
・機種 | プレイステーション3 |
・メーカー | セガ |
・ジャンル | バラエティ |
・発売日 | 日本未発売 |
・価格 | 日本未発売 |
■ セガからメガドライバーへの贈り物 本作は、セガ開発のジェネシス(メガドライブ)用ソフトを数多く収録したオムニバス作品です。かつてメガドライバー(メガドライブ派)であった人も、どちらかといえばPCエンジニア(PCエンジン派)であった人も、往年のセガのビッグタイトルを見れば、思わず目が輝いてしまうはず。
全40本のジェネシス用ソフトに加えて、セガマスターシステム用ソフト2本とセガのアーケードゲーム7本を収録しています。絢爛豪華にして荘厳華麗なこのソフトのプラットフォームは、セガのライバル会社だった(過去形)ソニーのプレイステーション3。セガゲームの詰め合わせなのに、セガハードのソフトではないという屈辱。湯川専務が見た悪夢「
セガなんていらないよ。帰ってプレステやろーぜ」が現実のものとなってしまいました。どうしてこうなった・・・・・・。
具体的な収録タイトルは下の方に書いていますが、『アウトラン』や『スーパーハングオン』などのレース系ゲームが入っていないのは惜しいですね。『ザ・スーパー忍(1作目)』、『ランドストーカー ~皇帝の財宝~』、『ワンダーボーイ』シリーズも残念ながら未収録です。
日本のメガドライブファンなら、『アドバンスド大戦略 -ドイツ電撃作戦-』は絶対に外せないところですが、海外では発売されていなかったかな? 『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』はおそらく版権的に厳しいと・・・・・・。
こういうコレクション系のゲームは、すべてのゲームを完全収録しないと完璧とは言えませんからね。欠けているタイトルがあると、どうしても不満が出てしまいます。漫画『キン肉マン』にたとえるなら、超人強度は1500万パワーと高かったものの、完璧超人になりきれなかった
ケンダマンのようなソフトです。
収録タイトルはすべて海外版であるため、言語は英語表記です。RPGの『ファンタシースター』シリーズやSLGの『シャイニング・フォース』シリーズを遊ぼうとすると、ある程度の英語力が必要となります。英語の教材に丁度良いかもしれません。
『Decap Attack starring Chuck D. Head』 (海外版『まじかるハット』)は、丸ごとキモいキャラクターに改変されていて笑いました。主人公は包帯を巻いたデスピサロですか?
『Dr. Robotnik's M.B.M』 (海外版『ぷよぷよ』)もアメリカ人好みのアニメ風キャラクターに差し替えられています。
■ セガのゲームは、「イージー」がイージーじゃない件 それでは、収録ゲームの中から、個人的に「いいね♪」と感じた作品をいくつかチョイスしてご紹介したいと思います。下記に挙げたソフトは、いずれもメガドライブ後期に発売された作品であり、ハードの性能を存分に引き出しています。
1本目は、アクションRPGの『Beyond Oasis』 (『ストーリー・オブ・トア』)。『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』タイプの見下ろし視点を採用しています。剣戟アクションは珠玉の出来映え。巨大なボスキャラとの迫力ある戦闘が楽しめます。
2本目は、アメリカンコミックの演出を大胆に取り入れた怪作ソフト『Comix Zone』 (『コミックスゾーン』)。漫画のコマからコマへと移動するユニークなシステム、選んだ進路によって分岐するストーリー、格闘ゲームさながらの痛快バトル。中古市場でプレミアが付いているのも納得の完成度です。
3本目は、主人公リスターが活躍するファンタジーアクション『Ristar』 (『リスター・ザ・シューティングスター』)。極彩色の美しいグラフィックと、ステージに仕掛けられた様々なギミックがウリ。この作品が存在しなければ『伝説のスタフィー』(GBA)も誕生しなかった!?
