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ファイナルファンタジーVII インターナショナル (PS)

タイトル画面
・機種プレイステーション
・メーカースクウェア
・ジャンルロールプレイング
・発売日1997年10月2日
・価格6,800円



■ プレイステーションを勝利に導いた歴史的大作
 1997年1月31日に発売されたスクウェアの『ファイナルファンタジーVII』は、プレイステーション最強のキラーソフトとなった作品です。世間では「『ファイナルファンタジー』の新作がプレステで出るなら、まあ本体を買うしかねーよな」といった雰囲気でしたね。

 3つの次世代ゲーム機――任天堂のニンテンドウ64、ソニーのプレイステーション、セガのセガサターン――が出揃った1996年、ゲームファンの多くはどのゲーム機を買うべきなのか迷っていたと思います。CPUの性能はニンテンドウ64が上でしたが、先に発売されていたプレイステーションには、魅力的なソフトが集結しつつありました。
 そこにきて、トドメのキラーソフト『ファイナルファンタジーVII』が降臨(デデーン!)。これでもう勝負ありです。コアゲーマーからライトユーザーまで、雪崩を打ったようにプレイステーションになびいていきました。セガサターンはというと……格闘ゲームの『バーチャファイター2』に興味がない人にとっては、どうしても3番手のゲーム機になりますよね。

 ファミコンとスーパーファミコンのヒットによって、10年以上ゲーム市場を支配していた任天堂が、まさかの失墜。これには三冠馬のナリタブライアンが、秋の天皇賞で惨敗したときのような衝撃を受けました。
 ニンテンドウ64は1年目からソフト不足が顕著でした。四方八方のサードに喧嘩を売っていた山内社長も、内心は「失敗したなあ~」と焦っていたのではないでしょうか。大人気RPGシリーズの『ファイナルファンタジー』を、ライバル機のプレイステーションに奪われてしまったわけですから。

 今回レビューする『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』は、無印版『ファイナルファンタジーVII』に様々な新要素を追加した完全版です。発売日は1997年10月2日。海外版『ファイナルファンタジーVII』をベースにしていることから、「インターナショナル」のタイトルが付きました。
 本作は無印版のセーブデータが使用可能です(逆は不可)。無印版を中古ショップに売り払って、インターナショナル版に買い換えた人もいたと思います。

 インターナショナル版には新しいCGムービー、イベント、武器、ボスキャラ(ルビーウェポン、エメラルドウェポン)が追加され、マテリアの装備に関するUIが改善されるなど、『ファイナルファンタジーVII』の世界をもっと楽しめるように作られています。
 さらに、設定資料集が入った4枚目のCD-ROM「パーフェクトガイド」をプラス。これ以上ない豪華さがウリのソフトです。

オープニング      戦闘シーン

■ 天野FFから野村FFへ転換
 『ファイナルファンタジーVII』はシリーズの転換点となった作品です。ファミコンで3作、スーパーファミコンで3作発売された『ファイナルファンタジー』シリーズは、ゲームの中で「機械」が登場することはありましたが、基本的には中世ファンタジーを基調とした世界観で統一されていました。
 ところが、本作では近未来の世界を思わせる「魔晄都市」からゲームがスタートし、工場やロボットなどのSF要素がふんだんに出てきます。「クリスタル探しはもう飽きた!」と言わんばかりの方向転換です。ドット絵からポリゴンへグラフィック表現が変わったという表面的な違いとは別に、何か“本質的なもの”までも変わってしまったという印象を持ちました。

 キャラクターデザインの担当が、画家の天野喜孝氏からスクウェア所属の野村哲也氏に交代したのも、『ファイナルファンタジー』を変質させた大きな要因だと思います。
 野村氏が描くキャラクターは、ファッション雑誌のモデルたちが着用しているようなチャラチャラとした服を着ていて、極めて現代的。頭髪をスプレーで固めて渋カジでキメた若者が、中世時代のバスターソードを振り回すシーンを見ると違和感MAXです。「神羅カンパニー」の敵兵士たちは銃で戦っているのに、こちらの武器は時代錯誤の大剣。もう、何かがオカシイ。

 『ファイナルファンタジーVII』以降の、シリーズ作品の世界観を一言で表現した言葉が「ノムリッシュ」。近未来的なストーリーや中二病全開の造語は野村氏1人が考えているわけではないのですが、野村氏のデザインが作品全体に影響を与えているのは否定できないと思います。私は『ロード・オブ・ザ・リング』や『ゲーム・オブ・スローンズ』のような王道バリバリの中世ファンタジーが好きなので、『ファイナルファンタジー』もこうした路線を歩んで欲しかったなと残念に思いました。

 しかし、いざゲームを進めてみると、さすがスクウェアが社運を賭けて開発した大作RPG、非常に作り込まれていて面白いです。あらゆる角度から映し出される3Dの戦闘シーンは迫力があり、また、武器の穴にマテリアをはめてアビリティを強化する「マテリアシステム」は、新鮮かつ戦略性の奥深さを感じました。

 ストーリーもよく練られていて、いくつものヤマ場が用意してあります。特に主人公クラウドの過去に関する謎とその真相については、ミステリー小説を読んでいるような驚きを覚えました。登場人物たちの心理描写は細やかで、プレイヤーは仲間となる人々に感情移入をするようになるでしょう。

 多くのゲームファンを虜にした『ファイナルファンタジーVII』が、リメイクでどのような作品に生まれ変わるのか、完成を楽しみにして待ちたいと思います。

イベントシーン      設定画面

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