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OneShot (PC)

タイトル画面      ニコ

■ チャンスは一度きりだ
 語りたいけど、語れない。『OneShot』はそういう特殊なゲームです。このゲームは実際に自分のパソコンでプレイしないと、その価値を理解できません。YouTubeなどに投稿されているプレイ動画を見れば、手っ取り早く内容を知ることはできますが、それは表面的で薄っぺらいものに過ぎないのです。
 文章で書こうとしても同じことで、未プレイの人に『OneShot』の素晴らしさを説明することは難しいと感じます。とにかく事前情報なしでプレイしてほしい――私が言いたいのはこれだけです。よって、ネタバレが嫌な人は、続きを読むことをお控えください。

 ゲームを始めると、薄暗い部屋のベッドで寝ていた少年が目を覚まします。少年の名前はニコ。ネコのような瞳をした可愛らしい男の子です。ショタ好きの紳士・淑女の方なら、別の意味で可愛いとおも……ゲフンゲフン、まあ低次元な話は止めておきましょう。
 部屋のローテーブルの上にはパソコンが置いてあります。ニコがパソコンを起動しようとするとパスワードを要求されました。

 どうにかして部屋の中でパスワードを見つけ出し、ゲーム内のパソコンを起動させると、(ニコがゲーム内で見ている)ポップアップウインドウのテキストが表示されます。「君の『使命』はニコが帰れるように手助けすることだ。そして最も重要なことは…」の後、「チャンスは一度きりだ、******。」というテキストが出てきます。この一文は、プレイヤーのパソコン上のポップアップウインドウに表示されたもので、伏せ字の部分はパソコンのユーザー名になります。

 プレイヤーに直接語りかけてくる人物は誰なのかという疑問は措いておくとして、ここでは「第四の壁」を超える最初の演出が実行されます。メタフィクションの手法をふんだんに取り入れている点が、『OneShot』のセールスポイントです。
 ゲームを進めていくと、パソコンのマイドキュメントの中に、パスワードが書かれたテキストが挿入されたり、デスクトップの背景画面が強制的に変わって、パズルを解くヒントが表示されたり、パソコンゲームならでは仕掛けでプレイヤーを驚かせてくれます。

 滅びようとしている世界を救おうとする主人公のニコと、ニコを操作するプレイヤーは特別な関係です。「操作する」という言い方は語弊があるかもしれません。ニコはプレイヤーの分身ではなく、別人格のリアルな存在として描かれているからです。
 プレイヤーはニコを導く“神”であり、ニコに行動を促すことによって『OneShot』の世界に干渉します。一般的に「第四の壁」を超えるのはフィクション側の登場人物ですが、このゲームでは現実世界のプレイヤーも「第四の壁」を超えます。映画や小説では不可能なことがゲームでは可能なのです。『OneShot』の設定の凄さが少しでも理解してもらえたでしょうか。

ロボット      地図

■ チャンスは一度きりじゃない
 たくさんのNPCが生活している『OneShot』の世界(ワールドマシン)は、プレイヤーのコンピュータ上で実行される宇宙シミュレータによって生成されています。しかしプレイヤーはコンピュータを所有しているだけで、ワールドマシンを作ったわけではなく、プログラムを書いた人物は別にいます。それはNPCがいる世界の人間ではありません。
 そしてワールドマシンは精神的な処理能力を持つ人間が必要になります。それがニコです。ニコもまたNPCがいる世界とは別の世界からやって来た人物です。『OneShot』はこうした複雑な設定の上に成り立っている世界です。

 『OneShot』の世界を救う方法は、世界の中央にある塔に登り、太陽(電球)を元の場所に戻すことです。しかし電球を戻して世界を救うと、ニコはおそらく消えてしまう運命にあります。プレイヤーは物語の最後で、電球を戻すか、それとも電球を砕いてニコを元の世界に戻すか、究極の選択に迫られることになります。
 両方を救うことはできない――そう宣告されると悩んでしまいますよね。ニコと一緒に旅をして、ニコに愛着を抱いたプレイヤーだったら、電球を砕きたくなってしまうのではないでしょうか。

 私はどうしたかというと、心を鬼にして電球を元に戻しました。世界を救いたいと願うニコのセリフがあったからです。太陽が再び輝き、NPCたちが喜ぶエンディングを見ることができましたが、ニコは……。電球を砕いた場合の結末はご自身の目でお確かめください。世界を救うにせよ、ニコを救うにせよ、『OneShot』の物語はここで終了します。

 ……終了するはずでしたが、2017年3月20日に配信された「Solstice」アップデートによって、2周目(裏ルート)に行くことができるようになりました(2周目に行くためには、パソコン上でちょっとした操作が必要です)。つまり本作にタイムループ的な要素が追加されたわけです。
 『OneShot』は「一度きり」というテーマをウリにしていたゲームであるため、このアップデート内容には疑問を持つ人もいるようです。でも、トゥルーエンディングは誰でも見たいと思うじゃないですか。大正解ですよ、このアップデートは。

ペンダント      電球

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[ 2018/10/01 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)
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