感あふれる音楽、ラウンド4-森ステージの不気味な音楽……、ハドソンのゲーム音楽って、つくづく体に沁みわたるなぁ(涙)。

悪魔ナスビ      キュラ大王

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ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 (N64)

タイトル画面
・機種ニンテンドウ64
・メーカー任天堂
・ジャンルアドベンチャー
・発売日2000年4月27日
・価格5,800円



■ あなたはまだ、月の怖さを知らない…
 『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(N64)の発売から1年と半年、2000年4月に発売された続編の『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』(N64)。『時のオカリナ』のシステムデータを用い、「もう一回遊べるドン!」と追加で開発されたゲームです。
 本作を遊ぶためには、周辺機器の「メモリー拡張パック(ハイレゾパック)」をニンテンドウ64本体にセットする必要があります。メモリー拡張パックと64本体をドッキングさせることで、64本体のメモリ容量は約2倍の9MBにパワーアップ。ええ、単位はGBではなく、MBで正しいです。

 魔獣ガノンを倒して子供の姿に戻ったリンクは、大事な友人を捜すため、愛馬のエポナと共に旅を続けていました。リンクが迷い込んだ世界は、ハイラルの住人によく似た人々が生活を営む不思議な地域「タルミナ」。
 タルミナの中心地「クロックタウン」の上空には不気味な人面月が浮かんでいます。ゲーム内の時間で3日が経過すると月はクロックタウンに落下。リンクはそのときの衝撃に巻き込まれて死亡……するはずが、時の狭間に落ちて最初の日に戻されます。

 『時のオカリナ』の仕組みは、過去と未来を行き来する「タイムトラベルもの」でしたが、『ムジュラの仮面』の仕組みは、ゲーム内の3日間を繰り返す「タイムループもの」です。
 最初の日に戻るとすべてのイベントの進行状況がリセットされます。ただし入手したアイテムや仮面は手元に残るため、次の3日間では冒険の過程を省略することができます。同じ3日間を何度も何度も繰り返して、時のループから抜け出す方法を見つける、というのがこのゲームの趣旨です。

 ストーリーの冒頭、森の中を彷徨っていたリンクは、ムジュラの仮面を付けた小鬼「スタルキッド」に襲われ、その魔力によってデクナッツの姿に変えられてしまいます。ムジュラの仮面は元々お面屋の所有物でしたが、スタルキッドによって盗まれていました。月を操っているのもムジュラの仮面の力。タルミナの滅亡を阻止するためには、スタルキッドからムジュラの仮面を取り返すしかなさそうです。

 まずはデクナッツの姿から元のリンクの姿に戻るのが最初の目標になりますが、この過程がかなり長い。デクナッツのアクションは初心者にとっては小難しいものが多く、ゲーム序盤は「ダルいな~」と感じる部分もありました。まあ、苦しい序盤を乗り越えれば、『ムジュラの仮面』の面白さが実感できるはず。ここはじっと我慢の子です(ボンカレー並感)。

スタルキッド      お面屋

■ ゲームはタイムループを内包している
 『ムジュラの仮面』のような「タイムループもの」には名作が多いですよね。漫画なら手塚治虫『火の鳥 異形編』、SF小説ならケン・グリムウッド『リプレイ』、筒井康隆『時をかける少女』、ミステリ小説なら西澤保彦『七回死んだ男』、北村薫『ターン』、乾くるみ『リピート』といった作品が例に挙げられます。
 映画なら『恋はデジャ・ブ』、『バタフライ・エフェクト』、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(原作は桜坂洋のライトノベル)、アニメなら『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』、『魔法少女まどか☆マギカ』、ゲームなら『ひぐらしのなく頃に』、『シャドウ・オブ・メモリーズ』、『シュタインズ・ゲート』などがあります。まさに「タイムループもの」にハズレなし、です。

