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ファイナルファイト2 (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカーカプコン
・ジャンルアクション
・発売日1993年5月22日
・価格9,000円



■ 待望の2人同時プレイが可能に!
 スーパーファミコン版『ファイナルファイト』は、ガイの削除と2人同時プレイ不可という劣化部分が気になり、手放しで喜べる作品ではありませんでした。『ファミリーコンピュータマガジン』に掲載された「2人同時プレイができる」という大関級のウソテクは、ゲームファンの願望を如実に反映したものだったと言えます。

 発売元のカプコンも、できることなら2人同時プレイを実装したかったのでしょう。続編の『ファイナルファイト2』のテレビCMは、2人同時プレイが可能になったことをアピールする内容でした。
 前作『ファイナルファイト』のロム容量は8Mbitでしたが、続編の『ファイナルファイト2』は10Mbitと少し増量。これによってプレイアブルキャラクター3人と2人同時プレイが実現しました。やったぜ!
 ちなみに、3作目の『ファイナルファイト タフ』のロム容量は、24Mbitと大きく増加しています。これは『ファイアーエムブレム 紋章の謎』と同じサイズですね。

 本作の敵はマッドギアの残党です。マッドギアの総帥だったベルガーが死んで、組織は崩壊したと思われましたが、奴らの生命力はゴキブリ並に強靱でした。ガイの婚約者のレナ(麗奈)と、レナの父親でガイの師匠である源柳斎を誘拐して、ハガーたちに復讐をしようと企てます。
 2人を誘拐して具体的にどうしようと考えていたのかは不明です。まあ、ゴキブリに知性があると考えるのが間違いでしょう。汚物は消毒あるのみです。

 しかし、ガイの関係者が誘拐されたにもかかわらず、ガイは本作に登場しません。どうやらガイは修行の旅に出ていて、連絡が取れなかったようです。ガイの代わりに第1ステージの香港にやって来たのが、レナの妹のマキ(真紀)です。
 本作のオープニングシーンやエンディングシーンを見ると、家族思いの優しい女性のようで好感度大。ところが『ストリートファイターZERO3↑』で再登場した際には、ヤンキーっぽいがさつな性格に改悪されていました。やめてけろ。

 市長の仕事をほっぽり出してきたハガーも参戦。そしてハガー家に居候していた謎の格闘家カルロス宮本がマキとハガーに協力することになりました。彼は南米出身の日系人だと思われますが、詳しいことは分かりません。
 カルロス宮本は前作のコーディーに近い性能のキャラクターで、マキは前作のガイに近い性能のキャラクターです。扱いやすさで選ぶならカルロス宮本、かわいらしさで選ぶなら当然マキです。

オープニング      キャラクター選択画面

■ ザコ敵は一人一人が別人であるのが理想
 タイトル画面を見ていただくと分かるように、本作は「オブションモード」が付いています。こういう書き方をすると、「えっ? 初代『ファイナルファイト』にはオプションモードが無かったの?」と疑問を持つ人がいると思います。
 実は前作のオプションモードは一種の“隠し要素”になっていました。タイトル画面でLボタンを押しながらスタートボタンを押すと、設定画面に切り替わります(『ファイナルファイト・ガイ』も同じ仕様です)。ここで難易度や残機数の設定を変更することができます。友人からカセットだけを借りてプレイした人は、設定画面があることに気づかなかったのではないでしょうか。

 初代『ファイナルファイト』の設定について言うと、残機数は9人まで増やせましたが、クレジット数(コンティニュー回数)は3回から変更できず、体力を温存しながら進まないとクリアが難しいのは変わらなかったんですよね。
 しかし『ファイナルファイト2』のクレジット数(コンティニュー回数)は、デフォルトで余裕の6回です。さらにコンティニューをしてもステージの最初に戻されることはなく、直前のチェックポイントから始まります。ステージごとに1回ゲームオーバーになったとしても、なんとか全面クリアできる“ゆとり”が生まれました。

