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逆転裁判 蘇る裁判 (DS)

パッケージ画像
・機種ニンテンドーDS
・メーカーカプコン
・ジャンルアドベンチャー
・発売日2005年9月15日
・価格4,800円



■ 異議あり! あなたの今の発言はムジュンしています!!
 『逆転裁判 蘇る裁判』(DS)は、2001年10月に発売されたアドベンチャーゲーム『逆転裁判』(GBA)のリメイク作品です。新エピソードの第5話「蘇る逆転」が追加され、2画面のDSに移植したことによって操作性が向上しています。

 ゲームの主人公は、新人弁護士の成歩堂龍一(通称:ナルホドくん)。無実の罪で裁かれようとしている被告人を、法廷戦術を駆使して無罪にするユニークなアドベンチャーゲームです。第1話から第5話までは「連作もの」で、第1話で出てきた凶器(置き時計)が第2話でも使われたり、各話の内容は微妙につながっています。

 まず最初に「探偵パート」で関係者に対する聞き込みや証拠品集めを行い、次に「法廷パート」で検察側と事案について争います。探偵パートで全フラグを回収していないと、裁判パートには進めないように作ってあるので、証拠が足りずに裁判の途中で詰むということはありません。ストーリーを楽しむことに重点を置いた親切設計です。

 本作の裁判は「序審法廷制度」と呼ばれるシステムによって行われます。もちろんこれは日本の司法制度とは異なる架空のものです。「序審」において決定する事項は、被告人が「有罪」であるか「無罪」であるかの1点のみ。「序審」で有罪が確定した場合、「本審」に移行して被告人の量刑が審理されるそうです。
 「序審」は最長で三日間というスピード裁判です。濡れ衣を着せられた被告人にとっては、人権無視の迷惑この上ない欠陥制度なのですが、あくまでもゲームの世界の話です。ゲームに登場する検察や警察の組織機構も、カプコン独自の(非現実的な)解釈で描かれています。

 法廷で勝つためのポイントは、証人として出廷した登場人物の発言の中にあるムジュン(矛盾)を指摘すること。証人の発言と証拠品との間に食い違いがあると気づいた場合、「異議あり!」とタイミング良く容喙し、相手の主張を崩します。
 異議の内容は成歩堂がプレイヤーの意を汲んで丁寧に説明してくれるため、あれこれと細かく指図する必要はなく、ムジュンの指摘が正しかった場合は自動的にストーリーが進行します。


■ 成歩堂のプレッシャーからは逃れられない!
 第1話「はじめての逆転」と第2話「逆転姉妹」は、海外ドラマ『刑事コロンボ』風の倒叙もの。真犯人は冒頭で明かされ、証人として出廷したその真犯人を追いつめるシナリオです。
 犯行現場にあった品物について詳細に証言したために、犯行現場にいたことが発覚するというアイディアは、ジョン・ディクスン・カーの代表作『皇帝の嗅ぎ煙草入れ』が元ネタです。

 第3話から第5話までは、第1話・第2話と違って真犯人は伏せてありますが、証人=犯人という構図は変わりません。犯人がほぼ特定できる以上、実質的に倒叙ものと考えていいでしょう。ディレクターの巧舟氏は『刑事コロンボ』シリーズが好きだと公言しているそうで、「ああ、やっぱり影響を受けていたのね」と納得しました。

 傲慢で狡猾な証人を追及し、真犯人である証人が動揺し、狼狽し、自我が崩壊する様を楽しむサディスティックなゲーム、それが『逆転裁判』の特徴です。つまり、『ポートピア連続殺人事件』や『かまいたちの夜』のように、犯人を探す推理ものではないということです。メインは「法廷バトル」であり、他の要素はそれをお膳立てする道具に過ぎないと感じました。
 プレイ前に本格的な推理ものを期待していると、少々落胆する可能性はあると思います。しかし、登場人物の“尖った”デザインには、誰もが目を引くことでしょう。舞台衣装のような奇抜な服を着たキャラクターたちが、派手なリアクションをして楽しませてくれます。犯人に痛恨の一撃を与えると画面が大きく揺れ、裁判のヤマ場では良質なBGMが気分を盛り上げます。

 ミステリーファンの視点から言わせてもらうと、捜査段階で警察がやるべき仕事を弁護士の成歩堂にやらせてみたり、登場人物の行動に合理性が欠けていたり、荒唐無稽な部分が目立つことは確かなんですよ。普通なら証拠不十分で不起訴になる事案ばかりですからね。
 『逆転裁判』はそれらの欠点を補うだけのパワーがある作品ではないでしょうか。法廷にスポットライトを当てたアドベンチャーゲームは過去には存在せず、独創性という点で大いに評価できます。カプコンという会社は、経営が危機になるたびに、将来の屋台骨となる新規IPをひねり出すから不思議です。

 この法則を信じるなら、そろそろ次の大ヒット作の萌芽が見える頃です。
 ――『deep down』・・・・・・来るよ!

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