 浅羽通明氏の著書『時間ループ物語論』によると、「タイムループもの」の大雑把な分類方法として、「リプレイ型」と「ターン型」の二つに分けるという考え方があるそうです。
 前者の「リプレイ型」とは、何度も失敗を繰り返しながら自分の人生を大成功に導くタイプの物語、後者の「ターン型」とは、時間の反復という“時の牢獄”から抜け出すことに主眼を置くタイプの物語です。

 「リプレイ型」の物語は、ループのスタート時刻に自分の意思で戻れるもの・強制的に戻ってしまうもの、ループできる回数は1回のみ・複数回・回数に制限なし、というようにループの設定は作品によって様々だと思いますが、全体としては「あちらを立てればこちらが立たず」の凡ミスを繰り返すパターンが多いように感じます。
 たとえば前回のループでAという友人を死なせてしまったので、今回のループではAを助けることに集中していたら、今度はBという友人を死なせてしまった――う~ん、実にベタな展開ですよね(笑)。でも、自分の選択が未来の出来事に影響を与えるのを認識できるというのは、とても刺激的な体験だと思いますよ。

 「ターン型」の物語は、比較的短い時間を繰り返すパターンが多いです。反復する時間の長さは数時間から1日、長くても数日程度。何かを成功させてもすぐに元の状態に戻ってしまうので、徒労感が激しいです。そこで何とかループを終わらせる方法を探しますが、見つからなくて苦悩する――こちらは何万回とループを繰り返す間に脳が死んでしまいそうで恐ろしいですね(笑)。

 この分類方法に従えば、『ムジュラの仮面』はターン型のループものになります。類似作品が少ない珍しいタイプのゲームだと思います。しかしよく考えてみてください。ゲームのジャンルにかかわらず、コンピュータゲームそのものがループ構造になっている、とは言えないでしょうか。

 『スーパーマリオブラザーズ』はミスをした場合に再開ポイントからやり直すループもの(「残機数」という回数制限あり)、『ときめきメモリアル』は意中の女の子を落とすまで延々と学生生活をやり直すループものです。
 『ファイナルファンタジー』でパーティが全滅したらセーブポイントからやり直し、『かまいたちの夜』でバッドエンドになったら分岐点からやり直し……、なぜ現実の人生はやり直しが利かないんですかね?(真顔)

人面月      デクナッツ

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桃太郎伝説 (FC)

タイトル画面
・機種ファミコン
・メーカーハドソン
・ジャンルロールプレイング
・発売日1987年10月26日
・価格5,800円



■ 『ドラゴンクエスト』のパロディが、本家超えのレベルに!
 ハドソンの「マル超シリーズ」の掉尾を飾った作品が、本日ご紹介する『桃太郎伝説』(FC)。日本の昔話をモチーフにした、『ドラクエ』型のロールプレイングゲームです。マル超シリーズ第1弾ソフトが『ボンバーキング』、第2弾ソフトが『ファザナドゥ』、そして第3弾ソフトがこの『桃太郎伝説』でした。『桃太郎伝説』は『ファザナドゥ』よりも20日ほど早く発売されていますが、マル超シリーズの順番はなぜか逆になっています。

 上記の3つの作品には共通点がほとんどなく、何が「マル超」なのかはよく分かりません。しかし本作はその称号に負けない超面白いゲームです。発売当時は100万本以上の売り上げを記録。大ヒット作の目安とされるミリオンセラーを達成しています。
 ちなみに、現在Googleで「マル超」を検索してみると、東京にあるホルモン焼き店「マル超ホルモン」が検索ヒット上位に。……こちらの「超」は「腸」と掛けているのね(笑)。

 『桃太郎伝説』の開発は、『週刊少年ジャンプ』の読者投稿コーナー「ジャンプ放送局」を担当していたライターのさくまあきら氏が中心となって進められました。ゲームシナリオはさくま氏が、キャラクターデザインは盟友の土居孝幸氏が手がけています。
 二人の共通の友人である堀井雄二氏が作った『ドラゴンクエストII』(FC)の大ヒットを目の当たりにして、「自分たちもゲームを作って稼ぎたい!」との想いから、ハドソンに本作の企画を持ち込んだとか。
 この時代はゲーム少年なら誰もが「ぼくのかんがえたさいきょうのろーるぷれいんぐげーむ」を作りたいと夢想していましたからね。実際にゲームを作らせてもらえるなんて羨ましい環境にいるなぁと思いましたよ。

