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LIMBO (PS3)

タイトル画面
・機種プレイステーション3
・メーカープレイデッド・スタジオ
・ジャンルアクション
・発売日2011年8月4日
・価格1,200円



■ モノクロのホラー映画的パズルアクション
 Xbox360で先行配信されていたデンマーク発のアクションゲーム『LIMBO』が、8月4日からPS3でも遊べるようになりました。価格は1200円です。モノクロの不気味な雰囲気がゲームファンの興味を引く作品ですね。さっそく私もダウンロードして遊んでみました。
 クリアまでのプレイ時間は本編2時間、隠しステージ1時間です。私は1本のホラー映画的ゲームという印象を受けたので、ボリュームの少なさは特に気になりませんでした。

 タイトルの「Limbo(リンボ)」とは、宗教用語で「地獄の辺土、辺獄」(地獄と天国の間にある場所)を意味します。『リーダーズ英和辞典』には、「キリスト教に接する機会のなかった善人または洗礼を受けられなかった小児などの霊魂がとどまる所」と書いてありました。
 主人公の少年は、行方不明になった妹を捜すため、このLIMBOの世界に足を踏み入れました。即死トラップと悪意に満ちた2Dステージを、プレイヤーは右方向に進んでいきます。LIMBOの最終地点にいるのは、生きた妹なのか、それとも・・・・

 岩が上から転がってきたり、水かさが徐々に増したりする仕掛けは、物理エンジンで処理しています。現実で起こり得る物理現象がゲームの世界で再現されるわけです。ステージにあるオブジェを動かして直感的に仕掛けを解いていく面白さがありますね。
 物理エンジンを使った横スクロールアクションといえば、PS3の代表作である『リトルビッグプラネット』を思い浮かべる人も多いでしょう。コンピューター技術の発達によって生まれた新しいタイプのアクションゲームだと思います。

 操作方法は左アナログスティックとボタン2つだけを使うシンプル設計です。アナログスティックで上下左右に移動し、×ボタンでジャンプ、○ボタンで物を掴んだりスイッチを押したりします。
 主人公を操作した感覚は『リトルビッグプラネット』のリビッツを操作したときの感覚とよく似ています。軽い人形がふわふわと立っているような感じです。この世でもないあの世でもない不安定な場所に迷い込んだ主人公の状況を、図らずも表現しているのではないでしょうか。

小舟に乗って  巨大な蜘蛛

■ 圧死、溺死、感電死・・・ 少年の死に様は多種多様
 主人公を一撃で殺すトラップは実に様々なものが用意してあります。たとえば、スタート地点直後にある小さな窪地。興味本位で中に入ってみると、身体に木がグサッと刺さって死んでしまいます。巨大なトラバサミにうっかり足を入れると、身体全体がぐちゃと潰されました。Σ(||| ゚Д゚) ヒィィィィ
 モノクロの世界であるため赤い血が流れたりはしませんが、それでも肉体が四散するゴア表現はしっかりと作ってあります。ゲーム後半は機械的なトラップ(プレス機や電動ノコギリ)が増えて、狂気の度合いがアップします。スプラッタームービーは苦手だという人には、ちょっと精神的にきついかも知れません。残酷描写がこのゲームの肝なんですけどね。

 ミスをしてゲームオーバーになると、死んだ場所のすぐ直前から再スタートします。何度も何度も死ぬのに、「・・・という夢を見たのさ」的な軽いノリでゲームを継続できます。いわゆる「死にゲー」にありがちな、「また最初からやり直しかよ・・・」といったストレスはほとんど感じません。
 トラップを切り抜けるタイミングはかなりシビア、ただし、リスタート地点の設定は緩い。この絶妙な難易度が高い評価を受けた理由だと思いました。

 ゲームを一度クリアしてタイトル画面に戻ると、2つの死体のようなものにハエがたかっていました。これはもしや少年と妹の死体なのでしょうか?
 ラストでガラスを突き破り、妹の場所に辿り着いた少年。少年の目は光っていますが、立ち上がった妹の目は光っていません。妹は少年の方を振り向くことなくゲームは終了します。少年はすでに死んでいたのか、それとも死ぬことで妹と会うことができたのか、ストーリーの解釈は人によって異なるでしょう。
 何らかのトラブルに巻き込まれて死んだ兄妹が天国へ行くための試練を受けた、という見方がある一方で、私は妹を殺して自殺した少年の贖罪の旅という見方もできると思いました。ダークな世界観が想像力を刺激しますね。

ホテル  巨大な歯車

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デモンズソウル (PS3)

タイトル画面
・機種プレイステーション3
・メーカーフロム・ソフトウェア
・ジャンルロールプレイング
・発売日2009年2月5日
・価格6,980円



■ フロム・ソフトウェアが贈る心折設計のアクションRPG
 PS3では一二を争う人気ソフトの『デモンズソウル』。発売直後から口コミでその面白さが広まり、評判からじわ売れする理想的なヒット作品になりました。日本のみならず海外でも高い評価を受け、数々のゲーム賞を受賞した傑作アクションRPGです。
 開発元は『キングスフィールド』シリーズで根強いファンを持つフロム・ソフトウェアです。このゲームは販売元のSCEとの協力体制により完成した新規タイトルになります。2011年発売予定の続編『ダークソウル』ではSCEとの関係が切れてしまい、とても残念ですね。DVDメディアであるXbox360とのマルチになったことで何か悪影響がなければよいのですが・・・・。新着PVを見て若干不安が残りましたが、フロム社なら必ずファンの期待に応えてくれるでしょう。

 ゲームの舞台は、北の大国ボーレタリア。繁栄していたボーレタリアは、ソウルの力を求める老王オーランドの行いによって、異形の悪魔(デーモン)が巣くう地獄と化してしまいました。プレイヤーが操作する主人公は、この絶望の濃霧を振り払う力を持った唯一の希望です。
 個性的な登場人物(NPC)、グロテスクな敵キャラ、仕掛け満載のダンジョン。どれもが冒険心を強く刺激します。ダークファンタジーが好きな人にはたまらない内容です。プレイ中に思わずゾクッとさせられるホラー要素も実に魅力的です。