 『ファイナルファイト2』には4つの難易度(「イージー」「ノーマル」「ハード」「エキスパート」)があり、難易度を上げると敵の攻撃力や防御力がアップします。本作は難易度によってエンディング内容が変わるため、完全なエンディングを見たい人は、ぜひ「エキスパート」に挑戦してみましょう。一緒に遊んでくれる友人や兄弟がいるなら、2人同時プレイでクリアを目指すのもいいですね。
 なお、2人同時プレイの際に同キャラプレイが可能になる裏技があるので紹介しておきましょう。タイトル画面で、↓↓↑↑→←→←LRと入力して、タイトル画面の背景色が青になったら成功。2Pは色違いのキャラクターになります。

 『ファイナルファイト2』の評価については、前作よりもヌルくなったとか、敵を殴ったときの爽快感が低下したとか、マイナス面を強調する意見が多いように感じます。本作はカプコン内製ではなく外注作品であり、確かに私自身もゲームの芯の部分に違和感を抱くことがありました。なんとなく全体的に単調というか、刺激に乏しい作品であることは否めません。
 最終ステージの日本においても、アンドレ、ブル、ジョニー、マーク、スコットなどの同じ顔ぶれのザコ敵が登場すると、本当にここは日本かな?と思ってしまいますよね(笑)。せめて名前だけでも「田中」とか「佐藤」に変えるべきだったのではないでしょうか。

後ろに春麗      ウォンウォン

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ファイナルファイト (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカーカプコン
・ジャンルアクション
・発売日1990年12月21日
・価格8,500円



■ SFC版『ファイナルファイト』は妥協の産物
 スーパーファミコンが登場して私が最も期待したことは、アーケードゲームの完全移植でした。7年以上も前に発売された旧式ゲーム機のファミコンでは不可能なことが、最新機種のスーパーファミコンなら実現できるのではないか、と胸をときめかせていたのです。
 PCエンジンに移植されたナムコのアーケードゲームは再現度が高かったですからね。期待が膨らむのも当然のことでした。

 スーパーファミコン本体の発売から1ヶ月後の、1990年12月21日に発売された『ファイナルファイト』。本作はカプコンのスーパーファミコン参入第1弾ソフトです。
 ベルトスクロールアクションの代名詞と言うべき『ファイナルファイト』を家で好きなときに遊べるなんて、感謝感激雨あられ――そう思ったのもつかの間、プレイアブルキャラクターから忍者のガイが削除されていることを知ります。「がーんだな……出鼻をくじかれた

 AC版『ファイナルファイト』は、コーディー、ガイ、ハガーという能力が異なる3人のキャラクターを自由に選択できるところがウリでした。パンチは強いが動きは遅いハガー、パンチは弱いが動きは速いガイ、その中間の能力を持つコーディーと、非常にバランスが良いゲームだったのです。それなのに、容量が足りないからといって、安易にガイを削るとは……マジで……カプコン絶対に許さん……

 さらにSFC版『ファイナルファイト』は「2人同時プレイも不可」という現実を突きつけられ、スーパーファミコンの性能に疑問を抱くようになりました。ロレントがボスとして登場するAC版のステージ4も丸々省略(全6ステージから全5ステージに縮小)。ガイの削除だけでも辛いのに、他にもいろいろとカットされていて酷い(笑)。
 1993年5月に発売された『ファイナルファイト2』(SFC)は、プレイアブルキャラクターが3人で、2人同時プレイも可能です。初代『ファイナルファイト』は、ロムカセットの進化を待って移植するのが賢明だったのかもしれませんね。

 ちなみに、「ガイを出せ」というユーザーの意見が多かったのか、1992年3月にガイを操作できるマイナーチェンジ版の『ファイナルファイト・ガイ』(SFC)が発売されました。しかしこの作品では、ガイが復帰した代わりにコーディーが削除されています。
 ――「違う、そうじゃない。ファンが望んでいたのは、コーディー、ガイ、ハガーの3人が揃った『ファイナルファイト』なんだよ。3人のうち誰が欠けても『ファイナルファイト』は成立しないんだ。カプコンはどうしてこうも無神経なのか……」