 前述のように、本作のストーリーは『桃太郎』をメインとした日本の昔話で構成されています。和テイストのロールプレイングゲームは当時では珍しく、剣と魔法のファンタジックな世界が主流だったこのジャンルに一石を投じた作品です。
 日本人である私たちが中世ヨーロッパ風の鎧を身につけ、中世ヨーロッパ風の剣を振るい、中世ヨーロッパ風の教会でお祈りをするのは滑稽だと思いませんか? 「日本人ならお茶漬けやろ! お祈りするなら神社やろ!」――そういう燃える大和魂を『桃太郎伝説』から感じます(ラモス並感)。

オープニング      村

■ だだだだぢぢぢぢづづづづででででどどどどどどーーん!!
 ゲームの主人公は、桃から生まれた桃太郎。きびだんごでイヌ、サル、キジの三匹を仲間にして、鬼ヶ島にいる鬼たちを退治するという『桃太郎』のお話がメインシナリオとして設定され、そこにサブシナリオとして『花咲か爺さん』、『金太郎』、『浦島太郎』、『竹取物語』などのお話が絡みます。
 いろんなお伽噺話がミックスされ、登場人物も多彩。プレイヤーを笑わせる面白ネタが散りばめられていて、和気藹々とした世界観が心地よいゲームだと思います。

 ゲーム中盤で訪れる「微笑みの大地」はギャグ満載のユニークな国です。フィールドには「アホ」の落書きがあり(下左画面参照)、アホすぎるモンスターが出現します。勉強の鬼、金銀パールプレゼントの鬼、赤鬼ホーマー、ジャキチェーン、若大将(加山雄三)、雪だるま(斉藤由貴)、……何と言いますか、時代を感じますねぇ(笑)。
 「金・銀・パールプレゼント」は、ライオンの洗剤「ブルーダイヤ」のCMのキャッチコピーでした。若い人はまったく知らないでしょう(笑)。敵キャラの表示位置がアバウトで、画面の中心からズレているのも笑いを誘います(下右画面参照)。

 ファミコン版『桃太郎伝説』は、初代『ドラゴンクエスト』とゲームシステムが同じで、主人公だけの一人旅。敵キャラクターも1体ずつしか出現せず、1対1のシンプルな戦闘システムになっています。ただし、イヌ、サル、キジをお供にしていると、ときどき攻撃に参加して追加ダメージを与えてくれます。
 『ドラゴンクエストII』の後に発売されたゲームなのに、完全なパーティ制ではないことについては「古臭いな」と感じましたが、戦闘バランスはややきつめに調整されていて、モンスターとの熱いバトルが楽しめます。

 『ドラゴンクエスト』のラストダンジョン「竜王の城」で死神の騎士やダースドラゴンと遭遇すると、「うへぇ、強くて嫌だな」と考えるじゃないですか。まあ、呪文で体力を回復しながら戦うと倒せるけど、MPを無駄に消費してしまう。最後の竜王戦のためにMPを温存しておきたいからイライラする。
 『桃太郎伝説』の終盤のダンジョンに出現する強いモンスターと戦っていると、まさに同じような感覚に襲われます。HPとMP(本作では「体」と「技」)が徐々に減っていく焦燥感と、ピンチを乗り越えた後に湧き上がる達成感は、本家『ドラゴンクエスト』をプレイしている時と同様です。

 『桃太郎伝説』は『ドラゴンクエスト』のパロディのような作品ですが、『ドラゴンクエスト』を十分に研究して作られていることはすぐに分かりました。ファミコンのロールプレイングゲームの中で上位にランクインする優れた作品であることは間違いないでしょう。

アホ      赤鬼ホーマー

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