4本目は、海外発のアクションシューティング『Vectorman』 (『ベクターマン』)。主人公の多関節ロボット・ベクターマンの滑らかな動きに、全米が驚愕。操作感覚が『スーパードンキーコング』(SFC)によく似た良作ソフトですが、難易度はめちゃムズ。ボリュームがアップした続編『Vectorman 2』 (『ベクターマン2』)はさらに手強いです。
今回、各ゲームに触れてみた感想としては、セガのメガドライブソフトは総じて難しい、というか難易度調整に失敗しているものが多い、と感じました。セガは元々アーケードゲームが主要事業であったせいか、家庭用ゲームのバランス調整はあまり上手くないなぁと・・・・・・。
難易度の「イージー」を「ノーマル」にして、さらに簡単にした真のイージーモードを作るべきではなかったのか、ヘタレゲーマーの私はそう思います。
ただし、この『Sonic's Ultimate Genesis Collection』には、便利な「ステートセーブ機能」が搭載してあります。セーブ&ロードを繰り返せば、ゲームのセンスがない人でも全ゲームをクリアすることは可能です。
エクストラゲームや開発者のインタビュービデオのロック解除条件は、トロフィーの獲得になっています。「Lots of Zeros」(『ソニックスピンボール』の最初のステージで10,000,000点)などのやや取得が難しいゴールドトロフィーは、ステートセーブ機能を活用するといいでしょう。比較的短時間でプラチナトロフィーをゲットできますよ。
※
収録ゲーム Alex Kidd in the Enchanted Castle (『アレックスキッド 天空魔城』)
Alien Storm (『エイリアンストーム』)
Altered Beast (『獣王記』)
Beyond Oasis (『ストーリー・オブ・トア ~光を継ぐ者~』)
Bonanza Brothers (『ボナンザブラザーズ』)
Columns (『コラムス』)
Comix Zone (『コミックスゾーン』)
Decap Attack starring Chuck D. Head (『まじかるハットのぶっとびターボ!大冒険』)
Dr. Robotnik's M.B.M (『ぷよぷよ』)
Dynamite Headdy (『ダイナマイトヘッディー』)
Ecco the Dolphin (『エコー・ザ・ドルフィン』)
Ecco II: The Tides of Time (『エコー・ザ・ドルフィン2』)
E-SWAT (『E-SWAT』)
Fatal Labyrinth (『死の迷宮』)
Flicky (『フリッキー』)
Gain Ground (『ゲイングランド』)
Golden Axe (『ゴールデンアックス』)
Golden Axe II (『ゴールデンアックスII』)
Golden Axe III (『ゴールデンアックスIII』)
Kid Chameleon (『カメレオンキッド』)
Phantasy Star II (『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』)
Phantasy Star III: Generations of Doom (『時の継承者 ファンタシースターIII』)
Phantasy Star IV: The End of the Millennium (『ファンタシースター 千年紀の終りに』)
Ristar (『リスター・ザ・シューティングスター』)
Shining in the Darkness (『シャイニング&ザ・ダクネス』)
Shining Force (『シャイニング・フォース ~神々の遺産~』)
Shining Force 2 (『シャイニング・フォースII 古えの封印』)
Shinobi III: Return of the Ninja Master (『ザ・スーパー忍II』)
Sonic 3D Blast (『ソニック3Dブラスト』)
Sonic and Knuckles (『ソニック&ナックルズ』)
Sonic Spinball (『ソニックスピンボール』)
Sonic The Hedgehog (『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』)
Sonic The Hedgehog 2 (『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』)
Sonic The Hedgehog 3 (『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』)
Streets of Rage (『ベア・ナックル 怒りの鉄拳』)
Streets of Rage 2 (『ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌』)
Streets of Rage 3 (『ベア・ナックルIII』)
Super Thunder Blade (『スーパーサンダーブレード』)
Vectorman (『ベクターマン』)
Vectorman 2 (『ベクターマン2』)
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エクストラゲーム Alien Syndrome (AC版『エイリアンシンドローム』)
Altered Beast (AC版『獣王記』)
Congo Bongo (AC版『コンゴボンゴ』)
Fantasy Zone (AC版『ファンタジーゾーン』)
Golden Axe Warrior (SMS版『ゴールデンアックス ウォリアー』)
Phantasy Star (SMS版『ファンタシースター』)
Shinobi (AC版『SHINOBI 忍』)
Space Harrier (AC版『スペースハリアー』)
Zaxxon (AC版『ザクソン』)
