
・機種 | ファミコン |
・メーカー | コナミ |
・ジャンル | シューティング |
・発売日 | 1986年1月4日 |
・価格 | 4,900円 |
■ お年玉はもらったかい? それじゃあ『ツインビー』を買いなされ スパイス大王率いる悪の軍団に侵略されたドンブリ島を救うため、科学者シナモン博士はとってもユニークな戦闘機を開発しました。それが双子のマシン「ツインビー」と「ウインビー」です。戦闘機なのに、なんと両腕が付いているんですよ。手からは対地弾をポンポンと投げます。前方ショットはBボタン、対地弾はAボタンで発射します。
1Pはツインビーに、2Pはウインビーに乗り込んで、スパイス大王を懲らしめに向かいましょう。2人同時プレイ可能な、縦スクロールシューティングゲームです。全5ステージ。
『ツインビー』は硬派な設定が多かったシューティング界において、独特なキャラクターデザインで人目を引いた作品です。飛んでくるザコ敵はフォークやら、包丁やら、目玉焼きやら、女性を意識した可愛いものばかり。実際、男子だけでなく女子にも大変な人気がありました。
しかし、人気の秘密は見た目だけではありません。この初代『ツインビー』は、シューティングゲームとしては屈指の出来です。独創的なパワーアップシステム、全体的なゲームバランス、ノリノリのBGM、どれをとっても最高です。
ファミコンの縦スクロールシューティングの中では、ナムコの『ゼビウス』やハドソンの『スターソルジャー』に匹敵するか、個人的にはそれ以上の面白さを感じます。
正直言って微妙な出来だった第2作目『もえろツインビー』(FDS)、第3作目『ツインビー3』(FC)よりも断然遊べますね。シリーズ後期作品である『出たな!! ツインビー』や『ツインビーヤッホー!』と比較しても、熱中度はこの第1作目の方が優っていると思います。今プレイしても色褪せない楽しさがあるのは驚きです。
『ツインビー』最大の特徴は、何といってもベルによるパワーアップシステムです。雲から飛び出るベルを撃って色を変え、それを取るとパワーアップするという絶妙なアイデア。邪魔なザコ敵は連射して破壊したい、でも適当に連射するとベルの色が思うように変えられない。撃ちたいけど撃ち過ぎてもいけない、このもどかしさはクセになります。
敵キャラに混じるパワーアップアイテムにも当たり判定を付けたのは、本当に上手いアイデアだったと思います。
■ キャンディを取るか白ベルを取るか、ここが迷うところ ベルは出現したときは黄色で、5発弾を当てるごとに色が変化します。青色ベルはスピードアップ、白色ベルはツイン砲、赤白点滅ベルは3分身、赤色ベルはバリアの効果が得られます。それ以上撃ち続けるとベルはハチに変化して、ふらふらと下に飛んできます。
黄色ベルを下に落とさずに連続で取ると、得点が500点から10000点までアップします。高スコアを狙うならば、黄色ベルはなるべく逃さずに取りましょう。
タケノコやモアイなどの地上物を破壊すると、フルーツや1UPの牛乳が出現。一定数に達するとキャンディが出てきます。キャンディを取ると前方に3方向ショットを撃てるようになります。そして赤色ベルでバリア装着が『ツインビー』のオーソドックスな戦法です。
このゲームでは3分身状態になると、赤色ベルやキャンディでパワーアップできないようになっています。つまり、最終的なパワーアップ形態は、「バリア+3方向ショット」か、「3分身+ツイン砲」かの2択になります。火力は後者の方が大きく、ミスをしない自信がある人は、3分身+ツイン砲で進むと攻略がスピーディです。
4人の将軍が支配する1~4面までは、敵の攻撃が穏やかで比較的楽にクリアすることができます。問題はスパイス大王がボスの5面です。このステージは長さが他の2倍あり、後半の谷間は攻撃の激しさと弾の見づらさで難易度が急に上がります。
ここで死ぬと復活パワーアップはほぼ絶望的。次々と初期状態のツインビーが撃墜され、コナミビル(下右画面参照)を見ることなくゲームオーバーです。
4面まではクリアできたけど、5面は無理だったというプレイヤーも多いと思います。10機スタートの裏技(ゲームスタート後、開始まで上、右、Aボタンを同時に押し続ける)を使わないで、ノーミスのままスパイス大王までたどり着ける人は上級プレイヤーです。
5面はベルが出る雲が少ないので、4面の後半でバリアを貼り替えて新品のまま5面に進むのが全面をクリアするコツですね。くれぐれも2人同時プレイで、ベルの取り合いはしないように・・・・。
