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セガ vs. 任天堂

表紙表紙

ブレイク・J・ハリス『セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)』(早川書房)
ブレイク・J・ハリス『セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(下)』(早川書房)

■ セガは、倒れたままなのか?
 日本市場ではセガが任天堂に勝ったことは一度もなかったが、アメリカ市場においては――短い期間ではあったものの――販売シェアでセガが任天堂を追い越したことがあった。任天堂がNESからSNESへの移行にもたついている隙を狙い、セガはジェネシス(メガドライブ)による攻勢で、任天堂ユーザーの切り崩しに成功した。これが俗に言う「ジェネシスの反乱」である。

 本書は1990年代前半の、SOA(セガ・オブ・アメリカ)とNOA(ニンテンドー・オブ・アメリカ)の熾烈な競争を振り返ったノンフィクションである。日本ではほとんど行われない「ネガティブ広告」や違法すれすれのスパイ活動などあらゆる手段を尽くして、巨人・任天堂に敢然と立ち向かった弱小セガの“生き様”を堪能することができる。

 38歳の若さでSOAのCEOに就任したトム・カリンスキーは、SOJ(セガ・オブ・ジャパン)の中山隼雄社長とともに、任天堂に支配されていたゲーム業界を変えるべく、様々な対抗策を打ち出していく。
 大きな柱の一つが、ジェネシスに『スーパーマリオブラザーズ』を超えるアクションゲームを投入することだった。その主人公がセガのマスコットキャラクター「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」である。
 SOJ側がファックスで送ってきたソニック案は、鋭い牙を生やしたちょいワルキャラのデザインであったため、SOAはSOJを説得してデザインを変更させた。フィリックス・ザ・キャットの顔にミッキーマウスの体をくっつけたらソニックが誕生したらしい(笑)。

 本書は無能で融通が利かないSOJにカリンスキーが苦悩するというスタンスで書かれており、セガが任天堂やソニーに負けたのは、SOAとSOJの軋轢が原因であったと匂わせている。
 カリンスキーはジェネシスを最大限伸ばすことに貢献したが、次世代機のセガサターンが失敗に終わり、カリンスキーはここが潮時とばかりにセガを去る。
 セガは結局、負けてしまう運命にあったのだろうか? セガが完全勝利した別の世界線は、一体どこにあるのだろうか? もしセガがゲーム業界の三つ巴戦争を制していたら、オリンピック会場で安倍総理はソニックのコスプレをしていた可能性もあったのだ(笑)。

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