 マゾゲーと言われる理由は、その難易度の高さにあります。『デモンズソウル』には難易度設定はありません。本来あるべきはずのEASYモード、NORMALモードが無く、HARDモードで固定したようなゲームバランスです。操作に慣れない間、特にレベルアップができない序盤の段階では、とにかく死ぬことが多いゲームだと思います。
 アクションが苦手だという人は、「YOU DIED」→「楔の神殿」のループにめげないでしばらくゲームを続けてみてください。ボスのデーモンを2、3匹倒した頃には、俄然ゲームが楽しくなってくるはずです。

 ボス敵はもちろんのこと、マップに配置されたザコ敵であっても相当な攻撃力を持っています。敵のAIは賢く、無闇に剣を振り回していると負けてしまいます。盾で相手の攻撃を受け止め、余裕があるなら弾いて、機会を窺いタイミング良くダメージを与えることが重要です。
 『デモンズソウル』の戦闘システムは非常に良く出来ていますね。武器を持った敵と向かい合っているだけでスリルを味わえる面白さです。剣や甲冑の重量感、巨大なモンスターの重量感が上手く表現してありました。戦闘部分が雑な作りだった『オブリビオン』とは雲泥の差です。

要石  心折れた戦士

■ ユニークな非同期型オンラインシステム
 タイトル画面で「NEW GAME」を選択し、自分の分身であるキャラクターを作成すると、楔の神殿までの旅(チュートリアル)が始まります。ここでプレイヤーは強制的に死亡させられ、生身の体を失い、ほのかな光を放つ「ソウル体」となって甦ります。
 ソウル体の状態ではHPが生身の時の半分になってしまいます。生身の体に戻るためにはデーモンを1匹倒すか、「儚い瞳の石」というアイテムを使用する必要があります。

 もしネットワークに接続したオンラインの状態でプレイしているならば、ソウル体のプレイヤーは他のプレイヤー(ホストプレイヤー)の世界に「ファントム」として侵入することができます。味方(青ファントム)として、又は敵(黒ファントム・赤ファントム)として、ファントムの侵入形態は複数あります。ここで決められた目標を達成すると生身の体に戻ります。

 『デモンズソウル』においてはオンライン接続は必須とはされていませんが、他のプレイヤーと相互に干渉することを前提にシステムが設計されています。通常のMMORPGのような濃密な関係ではなく、不即不離の絶妙な距離感が特徴です。
 他のプレイヤーの行動が幻影として映し出されたり、他のプレイヤーが床に書き残したメッセージを見たりすると、プレイヤー同士の「横のつながり」を実感できます。『デモンズソウル』を唯一無比の神ゲーレベルにまで引き上げているもの、それは他に類のない「非同期型」と呼ばれる独特なオンラインシステムなのです。

 オンの要素があるためか、データは常にオートセーブされています。不慮の事故で死んだとしてもリセットしてやり直すことはできません。無謀な行為、軽率な行為、無気力な行為、八百長相撲を続けているときっと後悔することになるでしょう。
 1回目は結果的に詰んでも気にしないで色々と試し、慣れたら改めてゲームを再スタートして2回目で完全クリアを目指すという方法もあると思います。キャラクター育成やアイテム収集を目標にすると、長期間飽きずに遊べます。

 難しいゲームだと聞いて手を出そうか躊躇しているなら、まずは一度触れてみることを推奨します。PS3本体を持っている人は、ぜひプレイして欲しいゲームです。もしかしたら、あなたの中で最高のRPG作品となるかもしれませんよ。

上から来るぞ、気をつ・・・  ヤラレチャッタ

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いっき おんらいん 再考

タイトル画面
・機種プレイステーション3
・メーカーサンソフト
・ジャンルアクション
・発売日2010年6月29日
・価格1,800円(半額セール実施中)



■ 『いっき おんらいん』をちょっと真面目に考察してみた
 日本人の極一部の間でブームとなっているオンラインゲーム『いっき おんらいん』(PS3)。先月28日に大規模なバージョンアップがありました。それを踏まえて、今日はオンラインモードについてもう少し語ってみようと思います。増えたExtraステージを一通り遊んでいたときに取っていたメモを基にして記事を書きました。

 『いっき おんらいん』のオンラインモードでは、最大12人が農民側と代官側(忍者側)に分かれて対戦します。4種類のゲームどれかをプレイするか、4種類のゲームすべてをプレイして勝敗を決めます。
 最初に身も蓋もないことを言っちゃいますが、このゲームは基本的に代官側(忍者側)が有利なゲームです。農民側と代官側のプレイヤーの実力が伯仲している場合、勝率はおそらく農民側4割、代官側6割ぐらいになると思います。

 その理由は2つあります。第1の理由は、農民と忍者の能力の違いです。忍者が投げる手裏剣は農民が投げる鎌よりも小さく、狭い隙間を通しやすいです。手裏剣は鎌よりも見えにくいという特徴もあります。どちらが体に当たりやすいかは、言うまでもありません。さらに武器を投げるモーションは、忍者の方が若干速く感じます。壁を盾にして撃ち合うと、だいたい忍者が押す展開になります。
 第2の理由は、構造的に代官側(忍者側)が有利なマップが多いということです。従来のステージ1~8ではそれが顕著ですね。サンソフトさんは、ゲームの設定上、代官側が強くなければおかしいという前提でゲームを作ったのではないでしょうか。

 また、第1の隠しキャラである与作(農民側)と鉄砲隊(代官側)の能力の差は歴然です。代官側が鉄砲隊を使い始めると、農民側の勝利は難しくなります。常連さんの鉄砲隊によって、次々と新米農民たちが銃殺されるシーンを目撃したときは、思わず目を覆いたくなりました(笑)。
 キャラ能力とステージマップの不均衡。最初のバージョンでは、オンラインゲームとして致命的な欠陥があるように思えました。過疎ってしまった原因は、ゲームバランスの悪さにあったようです。


■ Extraステージ1~5と新機能の紹介
 今回のバージョンアップによって、Extraステージ1~5が追加されました。62%のボリュームアップです。Extraステージは通常ステージよりもトリッキーで難しいマップになっています。踏むと転んでしまうモグラが大量発生している米俵面があったり、死ぬとスタート地点に戻される鬼畜な直訴レース面があったりします。
 しかし、マップの構造から考えると、農民側と代官側の有利・不利の差はあまりありません。ユーザーからの意見を反映したのか、わりと公平なマップに仕上がっていました。ステージEX.4のデスマッチ面以外は、農民側であってもかなり健闘できます。
 特にステージEX.5の巨大マップは非常に面白かったです。このステージはマップの隅から隅までを見渡せる超ズームアウトステージです(キャラクターは小さく表示される)。これぞHDゲーム機PS3の真骨頂というところを見せてもらいました。

