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真田三代

表紙表紙

火坂雅志『真田三代 上』(文春文庫)
火坂雅志『真田三代 下』(文春文庫)

■ 戦国の世を生き抜いた真田一族
 武田二十四将の一人に数えられる真田幸隆、武田信玄の奥近習衆に加わり武将としての資質を磨いた真田昌幸、そして大坂夏の陣で華々しく散った真田幸村。本書は戦国武将として名高い真田家の男たちの生涯を綴った歴史小説である。
 昌幸は幸隆の三男だったが、兄の信綱と昌輝が長篠の戦いで戦死したために家督を相続した。政治情勢を見極めたうえで次々と主君を変える昌幸の生き様と、昌幸を支えた息子の信之(信幸)と幸村(信繁)の活躍に酔いしれることができる。

 上下巻二冊とページ数的に読みやすい作品ではあるが、コンパクトにまとめたせいで関ヶ原の戦いから大坂の陣のくだりが極度に圧縮されている。明らかに分量不足である。文庫三冊分のページ数があれば、終盤をもっと濃密に書けたのではないか。
 池波正太郎の畢生の大作『真田太平記』と比較するのは酷かもしれないが、史実を追うことに精一杯で創作部分の人間ドラマが弱いように感じた。真田十勇士は登場するが、取って付けたような印象。いっそのこと、こうした架空の存在である忍者は出さないで、『真田太平記』との違いを鮮明にするという手法もあったと思う。

 幸村は大坂の陣で突如としてスポットライトを浴びた武将であり、それ以前の歴史的資料はほとんど存在しない。それゆえに作者独自の創作が物を言う人物である。本作では上杉家の重鎮・直江兼続との友情が描かれているが、本当にこんな出来事があったなら、直江は聖人に違いない。

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