山崎功『家庭用ゲーム機コンプリートガイド』(主婦の友社)■ 永久保存版のゲーム資料集 1972年に発売されたマグナボックス社の「ODYSSEY」から、ようやく日本での発売が決定したマイクロソフト社の「Xbox One」まで、歴代の家庭用ゲーム機を一堂に取り揃えたゲームファン必見の究極ガイドブック! 本書は昨年7月に刊行された
『携帯型ゲーム機コンプリートガイド』の姉妹本である。本体カラー写真と主要ソフトのスクリーンショットが、読者のゲーム魂に火をつけること間違いない。
最近ゲームがつまらない、ハマらない。スマホ全盛で家庭用ゲーム機は全滅。そんな噂が飛び交ってるけど、それはソフトのせいじゃない。ハードに限界があったからだ。
アーケード版の『ゼビウス』や『ドルアーガの塔』を、ほぼそのままの形で移植できたのはファミコンの力。『バーチャファイター2』や『デイトナUSA』を、家で遊べるようにしたのはセガサターンの力だった。ハードが進化すれば、ゲームの世界はゲーマーの理想に近づいていく。現実と仮想の区別がつかないバーチャルリアリティの世界がやって来るのも遠い未来の話ではないだろう。
そんなわけで、ゲームカタログ本に目がない人にオススメの一冊。撮り下ろしの本体写真は綺麗で見応えがあった。さらに、同じ売り場にあった
『家庭用ゲーム機興亡史』も買ってみた。こちらは家庭用ゲーム機の変遷を文章で綴ったものである。
SONYが試作したスーパーファミコンのCD-ROM機「プレイステーション」を任天堂が蹴った時点から、ゲームの歴史は大きく動いたのである。ゲーム業界の「天下三分の計」はいったい誰が画策しているのだろうか?