 さらに新機能として、ホストが初期キャラオンリーの設定を組めるようになりました。スタート時に初期キャラのみの設定にすると、代官側は鉄砲隊を使えません。この新機能のお陰で随分と戦力の不均衡は改善されていました。農民側に上手いプレイヤーがいれば、不利なステージであっても代官側に勝つことは十分可能です。
 新モードの「いっき最強決定戦」では、自分以外は全員敵であるバトルロイヤル戦が楽しめます。負けると持ち点が減るシビアな作りです。ここで強い常連さんたちと戦ってみるのも一興でしょう。

 10月28日から11月21日までのキャンペーン期間中は、半額の900円で購入できます。『いっき』も『スーパーマリオブラザーズ』と同じ生誕25周年なんですね。買おうかどうか迷っていた人は、この機会にダウンロードしてみては?
 サンソフトさんは、海外でも販売すればいいんですよ。もっとプレイ人口が増えると思いますよ。忍者とか腰元とか、外国人に受ける要素はふんだんにあるのに残念ですね。

 おめだぢ! いま、いっきしねぇで、いつすっだ??

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いっき おんらいん (PS3)

タイトル画面
・機種プレイステーション3
・メーカーサンソフト
・ジャンルアクション
・発売日2010年6月29日
・価格1,800円



■ あの迷作『いっき』が、オンライン対応になって帰ってきた!
 「・・・・やはり二人では無理があったのです。人々はク○ゲー、ク○ゲーと笑いました」。
 自社ソフト『いっき』(FC)がク○ゲーであったことを認めたかのような、自虐的なオープニングで始まる『いっき おんらいん』(PS3)。ブログの記事にしようと、配信開始直後に早速ダウンロードしてみました。シングルモードとオンライン対戦で軽く遊んだ感想を書いてみようと思います。

 グラフィック&サウンドは、ファミコンさながらの「クラシック」と、ハイグレード化した「ゴージャス」の2種類から選べます。『みんなでスペランカー』(PS3)と同じような仕様です。ドット単位で敵の攻撃を確実に避けたい人は「クラシック」がおすすめ。リニューアルされた美しい映像でゲームを楽しみたい人は、迷わず「ゴージャス」を選びましょう。

 ゲーム内容は、マップ上に散らばった小判を12枚集める「すたんだぁど」、米俵4つを所定の位置まで運ぶ「きゃぷちゃ・ざ・米俵」、規定数の敵を倒す「ですまっち」、悪代官がいるゴールまで走る「じきそれぇす」の4種類。シングルモードとオンライン対戦どちらでも遊べます。

 シングルモードでは、「村」→「町」→「代官屋敷・外」→「代官屋敷・内」という流れでゲームが進み、それぞれのステージで上記の4種類のゲームをクリアしていきます。4-4をクリアしたら、再び「村」に戻って2年目の一揆が始まります。
 5-1から8-4までは地形が複雑になり、敵の攻撃が激しくなります。8-2あたりは忍者や鉄砲隊が四方八方から攻撃してきて、無理ゲーと化していました(笑)。
 8-4をクリアすると、視界が狭くなった(自分の周囲以外は真っ黒の)9-1に移ります。難易度大幅アップの2周目ですね。つまり、シングルモードは16-4がラストで、全64ステージということなのかな?

※追記
 シングルモードはやはり16-4がラストでした。16-4をクリアすると、ちょっとしたメッセージの後に、「終」の赤文字が表示されます。う~む、シュールすぎる。

クラシック1-1  ゴージャス1-1

■ 対戦相手がたくさんいるこの時期に、ぜひ一度プレイを!
 オンライン対戦では、最大12人の団体戦となります。百姓チームと忍者チームに分かれて、どちらが先に任務を達成するかを競います。けいどろの要素が加わり、新しい楽しみ方を見いだせるゲームになっています。
 12人入り乱れての鎌と手裏剣の投げ合いは、かなり白熱して面白いと感じました。相手が投げる投擲物は撃ち消すことができないので、射程距離を見切って投げることが重要です。残念なのは、「通信ラグ」のせいでときどき当たり判定が曖昧になる点です。相手に当たっているのに倒せないで、逆に反撃を喰らって死んでしまうことがよくありました。このあたりはどうにか改善してくれると嬉しいです。

 その他の問題点としては、キャラクターの性能上、ハメ技が可能な場合があるので、そこを修正するともっと良くなる作品だと思います。隠しキャラの太った農民が狭い通路の角で地面掘りを連打すると、相手は完全に通れなくなります。対戦中、少し白ける場面に遭遇しました。
 なお、太った農民以外にも隠しキャラが何種類か影で表示されていますが、かなり対戦数をこなさないと解除できないようです。性能が違う複数のキャラクターは最初から選択できるようにして欲しかったですね。

 私自身はプレイ中に何度も笑いのツボにヒットして満足しました。みんなとワイワイ仲良く『いっき』がプレイできるなんて夢のようです。ゲームの粗は笑いで消し飛んでしまいました。1,800円というDL価格も、映画1本分だと考えるとそれほど高くはないと思います。
 よく考えてみてください。ファミコン版『いっき』は4,900円ですよ。『いっき おんらいん』は新旧2種類のグラフィックが選べ、ゲームも1種類から4種類に増加。2×4で8倍のボリューム感。1ステージの広さがファミコン版の約4倍なので、これで質量は32倍に。そして2人同時プレイから12人同時プレイで熱中度は6倍増。よって192倍・・・・ゆで理論のようになってきたのでここで終わりにします(笑)。

 あなたもいっき祭りで一花咲かせてみませんか?

