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頭脳戦艦ガル (FC)

タイトル画面
・機種ファミコン
・メーカーデービーソフト
・ジャンルロールプレイング
・発売日1985年12月14日
・価格4,900円



■ RPGの定義を揺るがした問題作
 ファミコン初のロールプレイングゲーム(RPG)は何でしょう?というクイズに、『ドラゴンクエスト』と答える人はただの素人です。正しい答えは、1986年3月に発売された『ハイドライド・スペシャル』。ホビーパソコンを持っていなかった私にとって、『ハイドライド・スペシャル』は宝物のようなソフトでした。
 しかしそれ以前に、どこからどう見ても「シューティングゲーム」でありながら、ロールプレイングゲームを自称した不届きなゲームが存在しました。その名は『頭脳戦艦ガル』。

 1985年12月にデービーソフトが発売したこの『頭脳戦艦ガル』のパッケージには、「スクロール・ロールプレイングゲーム」という、今まで聞いたこともないような宣伝文句が書いてあったのです。――「は?ふざけんな! 本当のRPGとはどういうものか、俺たちが見せてやるよ!」と開発されたのがエニックスの『ドラゴンクエスト』です。
 これはウソのようなホラ話ですが、「『頭脳戦艦ガル』はRPGじゃねーだろw」とファミコンユーザーから総ツッコミを受けていたのは事実です。みうらじゅん氏が本作をクソゲーだとネタにする前から、すでにネタゲーとしての地位を築いていました(笑)。

 メーカーがRPGと強弁すればどんなゲームでもRPGになる、まあ、それは「表現の自由」ということでいいでしょう。スクウェアが『キングスナイト』をRPGと言うなら、ジャンルはRPGなのだと思います。
 では、「そもそもRPGとは何ぞや?」と考えると、その定義付けの難しさに気づきます。「『ドラゴンクエスト』のように、剣を持った勇者が世界を冒険して、敵である魔王を倒すゲームでしょう?」と言われると、確かにそれはRPGに対する私たちのイメージと合致します。

 しかし例えば『ゼルダの伝説』はまさにそういう物語のゲームでありながら、ジャンルは「アクションアドベンチャー」と表記されています。「アクションRPG」と「アクションアドベンチャー」の違い、具体例を挙げると『ダークソウル』と『ゼルダの伝説』の違いって、いったい何なのでしょうか?
 『聖剣伝説』(GB)のレビュー記事で少し触れましたが、この業界ではゲーム内に〔経験値による成長の仕組み〕を取り入れているか否かで、このゲームはRPGである、またはアドベンチャーゲームである、とジャンル分けします。

 『ダークソウル』は敵を倒して獲得した経験値=「ソウル」を使ってレベルアップするからRPG、『ゼルダの伝説』は「ハートの器」というアイテムを取って体力を増やすからアドベンチャーゲーム、……私には両者の本質的な違いがよく分かりませんが、一般的にはそういう慣習になっています。もし、アクションゲーム『ロックマン』が経験値で成長する仕組みを導入したとすれば、ジャンルは「アクションRPG」になるということです。

地底ステージ      コアステージ

■ ガルとはいったい……うごごご!
 このゲームの最終目標は、戦闘機「ジスタス-21」を操作して、敵惑星ガーネットスターの宇宙空間制御装置「ドラッグ」を破壊することです。この「ドラッグ」を破壊するためには、各ステージに散らばる「パーツ」(上左画面参照)を100個(!)集める必要があります。
 なお、タイトルの「頭脳戦艦ガル」は、味方の戦艦の名前であり、ゲームには一切登場しません。アニメ『宇宙戦艦ヤマト』でヤマトが出てこないようなものです。

 ステージは「地底ステージ」、「コアステージ」、「宇宙ステージ」の3種類があり、さらに合計30のエリアに分かれています。パーツはエリアに1つずつあり、3種類のステージを周回しながらパーツを収集していきます。
 パーツを100個集めた状態で宇宙ステージの最終エリアに行くと、宇宙空間制御装置「ドラッグ」が出現。「ドラッグ」がスクロールによって画面から消える前に連射攻撃で破壊すると、エンディング画面が表示されます。

 まず、このパーツ100個という数、どう考えても多すぎですよね。パスワード機能やセーブ機能があるなら、まあ分からなくもないですが、ファミコン初期のソフトにそんな便利なものはありません。2時間近く敵の攻撃を避け続けるなんて「苦行」というしかないです。シューティングが得意なゲーマーの人でも、これはきついでしょう。
 最近のゲームに置き換えて考えてみると、もし『ゼルダの伝説 BotW』が「コログ」を100匹見つけるまでセーブできない仕様だとしたら、非難が殺到すること間違いなしですよね(笑)。

 難易度的に考えて、ステージの順序も狂っています。宇宙ステージがいちばん易しくて、コアステージは中難易度、最も難しいのが地底ステージです。それなのにプレイする順番は「地底ステージ」→「コアステージ」→「宇宙ステージ」のステージ構成になっています。
 地底ステージは自機が移動できる範囲が狭く、両サイドの壁に激突するとミスになります。高度な動体視力と反射神経を要求されるステージです。プレイヤーの多くが最初の周回の地底ステージ(全12エリア)をクリアできず、どうにもならないクソゲーという烙印を押されてしまいました。
 3つめの宇宙ステージは『スターフォース』っぽくて、結構爽快な作りなんですけどね。全エリアが宇宙ステージだったら、評価も大きく変わっていたと思いますよ。

 実はこのゲーム、倒した敵の数によって自機が4段階にパワーアップする「RPG要素」があります。前述したRPGの条件(経験値があるかないか)を満たしているのです。
 だから、デービーソフトが本作を「RPG」と称したのは、決して間違いではないんですよ。デービーソフトはRPGの意味をちゃんと理解していたからこそ、シューティングゲームに「RPG」とジャンル付けした、つまりは確信犯なのです。

 『頭脳戦艦ガル』はRPG! 以上!


※【本作の無敵コマンド】
 タイトル画面で、Aボタン2回、十字キーの下1回、十字キーの左1回、十字キーの右3回、Bボタン1回、十字キーの上4回押してスタートすると、自機が無敵状態になる。ただし、壁に激突するとミスになる。

宇宙ステージ      ボス戦

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