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科学の発見

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スティーヴン・ワインバーグ『科学の発見』(文藝春秋)

■ 近代科学はいかにして「発見」されたのか
 世界的な物理学者スティーヴン・ワインバーグが上梓した“挑発的な”科学の歴史書。中世まで続いた古代ギリシャの自然観から脱却し、近世の科学革命が達成されるまでの科学の発展を振り返っている。

 巻末の「解説」にもあるように、現在の科学的な知識で過去の科学の間違いを裁くことは「ウィッグ史観」(Wikipediaには「ホイッグ史観」の項目で記載されている)と呼ばれ、歴史の研究においては禁じ手とされている。
 太陽が地球の周りを回っているのか、それとも地球が太陽の周りを回っているのかという天文学上の問題は、天体望遠鏡が発明されるまでは明快な結論が出せなかったし、顕微鏡が発明されるまでは様々な病気の原因が分からずに、まじないのような医療行為が行われていた。それらを愚かだったと嘲笑うことは簡単だが、当時の文化や常識を理解する妨げとなる、と歴史学者たちは考えるのだ。

 ワインバーグはそういう批判を物ともせず、自然界の仕組みを理解するための正しい手法がどのように形成されたのか、という論点から科学史を構築していく。まさにウィッグ史観による科学史である。
 ワインバーグに言わせると、プラトンやアリストテレスの自然科学は「ポエム(詩)」に過ぎず、近世哲学の祖であるデカルトに対しても、科学分野においては間違いが非常に多い、と手厳しい。
 ノーベル物理学賞を受賞したワインバーグだからこそ許される、快刀乱麻の偉人斬り。徹底的な理系思考が楽しめる一冊。

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