クラシック4-1  ゴージャス4-1

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クリスタル・ディフェンダーズ (PS3)

タイトル画面
・機種プレイステーション3
・メーカースクウェア・エニックス
・ジャンルシミュレーション
・発売日2009年3月11日
・価格900円



■ TD系シミュレーションをFFキャラでアレンジ
 まず始めにTD系シミュレーションゲームの説明を少々。TD(タワーディフェンス)系とは、通路を移動してくる敵の一団を、通路沿いに設置した塔(砲台)で殲滅する防御型シミュレーションゲームの総称です。
 敵を倒して得られる資金を使って塔(砲台)をアップグレードしながら、敵が出口まで到達するのを防ぎます。塔(砲台)は自動で敵を攻撃し、敵の種類と登場する順番は決まっているため、手順が重要なパズル性の高いシミュレーションゲームだと言えます。

 元々は『Warcraft III』や『Starcraft』などRTSのMODが起源で、2007年にその名もずばり『Tower Defense』という名のゲームがネット上に公開されました。これが現在のTD系ゲームの基礎になっています。商業作品ではこの『クリスタル・ディフェンダーズ』の他に、PS3の『PixelJunk MONSTERS』や、DSの『風雲!大籠城(だいろうじょう)』といったタイトルがあります。
 最近調子に乗って、PS3のダウンロード専用タイトルの中から面白そうなものを何本か選び、ダウンロードしてみました。試しに軽くプレイした中で、いちばん気に入ったゲームがこれです。映画のような大作ゲームは気軽に遊べないので、こういったゲームらしいゲームは息抜きにちょうど良いのではないでしょうか。

 『クリスタル・ディフェンダーズ』では、塔(砲台)の代わりに『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクター(ソルジャーや黒魔道士)を設置するのが特徴的です。モンスターの一団(このゲームでは「WAVE」と表現)が自分を中心とした攻撃範囲に侵入すると、自動的にバシバシと攻撃を始めます。
 モンスターを撃ち洩らして出口から逃してしまうと、1匹に付き1個(複数個奪う敵もいる)クリスタルを奪われてしまいます。20個全部を奪われるとその時点でゲームオーバーです。30回迫ってくるWAVEをなんとか阻止して、クリスタルを死守しなければなりません。1個も奪われずに凌ぎ切ると「パーフェクトクリア」になります。

 キャラクターは全部で13職種あり、それぞれ能力が異なります。たとえば遠距離攻撃ができる弓使いは、ソルジャーでは手が届かない空を飛ぶモンスターを撃ち落とすことができます。
 通路沿いのどこに、どのユニットを、どういった順番で配置するかはプレイヤーの自由です。ユニットの攻撃力と攻撃範囲、次に登場するモンスターの特性とHPを考え、常に最適な配置を心がけましょう。

 ゲームは「W1」、「W2」、「W3」の3種類のバージョンに分類され、各4ステージずつあります。「W2」と「W3」には「パワークリスタル」という要素が加わり、ルールが少し複雑になっています。

W1-1-3      W1-1-23

■ スコアアップのために、何回も繰り返し遊んでしまう中毒性あり
 ユニットを設置する費用、レベルアップの費用、そして攻撃力の上昇値を計算すると、基本的にこのゲームでは、低レベルのユニットを増やすよりも、1ユニットのレベルを上げた方が効率的です。ソルジャーを例に取ると、次のようなコストになります。

 レベル1 8ギル(攻撃力9 攻撃範囲70)
 レベル2 15ギル(攻撃力25 攻撃範囲72)
 レベル3 25ギル(攻撃力45 攻撃範囲74)
 レベル4 50ギル(攻撃力90 攻撃範囲76)
 レベル5 100ギル(攻撃力150 攻撃範囲78)
 レベル6 150ギル(攻撃力300 攻撃範囲80)
 レベル7 200ギル(攻撃力570 攻撃範囲82)

 上の表を見てもらうと分かるように、レベル1のソルジャー7人よりもレベル7のソルジャー1人の方が攻撃力は圧倒的に高いです(攻撃力9×7人=63 < 攻撃力570)。
 レベル1のソルジャー1人を8ギルで配置して、レベル7にするまでに掛かる総費用は548ギル。レベルアップのコストと攻撃力の上昇値を見ると、レベル4~5の中途半端なソルジャーを複数人作るよりも、レベル7の最強ソルジャーを1人作った方が有利です。すべての場合にそうだとは断定できませんが、WAVEを2、3度攻撃できる交通の要所に強いユニットを置くのが攻略のカギだと考えられます。

 ゲーム終了時に、残りクリスタル数、残りギル、作戦ボーナス等を合計して総合スコアが算出されます。このうち、最もスコアを左右するのが残りギルです。つまり資金を節約すればするほどスコアが上昇するということです。大まかな目安としてスコアが10000点を超えれば、うまく攻略したと言えるでしょう。

 シーフの行動範囲内でモンスターを倒すと、シーフがギルを拾うことで通常の2倍(またはそれ以上の)資金を得られます。モンスターを仕留める位置を常にシーフの近くに調整することで資金がより増大し、クリア時のスコアが高くなります。
 このシーフを使用しないで、いずれかのステージをパーフェクトクリアすることがトロフィーの1つの条件になっています。シーフを使用しないと資金が増えにくく、ユニットのレベルアップもままならないため、パーフェクトクリアは難しくなります。

 もしかして、このゲームはすべてのステージで、シーフなしパーフェクトクリアが可能なのでしょうか? もしこの予想が正しければ、ゲームバランスは極めて良好だと思います。この場合、強いユニットで守りを固めるという単純な戦略は変えなければならない気がします。低いレベルのユニットを活用してモンスターを全滅させる巧みな配置を考える必要があるでしょう。

W2-1-3      W2-1-28

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バイオハザード5 オルタナティブエディション (PS3)

タイトル画面 
・機種プレイステーション3
・メーカーカプコン
・ジャンルアドベンチャー
・発売日2010年2月18日
・価格4,990円



■ 大人気シリーズの第7作目 アフリカを舞台にしたサバイバル劇
 『バイオハザード5 オルタナティブエディション』(PS3)は、昨年3月に発売された『バイオハザード5』の増補バージョンです。過去に起きたスペンサー館事件「Lost in Nightmares」と、ジルと隊員ジョッシュの脱出劇「Desperate Escape」の2本の追加エピソードが楽しめます。手始めにNORMALモードをオールSランクで1周クリアしました。この余韻が冷めないうちに、軽く感想を書いてみることにします。

 前作『バイオハザード4』と比べると、今ひとつの内容だという評判を聞いていましたが、実際にシナリオを一通りプレイした感触を言うと、私は十分に満足できました。ストーリーはハリウッド映画のような分かりやすい展開を見せ、万人から支持を得ると思います。『バイオ4』からの方向転換を素直に受け入れたプレイヤーは、おおむね良作と捉えるのではないでしょうか。

