ゲーム風呂

ゲームレビュー&ゲーム動画のブログ
ゲーム風呂 TOP  >  ゲームレビュー  >  プレイステーション2 >  ICO (PS2)

ICO (PS2)

タイトル画面
・機種プレイステーション2
・メーカーSCE
・ジャンルアドベンチャー
・発売日2001年12月6日
・価格5,800円



■ この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから。
 プレイステーション2の初期に発売され、数多くのプレステユーザーの心に鮮烈な印象を刻み込んだ、SCEの名作ソフト『ICO(イコ)』。本作はゲームデザイナー上田文人の名を世に知らしめた作品として有名です。
 電撃オンラインの「編集部が選ぶPS2名作選」では、27人の編集者たちがそれぞれ15本の名作PS2ソフトを選出していますが、そのうち8人が『ICO』をリストに入れています。PS2ソフトは2900本近くあるにもかかわらず、この支持率ですよ。本作に対する人気の高さが推察できます。

 『ICO』は元々PS用ソフトとして開発が進められましたが、途中でPS2用ソフトに変更されたそうです。仮にPS用ソフトのまま完成していたら、ここまで賞賛されるゲームになっていたのかどうか……まあ、別の世界線の出来事を知ることは誰にもできませんけどね。
 もし拓殖銀行が破綻しなかったら、ハドソンも経営危機に陥ることはなく、高橋名人の頭髪はフサフサのままで、今頃は第4世代のPCエンジン「PC-FX エクストリーム」が発売されて、世界のビデオゲーム業界を席巻していた可能性が……それはないか……

 本作の主人公イコは、頭に角が生えた13歳の少年。村のしきたりにより、イコは海の上に聳える無人の古城に“生け贄”として連れてこられました。生け贄用のカプセルに入れられ、お城の部屋に放置されたイコ。しかしイコを連れてきた神官たちが去った後、地震のような揺れが発生し、イコが入ったカプセルは床に転げ落ちます。運良くカプセルから脱出できたイコは、古城の探索を始めました。

 しばらくして、イコは檻に閉じ込められた少女(ヨルダ)を発見します。イコがヨルダを檻から助け出すと、『ドラクエ』の「あやしいかげ」に似た魔物が出現してヨルダを連れ去ろうとしました。イコは棒を使って必死にその黒い影を追い払います。ヨルダと言葉が通じないイコでしたが、ヨルダと一緒にこの古城から脱出することを決意しました。う~ん、まさに「阿吽の呼吸」ってやつですな。

 このゲームでは、プレイヤーは少年イコを操作して、少女ヨルダを誘導・護衛しながら古城の仕掛けを解いていきます。ボルダリングが得意なイコは、壁やロープをスイスイと登っていくことができますが、ヨルダの身体能力は「体育の成績2」レベルです。たぶん鉄棒の逆上がりもできない、運動オンチの女の子じゃないのかな? ヨルダはイコと同じ経路をたどることができないため、プレイヤーはヨルダが移動できるように扉を開けたり足場を作る必要があります。

 ヨルダの手を握ると、コントローラーの振動機能が働きます。コントローラーがブルブルと震えると、本当に手をつないでいるような感触が得られます。手を引いているヨルダのことを気遣い、走るのを止めて歩くようになった時点で、プレイヤーはすでにゲームの世界に引き込まれているのです。

ヨルダ      イコ

■ 『ICO』をプレイせずして、雰囲気ゲーを語ることなかれ
 『ICO』の舞台は、「いつだかわからない時代の、どこだかわからない場所」。パッケージに描かれた風景(ジョルジョ・デ・キリコの絵画『通りの神秘と憂愁』風のイラスト)を見ると、科学文明が崩壊した後に、生き残った人間たちによって再建された未来の世界に思えますね。巨大な風車がある建物の下に、イコがヨルダの手を引いている姿が小さく描かれていて、実に幻想的です。

 また、このソフトの取扱説明書が絵本風で凝っているんですよ。取扱説明書にはイコとヨルダの物語が書かれていて、その文章の中でさりげなく操作方法やセーブ・ロードのやり方に言及しています。
 ゲームの進行状況をセーブして休みたいときは、古城のあちらこちらに置いてある「石のソファー」に座ります。ただし、イコとヨルダの二人が一緒にいないとセーブできないので注意しましょう。

 『ICO』は「雰囲気ゲーム(雰囲気ゲー)」の代表作として語られることが多いです。雰囲気ゲームとはどんな種類のゲームなのか、特にはっきりとした定義はありませんが、一般的には「神秘的な空間をさまよい歩く」、「ゲーム性よりもアート性を重視」、「HUDのようなゲームを意識させる表示をできる限り排除」などの特徴を持っています。BGMが良ければ、「癒やしゲーム」と言い換えることもできるでしょう。

 雰囲気ゲームは操作キャラクターを包んでいる空間そのものを楽しむ作品が多く、ハマる人はとことんハマる一方で、その世界観が肌に合わない人からはクソゲー扱いされることもあります。
 『LSD』、『風ノ旅ビト』、『ゆめにっき』といった作品が、雰囲気ゲームの例として挙げられるでしょうか。雰囲気ゲームという言葉を罵倒の意味合いで使う人もいるので、不用意に使うのは控えるべき言葉なのかもしれませんが。

 私個人の意見を言わせてもらうと、確かに『ICO』は雰囲気ゲームの要素を備えていますが、アクション要素や謎解き要素もしっかりと作られています。ストーリーや目的が明確である以上、ただの雰囲気ゲームというレッテルは適切ではないでしょう。『ICO』は正真正銘の「アドベンチャーゲーム」なのですよ。

 そういう意味で『ICO』は万人にオススメできるゲームだと思いますが、カメラワークにクセがあって、操作性には若干問題点があります。本作は『バイオハザード コード:ベロニカ』のような「移動カメラ」視点を採用していて、360度自由に周囲を見渡すことはできません。最近のTPS方式のゲームに馴染んだ人だと、操作に戸惑う場面があるかも。

扉開封      セーブポイント

にほんブログ村 ゲームブログへ
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

udontaro

Author:udontaro
FC2ブログへようこそ!

ども、ブログ管理人のうどん太郎です。
主にレトロゲームのレビューと関連ゲーム動画の紹介をしています。

当ブログはリンクフリーです。

カテゴリ
Wii (4)
カレンダー
08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