
・機種 | ファミコン |
・メーカー | タイトー |
・ジャンル | その他 |
・発売日 | 1988年3月8日 |
・価格 | 5,900円 |
■ 高性能アイテムのニューディスラプション! ブロック崩しゲーム『アルカノイド』(1986年)のヒットを受けて、タイトーは翌87年に続編の『アルカノイド リベンジ・オブ・Doh』をリリースしました。本作では「右ラウンド」と「左ラウンド」の2つのルートがあり、脱出口の左右で次のステージを選べる仕組みになっています。
パワーアップアイテムは、前作の7種類から13種類(スペシャルを含む)に増加。3つに分裂したボールが常に3つに保たれる「ニューディスラプション(N)」、イモータリティウォールまでも貫通して破壊する「メガボール(M)」など、新たな攻略方法を可能にするアイテムを導入しています。
ゲームセンターで『リベンジ・オブ・Doh』を遊んでいたら、金属がふれ合うような硬質の効果音に魅了されましてね、ええ。次第に家でじっくりプレイしたいな、と思うようになりました。
1988年3月に、待望のファミコン版『リベンジ・オブ・Doh』(タイトルは『アルカノイドII』)が発売。『アルカノイドII』の広告を見てみると、なんと、自分でステージを作成できる「
エディットモード」を搭載していると記してあったのです。
タイトーの「おもてなしの心」に感動した私は、さっそくデパートのゲーム売り場まで遠征しました。そして、『アルカノイドII』を購入した当日、自宅に遊びに来た友人たちから、
「
いまさらブwロwッwクw崩wしwゲームとかwww」 (゚д゚ )ぇ?
「
こんなの買ったのかよw」 (゚д゚ )ぇ?
「
アホやなあ、そんなことより野球しようぜw」 (゚д゚ )ぇ?
などと予想外の非難を浴びました(笑)。私としては、「うおおおー! 『アルカノイド』じゃん! いいね!(・ω・)b」の賞賛の声を期待していたのに、ガッカリしましたよ。
「ええっ? タイトーの『アルカノイド』を知らないの!? これ、超面白いんだって!!」と力説するも理解してもらえず、最後は「
とにかく、無性にブロックを壊したい気分だったから」と意味不明な弁明をしていたことを憶えています。ブロック崩しにロマンを感じて、どこがいけないんですかねぇ・・・・・・
■ 忍耐力が鍛えられる優れたゲーム ゲームをスタートすると、いきなり前作のラスボス「Doh(Dominate over hour)」が登場! おっと、まずは小手調べというわけですか。前回のラストから始まるファミコン版独自の演出が良いですね。口から弾を吐いてくるモアイ型要塞のDohを倒すと、右・左ラウンド共通のラウンド1へ。
当然のことながら、難易度は前作よりも上昇しています。『リベンジ・オブ・Doh』で採用された「再生するハードウォール」がエグい。耐久度がある上に、すぐに再生してボールをはじき返します。
特に中ボス戦後のラウンド18は鬼畜すぎますね。再生するハードウォールの横壁が3列も。ボールの速度が上がる前に、ボールが上へ抜けてくれることを祈るしかありません。『アルカノイドII』をプレイすると、あなたの忍耐力は確実に上昇するでしょう。
友人たちからケチをつけられてしまった『アルカノイドII』。「アホか、面白いに決まってるだろwww」とプレイを開始した直後、奇妙な違和感が私を襲いました。「あれえ? 思ったほどハマらない。なぜだろう、ゲームセンターで遊んだときは熱中できたのに・・・・・・」
何かが劣化している? いや、そんなはずはない。認めたくない。
そのことを認めたら、ソフト代金の5千円が無駄になってしまう。「出来は悪くないのよ・・・・・・、ブロック崩しは楽しいのよ・・・・・・」、そう自分に言い聞かせながら1人プレイを続けていました。
・・・・・・このゲーム、すんごく疲れるんですよ。左手でパドルコントローラを持って、右手でつまみを回していると、すぐに肩が凝ってきます。長時間TV画面を凝視していると、眼はしょぼしょぼに。集中できるのはせいぜい30分程度です。とてもじゃないですが、最終ラウンド34まで気力が持ちません。
アーケード版はパドルコントローラが重い筐体でガッチリ固定されているから精密な操作ができることに気づきました。『アルカノイド』は筐体という物体をセットにして成立するゲームだったのです。
『アルカノイド』を堪能したいなら、大山のぶ代さんのように、別荘に『アルカノイド』の筐体を置きましょう。