 確かに、前世代ゲームの最高傑作だった『バイオ4』と比較すると、やや物足りない面があります。全体のボリュームが前作の80%程度と、腹八分目のヘルシーメニューになっています。近年のダイエットブームに便乗したのかな(笑)。Xbox360とのマルチになった影響もおそらくありますね。
 ただこの点は、あくまでも神ゲー『バイオ4』と比べた場合の話であり、『バイオ5』そのものがボリューム不足というわけではありません。あたかも実写のような美しいグラフィックやムービーを堪能すると、製作の作業量が落ちたというネガティブな印象は持たないと思います。

 主人公は第1作目の主役だったクリス・レッドフィールドと、新キャラの黒人女性隊員シェバ・アローマの2人です。前作の共同パートをさらに発展させ、最初から最後まで常にパートナーと一緒に行動することになります。シングルプレイ時には、もう1人のAIキャラクター(2周目以降はクリス、シェバ、好きな方を操作可能)の状態を常に気遣う必要があり、終始気が抜けません。
 もっとも、『バイオ4』のアシュリーとは違い、パートナーも武装しているため、ちゃんと敵を自動的に攻撃してくれます。落ちているアイテムをてきぱきと回収したり、こちらの体力を回復してくれることもあります。( -ω-)ノ センキュー
 プレイ前はAIキャラの存在が気がかりでしたが、うまくAIを構築しているのではないでしょうか。射撃の腕前は一流で、AIキャラの動作に違和感やストレスを感じることはほとんど無かったですね。

クリスとシェバ  いきなりの修羅場

■ とにもかくにもCo-opを前提とした作り
 『バイオハザード5』は、オンライン又はオフラインでの「協力プレイ」を前提に設計されたゲームです。今回、アイテムを拾うモーション、回復アイテムを使うモーション(※)が追加されたのも、アイテム画面を開いてもゲームが中断しないのも、すべては2人同時プレイを念頭に導き出したシステムです。家族や親しい友人と一緒にプレイしないと、このゲームの真価を発揮させることはできません。

 謎解きらしい謎解きは皆無であるため、シングルプレイオンリーだと、どうしても評価は1ランク下がってしまいます。プレイヤー全員に都合のいいゲーム仲間がいるわけではないので、独りでホラーアドベンチャーを楽しんでいた旧作ファンの間で辛口レビューになるのも仕方がないと思いました。シューティング性の強いサバイバルアクションに特化していて、「怖さ」を求めていたユーザーには期待外れだったかもしれません。

 シューティング化は『バイオ4』からの流れであり、特に不満はありませんが、アイテム管理に関しては少し疑問を抱きました。『バイオ5』では、ゲーム内で入手した銃器や銃弾、消費アイテムは、各章に入る前に自由に売買が可能です。アイテム編成画面でその中から最大9個を選択してゲームに挑むことになります。
 一回クリアした章は何回でも繰り返しプレイできる仕様になっており、銃弾やアイテムは取り放題です。その結果、シナリオを通しての「節約プレイ」は、完全に意味を失ってしまいました。

 代わりに、一度に持てるアイテム数は9個まで(2人合わせて18個まで)という制限を設けています。この「9個」という数が曲者で、ハンドガン、ショットガン、ライフルの3種類と各銃弾1パック(銃弾数には制限あり)を所持すると、後は3個分しかアイテム欄に余裕がありません。必須の回復アイテムと防弾チョッキを入れると、余分な銃弾や各種手榴弾を拾ってもストックしておくスペースがないのです。『バイオ4』にあった「巨大アタッシュケース」は現実的には不自然でしたが、プレイの幅を広げるという意味では有意義だったと改めて思いました。

 たくさんの銃弾を持って歩けないとなると、一般的なプレイヤーが真っ先に目指すのは、銃弾の無限化です(本作ではわりと簡単に、銃を弾数無限化できます)。無限化のON/OFFはプレイヤーの裁量に任されているとはいえ、シリーズの醍醐味である「銃弾の遣り繰り」を否定するシステムを搭載している点には、若干首を傾げました。
 Co-opにおいてアイテムの受け渡しを基本に考えた持ち物制限であることは理解しています。どこまでも協力プレイを追求した新感覚のバイオに、ユーザーが慣れるしかないのでしょう。

※体力回復用のハーブも救急スプレーと同じく、霧状にして使うことが本作品で判明しました(笑)。私は傷口に擦り込んでいると想像していましたよ。

コスチューム変更  ウロボロス研究所

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ぽっちゃり☆プリンセス (PS3)

タイトル画面
・機種プレイステーション3
・メーカータイタンスタジオ
・ジャンルアクションストラテジー
・発売日2009年12月25日
・価格1,500円



■ ちょいグロ対戦型アクションストラテジー
 プレイステーションストアのウォレットにチャージした金額が残っていたので、話題のアクションRTS『ぽっちゃり☆プリンセス』(PS3)をダウンロードしてみました。定価1,500円のスイーツ価格で買えます。YouTubeのプロモーションビデオを見て、何だかピン!と来ました(笑)。

 『ぽっちゃり☆プリンセス』は外国製のゲームで、原題を『Fat Princess』といいます。ずいぶんとダイレクトな題名ですね。捕まえているお姫様にケーキを食べさせて、ぶくぶくと相撲取りのように太らせる独創的なアイデアが盛り込まれています。海外では一部女性団体から、内容に対してクレームが有ったとか無かったとか。日本でも、噂によると「イラストの手の指が4本はまずい」とかで発売が延期されていました(ふむ、ちょっとデリケートな問題ですな)。
 日本名には、なぜか「☆」が入っています。名前に☆があるなんて、「つのだ☆ひろ」か「漫☆画太郎」ぐらいです。一般人がリアルで名前に☆を付けていると、ふざけているのかと思われますね。

 簡単にルールを説明すると、プレイヤー1人1人が2頭身のキャラクターを動かし、「戦士」、「レンジャー」、「木こり」、「魔法使い」、「僧侶」の5つの職業を使い分けながら、敵陣に鎮座しているお姫様(つまりフラッグ=旗)を自陣まで持ち帰るゲームです(単純に殺傷数を競うモードや、陣取り合戦モードもあります)。
 敵チームも同じようにこちらのお姫様を狙っているため、当然マップのいたる所で小競り合いが生じます。みんなで協力し合い、乱戦を制して、相手側よりも早く任務を達成すると勝利となります。

