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Hollow Knight (PC)

タイトル画面  主人公

■ 健気で儚い虫たちの世界
 メトロイドヴァニアにソウルライクの要素を加えた傑作インディーゲーム『Hollow Knight(ホロウナイト)』。地図を持たずに地下深くへと潜っていく緊張感、近道が開通したときの開放感、自キャラの身体能力が段階的に上昇していく高揚感――これぞメトロイドヴァニアの醍醐味です。本作はこの「三感」をしっかりと押さえています。
 スーファミ時代に『スーパーメトロイド』をプレイしたときのキラキラと輝くような記憶が甦ったと言いますか、ああ、自分はこういうタイプのゲームが大好きなんだなと再認識しました。神ゲー、控えめに表現すると「天使ゲー」ですね。

 2017年2月25日にSteamで発売されてから4回にも及ぶ無料の大型アップデート(「隠された夢」「グリム巡業団」「生命の血」「神を求む者」)を経て、安い価格(Steamでの定価は1,480円)と圧倒的なボリュームが釣り合わない破格のゲームになりました。
 ノーマルエンディングまでの所要時間は30~40時間ほどです。実績解除を目指して収拾要素を100%にしたり、DLCで追加されたボスキャラをすべて撃破しようとするとさらにプレイ時間が延びるでしょう。

 『Hollow Knight』の舞台は、擬人化された虫たちが生活する地下王国の「ハロウネスト」。アリの巣のように地下に広がったダンジョンの構造とゲームの世界観が見事にはまり、光と闇が交差する幻想的な風景が広がっています。アニメのセル画を思わせる手描きの艶やかなグラフィックには終始唸らされました。
 縞模様のマントをまとい、武器の「釘」を携えて旅をしている小さな昆虫が本作の主人公です。特に名前は付けられておらず、性別もオスなのかメスなのかはっきりとは分かりません。LGBTQの活動に対する一つの対策のようなものを感じないでもないですが、まあ、順当に考えて男の子だと思いますけどね。何度か出会うことになるNPCのホーネット(続編として発売予定の『Hollow Knight: Silksong』の主人公)は、言葉遣いや声質から女の子かなと感じました。

 戦闘アクションの完成度はインディーゲームとは思えないほど高く、自キャラを操作しているときの心地良さは極上です。ゲームをスタートした直後の主人公は、マリオのようにフワッと1回ジャンプして、射程が短い剣の釘を振ることしかできませんが、シナリオを進めて未知なるアイテムを集めていくと、その本来の機動力が開花していきます。
 地上や空中で素早く横移動(ダッシュ)することが可能になる「蛾の羽根の衣」、壁キックジャンプが可能になる「カマキリの爪」、二段ジャンプが可能になる「統治者の翼」、この3点セットを身につけることで、忍者のような俊敏性を得ることができます。プロボクサーのモハメド・アリが言った「蝶のように舞い、蜂のように刺す」とは、まさに本作の主人公にぴったりの言葉です(虫だけにね)。

 上突き攻撃、下突き攻撃は最初から可能で、『超魔界村』の主人公アーサーのような、二段ジャンプはできるが攻撃は横方向にしかできない、といったふざけた制約はないです。『超魔界村』の難しさって、ステージの構造や敵キャラの配置云々ではなく、自キャラの動きの悪さに起因していますよね。
 『Hollow Knight』はスティックを傾けたとき、ボタンを押したときのレスポンスが良く、何かに失敗したときは完全に自分の操作ミスだと納得することができます。敵にダメージを与えたときの感触も良く、敵はオレンジ色の体液を出しながらはじけ飛びます。ふぅ~、気持ちいい~。

幻想的な風景  ホーネット

■ 挫折する寸前にクリアできる絶妙な難易度
 前述した「蛾の羽根の衣」や「カマキリの爪」は、取ると永続的に自キャラの能力を上げるアイテムですが、それとは別に、スロットにセットすることで能力を上げる「チャーム」というアイテムが約40種類あります。釘のリーチを伸ばすチャームや移動速度を上げるチャームなど、状況に応じて自分が好きなチャームを休憩所のベンチでセットします。
 ただし、チャームをセットできるスロット数には制限があり、スロット数は最大で11まで増やせます。強いチャームは必要スロット数も多いため、基本的には5~6種類のチャームを組み合わせてセットする形になるでしょう。

 初見プレイでは、マップ上に現在位置を表示するチャーム「放浪者のコンパス」を常に付けておくのがいいと思います。これがないと今どこにいるのか分からなくなりますから。この「放浪者のコンパス」でスロット数を1つ使ってしまうのはもったいない気がしますけどね。
 なお、各エリアのマップは、コーニファーというNPCから購入しないと描写すらされないという鬼仕様です。新しいエリアに入ったら、まずはコーニファーがいる場所を探すことを優先しましょう。鼻歌が聞こえてくる方向に行けば会えますよ。

 『Hollow Knight』のゲームシステムで面白いなと感じたことは、体力(HP)の回復方法です。XboxのコントローラーだとBボタン、PSのコントローラーだと○ボタンを長押しすると、ソウル(MP)を消費して体力(HP)が回復します。ボタンを長押ししている間は無防備になるため、周囲に敵がいない安全な場所で実行しましょう。ボス戦の最中でも体力(HP)の回復は可能ですが、敵の攻撃の合間に素早く行うことが求められます。
 「ハイヴの血」というチャームをセットすると、自動で体力(HP)を徐々に回復してくれますが、このチャームの必要スロット数は4つと多く、他のチャームを減らさなければなりません。どのチャームを付けるのがベストなのか、このあたりは悩みどころですよね。

 各エリアの要所にいるボスキャラは非常に強く、ゴリ押しで釘をブンブン振ってもまず勝てないでしょう。ボス戦では敵の攻撃パターンを学習して、確実に回避をしながらダメージを与えることが重要になります。難易度はかなり高いと思いますが、『デモンズソウル』や『ダークソウル』的な難しさなので、10回ほどチャレンジすればそのうち倒せるのではないでしょうか。『デモンズソウル』や『ダークソウル』と違う点は、ボスキャラの体力メーターがないところです。トドメを刺すまで気を緩めることができないので、最後まで緊迫した戦闘が楽しめます。
 ゲーム終盤で戦うことになる「監視塔の騎士」は別格の強さでした。このボスキャラ6体に対しては、釘ではなく魔法弾(復讐の魂 / シェイドソウル)で攻撃することをオススメします(魔法弾がたくさん撃てるチャームをセットしておきましょう)。最初、倒し方が分からずにここで詰みそうになりましたよ(笑)。

 『Hollow Knight』が「かなり難しい」と言われている理由の一つは、真ラスボスを出現させるために必要なアイテム(白い破片)がある「白い宮殿」の存在だと思います。このエリアは、トゲ、高速ヤリ、回転ノコギリをギリギリで避けながら進む、電流イライラ棒のような激辛ステージです。
 『I Wanna be the Guy』的というか、『Celeste』的というか、『Super Meat Boy』的というか、「うへぇ、メトロイドヴァニアにこういうものは求めていないんだけどなぁ~」とぼやきながら渋々プレイ。クリアまで時間がかかりそうだなと思っていましたが、意外とすんなりクリアすることができました。決してアクションゲームが上手いわけではありません。このゲームの操作性の良さのおかげです。
 でも、続編の『Hollow Knight: Silksong』には、こういうの入れないでね(笑)。

教師モノモン  巡業団の長グリム

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[ 2020/11/23 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)
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