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映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?

表紙

斉藤守彦『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』(ダイヤモンド社)

■ 映画の入場料金1800円は適正な価格か?
 現在、日本での映画の鑑賞料金は1回1800円である。アメリカでは7~8ドルで鑑賞できることを考えるとかなり高いと感じる。日本人は世界で一番高い映画料金を支払っていると言ってよい。
 そもそも以前から、上映時間90分の低予算映画も、3時間弱の超大作映画も同じ1800円というのは納得し難い料金設定だと思っていた。上映時間が短い映画は、その分安くするのが妥当ではないのか。

 映画料金は1960年代から物価の上昇とともに上がり続け、1993年に現在の価格である1800円に落ち着いた。正確に言えば、物価の上昇に合わせたのではなく、入場者数の減少分を補う目的で強引に値上げしてきたのだ。
 全席入れ替え制により二度見はできない。したがって、このあたりが心理的な上限価格だと思われる。もし料金が2000円以上になったら、入場者数がさらに減ることは目に見えている。

 著者の斉藤守彦氏(映画ジャーナリスト)が約300人に取ったアンケートの結果、91.12%が一般入場料金1800円を「高い」と回答した。「安い」と回答した者は見事にゼロである。日本人の大多数が現在の映画料金に関して不満があるようだ。
 ビデオレンタルが開始された当初、レンタル料金は一泊二日で500円であった。最近では100円以下でDVDを一週間借りられる。ビデオレンタル市場は価格破壊が進んだが、映画館の入場料金は一度も値下げされたことはない。

 本文の記述によると、最近の平均入場料金(実際に客が支払った金額の平均)は1200円程度になっている。つまり、観客の80%以上が、映画デー1000円やレイトショー1200円を利用して割引料金で鑑賞していることになる。バカ正直に正規料金1800円を支払っている人は少ないということだ。
 それなら終日1200円に値下げして客をもっと呼び込めば、確実に売り上げアップが望めると思うのだが、不思議なことに映画関係者はそうは考えないらしい。
 背景にあるのは、映画の製作・配給・興行が一体となった日本の映画産業の特殊な実態と、料金を維持してこれからも殿様商売を続けたいという後ろ向きの姿勢である。本書を読めば、どうして彼らが入場料1800円にこだわるのか知ることができる。

 映画関係者は最低でも1800円は徴収したい、できれば端数を無くして2000円は取りたいと考えている。観客は1200円程度なら見に行っても良い、DVDのレンタル料金や国際相場を考えると1000円ぐらいが適正だと考えている。その差は2倍である。両者の間の溝は埋まりそうもない。

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