 ダメージを受けるとトマトがつぶれたように流血するところが、このゲーム最大のアクセントになっています。見た目を裏切るグロテスクな部分が実に刺激的です。大人数が集団で死んでいくと、そこは血の海になります。
 しかしキャラクターがコミカルに作られているためか、不思議と残酷なシーンには見えません。兵士たちの清々しい散り様には、武士(もののふ)の美学を感じます。流血が苦手な人は、エフェクトをOFFにすることもできるので、安心してください。

お城を守るよ      血がドバー

■ ゲームは想像以上の良作 さらなるアップデートに期待
 自陣に備え付けてある5つの帽子製造器(ハットマシン)からは、各職業の帽子が生産されています。自分が変身したい職業の帽子を拾って着用すると、瞬時に姿が変わります。帽子が転職のトリガーアイテムになっています。

 5つの職業の中では、戦士がいちばん強いキャラクターですが、飛び抜けて強くならないようにゲームバランスが施されています。ゲーム中は各職業の構成比率が大事です。味方の体力を回復する僧侶も重要ですし、資源の木や鉱石を切り出す木こりも、序盤はフル回転で活躍します。シングルプレイだと、自分以外の味方AIキャラたちは、職業が1つに偏ることがないように、自動的に割り振られます。

 兵士はダメージを受けて死ぬと、約5秒間の待機時間の後、自陣の決められたポイントに、初期状態の村人の姿で復活します。これは敵チームの兵士も同じです。このゲームシステムによって、敵陣地から姫をさらってくることがかなり難しくなっています。
 たとえ阿修羅のように敵を倒して敵陣深く進んでも、次々と自分の近くに倒した敵が復活するのです。味方のサポートなしでは、姫を外に運び出すことすら容易ではありません。

 未プレイの方は、力の差がないチーム同士が綱引きをしている場面を想像されると分かりやすいと思います。パワーバランスが拮抗しているときは、一進一退の状態が長く続きます。オンライン対戦の場合、両チームとも統率が取れていたら、なかなか勝負が付かないかもしれません。一瞬、敵側の守備が薄くなったときが、均衡打開のチャンスです。

 家庭用ゲーム機では珍しいタイプのゲームであり、1,500円の低価格を考えると、とてもお得な作品だと感じました。今後、追加アップデートで、新職業とともに新要素がプラスされることを期待しています。膠着状態を一挙に変えるようなギミックが備われば、さらに化ける可能性がありますね。

※追記
 2010年6月29日に、「忍者」、「パイレーツ」、「ジャイアント」のスペシャル職業3種セットが発売開始されました。DL料金は500円です。パイレーツはスペシャル攻撃でキャノン砲を撃つことができ、非常に強力な職業です。3職業が加えられた結果、ゲームバランスがやや大味になった感じがします。木製の扉は紙状態ですね。まぁ、わいわい楽しくプレイする分にはOKかと思います。

ケーキを運ぶよ      姫を太らせる

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The Elder Scrolls IV: Oblivion (PS3)

タイトル画面
・機種プレイステーション3
・メーカーベセスダ・ソフトワークス
・ジャンルロールプレイング
・発売日2007年9月27日
・価格7,800円



■ 新しい次元に突入した至高のロールプレイングゲーム
 圧倒的な自由度と、人間味あふれるイベントの数々で世界中のRPGファンを酔わせてきた『The Elder Scrolls IV: Oblivion』(以下『オブリビオン』とする)。プレイヤーはスタート時に自分の分身を作り、広大かつ細部まで作り込まれた中世様式の世界を、自分の思うがままに冒険することができます。

 1994年に第1作目の『The Elder Scrolls』がパソコン用ソフトとして発売されてから、着実な進化を感じさせる人気シリーズ作品です。前々作『The Elder Scrolls II』はPSレベルのグラフィック、前作『The Elder Scrolls III』はPS2レベルのグラフィックでした。
 そして本作では次世代ゲームの名に恥じない超美麗なグラフィックにグレードアップしています。『オブリビオン』は、連綿と続く王道RPGを正統に発展させてきた結果生まれた、ゲームファンにとっての究極の嗜好品です。フルHDモニターにHDMI端子コードでつなぐと、リアルに構築された箱庭の世界に立っているかのような錯覚に襲われます。今回ブログ用に撮った6枚のスクリーンショットでは、その美しさをうまくお伝えできないのが残念です。

 第一印象としては、奇しくも同じ94年に第1作目が出た、フロム・ソフトウェア製作の『キングスフィールド』シリーズによく似たゲームかなと思っていました。『キングスフィールド』は一人称視点のファンタジーRPGで、過去にプレイした際に、人生で初めて「ゲーム酔い」をした経験があります。
 最近よく「なぜ、世界中でヒットしているFPS系のゲームが日本では流行らないのか?」という議論を目にしますが、答えは単純で、FPSが疲れやすいゲームだからでしょう。銃器への抵抗感、人間を撃つことへの罪悪感云々といった点は、あまり大きな要因ではないように思います。

 FPSの「画面が揺れるので酔いやすい」、「視野が狭くて全体を把握しにくい」、「コントローラーだと照準が合わせにくい」といった諸問題を解決しないと、日本で売り上げを伸ばす可能性は低いと考えています。なぜだか理由はよく分かりませんが、外国人は日本人ほど、上記のことに対してストレスを感じないようなのです。
 『オブリビオン』には、一人称視点と三人称視点をいつでも切り替えられる機能が付いているため、日本人もプレイしやすい環境にあります。もし一人称視点だけだったら、私は手を出していなかったかもしれません。

 タイトル画面で「ニューゲーム」を選択すると、まずプレイヤーは長時間つきあうことになるキャラクター(=自分の分身)を作成することになります。この『オブリビオン』の世界には10種類もの種族が共存しています。爬虫類系の「アルゴニアン」や屈強な体格をした「オーク」、猫科の「カジート」など、見た目が普通の人間とはまったく違う者たちもいます。どれでも好きな種族を選んでいいのですが、人間に近く見た目がハンサムなキャラクターを作ろうとすると、選択肢は狭まります。
 なぜなら『オブリビオン』では、自分の顔や髪型を自由にカスタマイズできるようになっているものの、ベースとなる顔が「洋ゲー」特有の不細工な造形をしていて、なかなか納得がいく顔は作れません。なんとか美男美女に近づけようと奮闘していると、それだけで2~3時間は費やします。PC版ではMODを導入することにより、美少女キャラなども作れたりしますが。

