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神様ゲーム

表紙

麻耶雄嵩『神様ゲーム』(講談社文庫)

■ 真実(神の言葉)と推理(人間の思考)のズレ
 子供向けのミステリーシリーズ「講談社ミステリーランド」の一冊として刊行された中編推理小説。だが、子供向けの本とは思えないようなえぐい内容と後味の悪さで話題になった本格ミステリーである。

 少年探偵団に所属する芳雄とその仲間たちは、本部として使っていた「鬼婆屋敷」で、芳雄の親友である英樹の死体を発見する。転校生の鈴木は自分を全知全能の「神様」だといい、芳雄の願いを聞き入れ、英樹殺しの犯人に天誅を下すのだ。しかし事件の裏にはもう一人の共犯者がいた・・・・・・。

 この「鈴木=神様」というキャラクターは、麻耶氏が創造した銘探偵メルカトル鮎を先鋭化したような人物である。神様はすべての真実を知っている。彼の言うことは100%正しい。神は絶対だからね。メルカトル鮎が「無謬である」のと同じように、神様は間違えることはない。要するに、探偵役に対する信頼を筆者が完全に保証しているのである。

 ところが、神様は事件の断片しか語らない。神様は共犯者の存在は認めるが、それが誰なのかまでは教えてくれないのだ。事件の全貌を改めて推理した芳雄は、共犯者Aが屋敷の物置に隠れていた疑いを強くする。読者も当然そう考える。
 神様の鈴木は絶対者であり決して嘘は言わない――その設定を逆手に取り、読者を翻弄する超絶技巧のテクニック! あなたは物語の結末を受け入れることができるだろうか?

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