 さらに星座やスキルが細かく設定され、初心者はどれをどう弄っていいのか途方に暮れると思います。基本的には、自分のプレイスタイルとイメージに沿うように好きなものを選んで構いません。このゲームは「オプション」でゲーム難易度(敵の強度)を自由に変更できるため、たとえ戦闘に不向きなキャラクターを作っても進行に行き詰まることはなく安心です。なお、序盤には再度キャラクターを設定し直すチャンスがあります。

皇帝ユリエル・セプティム      夜空には星々

■ 人々が生活し行き交う社会をリアルに表現
 『オブリビオン』は、「シロディール」と呼ばれる西欧風の架空の国が舞台となっています。マップ中央には巨大な塔を中心とした石造りの都市「帝都」があり、各地に8つの街が点在しています。行く先々に古き遺跡が横たわり、不気味な洞窟の入り口があります。プレイした感覚でいうと、実際のスケールに換算して東西に6km、南北に5kmほど広がっていますね。視覚効果の影響でそれ以上に広い世界に見えます。
 その中に樹木や草花、岩石がひとつずつ描かれ、動植物が生息していて、まるで国立自然公園の中を散策しているような気分になります。時間の経過とともに外が明るくなったり暗くなったり、天候もめまぐるしく変化します。

 プレイヤーは、この写実的なシロディールを探索し、都や街の人々の話を聞いて、「クエスト」と呼ばれるイベントをクリアしていきます。クエストの数は200近くにのぼり、すべてを消化しようとすると150時間はかかるでしょう。イベントに直接関係のないダンジョンまでも制覇していると、たっぷり200時間以上は遊べます。以下では主要なクエストを紹介していきます。

●メインクエスト
 ゲーム開始直後に殺される皇帝の依頼を実行していくストーリー。皇帝からアミュレットを託され、彼の隠し子である司祭のマーティンを探し出す。自分が皇帝の息子だとは全く知らなかったマーティン。彼もまた、父親を殺した闇の宗教団体に命を狙われていた。
 クヴァッチの街に住むマーティンを救出した後、北部の「雲王の神殿」まで連れて行き保護をする。奪われてしまったアミュレットを宗教指導者のマンカー・キャモランから奪い返し、マーティンを皇帝の座に付けることが最終目的となる。波瀾万丈の熱い展開には誰もが燃えるだろう。

●神像クエスト
 シロディールのあちこちには、地獄のような異次元の世界に通じている「オブリビオンの門」が出現している。マンカーが裏で手を引き、オブリビオンの門を開いているのは、全部で16人いるデイドラ(悪魔)の王の一人メルエーンズ・デイゴンである。それ以外の15人のデイドラ王は、神像という形でオブリビオンの世界に登場する。森の中や高台にひっそりと立つ神像に語りかけるとスタートするイベントである。クリア時には貴重なアイテムを貰える。メインクエストを進めるためには、どれかひとつこのイベントをクリアする必要がある。

●九大神クエスト
 PC版の追加シナリオ。PS3版とXbox360版にはあらかじめ入っている。遙か昔の時代に活躍した聖戦士の武具を集め、復活した魔王ウルマリと対決する。メインクエストからは独立しているため、クエストを始めるかどうかの判断はプレイヤーに任されている。聖戦士の武器・防具は強力だが、メインクエストクリアに必須ではない。

●戦士ギルドクエスト
 戦士ギルドとは、正式な軍隊とは別に組織された私的な警備隊である。いわば新撰組のような存在に近い。各地に支部を開き、人々の依頼を受け、武力でもって事件を解決していく。対立している新組織「ブラックウッド団」に頭を悩ませている。戦士ギルドと魔法ギルドは正義の側の組織である。クエストをこなしていくと名声が上昇していく。なお、4つあるギルドすべてが任意加入である。ギルドへの参加はプレイヤーの自由である。

●魔法ギルドクエスト
 魔法ギルドは、魔法を極めたい人が入る組織である。まずは魔法を研究しているアルケイン大学入学のための推薦状を、各支部のリーダーから書いてもらう必要がある。イベントをこなしていくと強力な魔法を授かることができる。

●盗賊ギルドクエスト
 盗賊ギルドと暗殺ギルドは裏家業の組織である。盗みや人殺しに関わるため、自然と悪名が増えていく。悪名の数値が上がると人々の好意が下がっていくので、「騎士プレイ」をしたい人は注意が必要である(悪名については、ある方法で解消することが可能)。
 伝説の義賊グレイフォックスが、盗賊ギルドの頭である。彼の指示を受けて様々なアイテムを盗んでいく。隠密行動が好きな人にとっては、ワクワク感が止まらないイベントである。兵士に気づかれると犯罪人扱いされ、どこまでも追われることになる。

●暗殺ギルドクエスト
 指令を受けてターゲットを次々と暗殺していくクエスト。陰惨で救いがたい内容だが、ある意味『オブリビオン』のイベントの中ではいちばんスリルがあり面白い。プレイヤーは裏切りと疑心暗鬼に満ちた世界に引き込まれていくだろう。

 そのほか、各街では住人から依頼されるクエストが4~5個用意されています。

ノクターナルの灰色頭巾      帝都の塔

■ 神ゲーか否か、それは欠点を許容できるかで決まる
 ゲームを一区切りしての個人的な評価を言いますと、「神ゲー」と呼んでも差し支えない出来だと思います。ファンタジーRPGとしては、まさに群を抜く珠玉の作品です。映画『ロード・オブ・ザ・リング』のようなファンタジー作品が好きな人は、必ず満足すると思います。それに人々のセリフや書物など、ゲームの中には百科事典的な膨大なテキストが収録されています。日本語にローカライズしたスパイクに、大きな賞賛を与えたくなりました。

 プレイヤーの利便性を考えて、面倒な部分はあえてリアルに作っていない点も、評価が高い理由のひとつです。主人公は食事や睡眠を取る必要性はありません(レベルアップ時のみ寝床で休む必要がある)。注意すべきパラメーターは「体力」「魔力(マジカ)」「スタミナ」の3つと簡素です。
 また移動に関しても利便性を追求していて、マップ上で行きたい場所をクリックすると、(ゲーム内の時間を費やして)瞬時に飛ぶことが可能です(「ファーストトラベル」という)。煩わしいことは極力させないで、物語に集中させたいという開発陣の配慮を感じました。

 一方、不満点を少し挙げると、第1に、自由すぎるが故に、ゲームバランスに詰めの甘さが見られます。難易度をプレイヤー側で調節できるため、「あの強いボスを倒すためにキャラを鍛えたい」とか、「もっと強い武器を獲得したい」という動機に欠けています。そのため『Wizardry』や『Diablo』と比較して、熱中度はやや低くなります。
 それに『オブリビオン』では、主人公のレベルアップに合わせて、敵もレベルアップする不可思議なシステムを採用しています。正直このシステムにした理由が把握できませんでした。ザコの盗賊も最初は毛皮の鎧を着ているのに、こちらのレベルに応じて徐々に豪華な鎧に変わっていきます(笑)。
 イベントを楽にクリアすることを考えると、低レベルのまま進んだ方が有利なことさえあります。クエスト完了時のレベルが高いほど、報酬として貰えるアイテムが強くなりますが、やはりその分敵も強くなってしまいます。

 第2に、1000人を超えるNPCを常時動かしているせいか、細かなバグがかなりあります。たとえば、同じ人物が関わるクエストを平行して進めると、イベントが進行しないことがよくあります。クエストで訪れることになっている洞窟を知らずに探険して、イベントアイテムを先に入手してしまうと、同じようにイベント進行に支障をきたすことがあります。
 自由度を売りにしているのに、本当に自由気ままに冒険していると、バグでやり直しを余儀なくされる可能性があるとは皮肉です。あれこれ一度に手を出さず、一つ一つ確実にイベント消化をしていくのがバグを発生させないコツです。またイベント前のセーブデータを上書きしないように管理しておくことも重要です。どうしてもバグが許せない人は、攻略サイトでバグ情報を確認しながら進めるといいでしょう。

帝都兵士を返り討ち      ミノタウロス・ロード

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みんなでスペランカー (PS3)

タイトル画面 
・機種プレイステーション3
・メーカーアイレム
・ジャンルアクション
・発売日2009年3月26日
・価格2,400円



■ まさかまさかのスペランカーの新作! 全100面の大ボリューム!!
 去年の冬頃でしたか、プレイステーション3で『スペランカー』(FC)の新作がリリースされるという怪情報を聞いて色めき立ちました。「なぬ、HD画質のスペランカーとな? いったいどんな感じなの?」と大いに気になり、インターネットでスクリーンショットを確認すると、紛れもなくあのファミコンドットの『スペランカー』が! これには非常に驚きました。
 グラフィックはファミコンそのままの「クラシック」と、美しくアレンジされた「リニューアル」が選択できるとあります。面数は全部で100面・・・・、なんだか気が遠くなってきました。やるな、アイレム。これは是非ともやってみたい!

 ということで、薄い新型が発売されたのを機に、様子見をしていたプレイステーション3を購入しました。購入の第一目的は、もちろんこの『みんなでスペランカー』をプレイするためです。本音を言うとダウンロード専売ではなく、パッケージで販売して欲しかったですね(コレクター的に)。これはさすがに高望みだとは思いますけど。

 先月末にダウンロードして、今までちょこちょこプレイして楽しんでいました。現在は2周目をクリアした状態で、総プレイ時間は10時間を少し超えたところです。1周目に取りこぼしていた「石版」をすべて回収しました。シングルプレイの「ひとりで探検」で取れる石版100個を集め終えて、ちょっと小休止。う~ん、やっぱり『スペランカー』は面白いですね。
 もし全100面の「ひとりで探検」がファミコンの『スペランカーII』として発売されていたら、すっごく人気が出たでしょうね。ファミコン屈指の名作アクションと言われていたと思いますよ。

 プレイ開始直後、まず操作性が改良されていることに気づきました。ジャンプに遊びの部分ができ、ロープからロープへの連続ジャンプが簡単になっています。ファミコン版では緊張を強いられる場面だったのに、ぴょんぴょんと軽快にジャンプしても全くミスする気配がありません(と油断をしていると凡ミスをしますけどw)。
 「何なんだ、このやりやすいスペランカーは!?」。戸惑いと嬉しさが入り交じった感情が湧き上がってきました。ふと、子供の頃、親からファミコンのカセットを1つだけ買ってもらうとき、『ボンバーマン』と『スペランカー』のどちらを選ぼうか迷ったことを思い出しました。「『ボンバーマン』が面白そうじゃないの?」という意見をよそに、その日、家に持ち帰ったのは、地底探検ができるゲームでした。

クラシック1-1  リニューアル1-1

■ 昔ファミコンで遊んで、今はゲームから離れている人に勧めたい作品
 今回の『みんなでスペランカー』には、「ロープアシスト」なる新機能が搭載されています。プレイ開始時にロープアシストを「オン」にすると、ロープにぶら下がった状態で方向キーの左右を押しても、下に落ちないようになっています。
 ジャンプが易しくなり、ファミコン版よりも体が丈夫になり(「高さ」に対する耐性が少し向上しています)、さらにミスを防止する機能が付いていて、誰でもストレスなく遊べるゲームに仕上がっています。

 また、3万点ごとに1機ずつ増えていくので、丁寧に進んでいくと残り人数が減ることなく逆に増えていきます(実際、特にリロードをしていなかったにもかかわらず、1周目クリア時には残り人数が70機ぐらいになっていました)。途中でセーブも可能なので、道半ばで行き詰まることはありません。
 仕掛け自体はファミコン版よりも難しいものがありますが、抜群の操作性で結構サクサクと楽にクリアすることができました。ここまでスペランカーの動きが改良されると、ミスは完全に自分のせいだと納得できますね。

 グラフィックは、やはり圧倒的に「クラシック」の方がプレイしやすいです。「リニューアル」は背景が描き込まれているため、地面の出っ張りなどが周囲に溶け込んで見えづらくなっています。でもアイレムさんがせっかく用意してくれているので、再プレイ時にはリニューアルで遊んでみようと思います。

 オフラインでは最大4人、オンラインでは最大6人同時プレイできるのが、本作の最大のセールスポイントです。「みんなで探検」モードでも石版が100個隠されているので、次はこれを集めたいですね。他のプレイヤーの協力がないと取れない石版もあるようです(コントローラーを複数用意して、自力で集める方法もありますが・・・)。

 ランキングに自分の2周クリア時の記録を登録して、ほっと一息入れました。どれどれ一位の人の記録を見てみると、なんと総プレイ時間が600時間を超えています! ここまでみんなに愛されているスペランカーに乾杯!

クラシック4-1  リニューアル4-1

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主にレトロゲームのレビューと関連ゲーム動画の紹介をしています。

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