 Perfumeからあ~ちゃん、かしゆか、のっちの誰か1人でも脱退したら、それはもうPerfumeじゃないんですよ。すっぱりと解散した方がマシですよ。つまりはそういうことです。

キャラクター選択画面      ダムド

■ メトロシティの地下鉄には樽が置いてある
 ゲームの舞台は、マイク・ハガーが市長を務める超犯罪都市のメトロシティ。メトロシティを拠点とする犯罪組織「マッドギア」は、ハガーの娘ジェシカを誘拐し、ハガー市長を脅迫します。怒り狂ったハガーは、ジェシカの恋人であるコーディー、コーディーのトレーニング仲間のガイと協力して、マッドギアを殲滅することにしました。
 SFC版『ファイナルファイト』は、コーディー&ハガーか、ガイ&ハガーの2つのバージョンしかありませんが、とりあえず3人のキャラクターの概要を書いてみましょう。

コーディー
 マーシャルアーツの達人で喧嘩のプロ。ジェシカと結婚していれば、ハガーの娘婿になるはずだった。しかしこの後に傷害罪で逮捕され、結局ジェシカとは別れてしまう。羽賀研二タイプの稀代のワル。
 刑務所から脱獄してはストリートファイトに興じるすさんだ生活を送っていたが、格闘ゲーム『ストリートファイターV』では、ハガーの後釜として市長の座に就いている。「ムショ帰りの人間が市長になれるわけないだろw カプコンいい加減にしろ!」と思ったが、メトロシティの市長にはこういう人物が適任なのかもしれない。
 ファイト前に「デスクワークは性に合わなくてね」とつぶやいているように、おおよそ真面目な生活とは無縁の性格。再び傷害事件を起こして刑務所に逆戻りするのは時間の問題と思われる。

ガイ
 武神流忍術の伝承者。3人のなかで最も動きが速い。パンチはやや軽いものの、意外とリーチが長くてスキが少ない。初心者にオススメのキャラクターである。
 名前のガイは、漢字では「凱」と書く。訓読みで「とき」とか「やす」とか「よし」と読むこともできるが、おそらく初対面の人は正しく読んでくれないだろう。老婆心ながら男の子に「凱亜(ガイア)」なんてキラキラネームを付けるのは止めるべきだと思う。それは女神の名前だからね……
 ガイは生粋の日本人のはずだが、ゲームでは「アメリカ出身」と表記されることもある。現在、日本国籍なのかアメリカ国籍なのかよく分からない。某国会議員のような二重国籍者の可能性あり。さすが忍者きたない。

ハガー
 アーノルド・シュワルツェネッガーのような肉体派政治家。右方向(→)を向いているときはズボンのベルトを右肩に、左方向(←)を向いているときは左肩に素早く掛け替える変態。警官のエディもマッドギアの幹部であることから分かるように、周囲は敵だらけで警察すら信用できない危機的状況に陥っていた。
 コーディーとガイは格闘ゲームの『ストリートファイター』シリーズに登場しているが、ハガーはこれまで一度も参戦していない。理由については、ザンギエフとキャラが被っているからという説が有力。しかしハガーとザンギエフって、言うほど似ているだろうか?

 ガイ不在に不満を抱きつつも、『ファイナルファイト』を楽しもうとプレイを開始した私は、ある事実に気づき驚愕しました。なんとコンティニュー回数に制限があるのです(たったの3回だけ)。そしてAC版のような「その場復活」ではなく、ステージの最初に戻される「戻り復活」を採用しています。「簡単にクリアさせてたまるか!」というカプコンの意思をビンビンと感じました。
 その結果、ステージ4のボス・アビゲイルを攻略できなかった私は憤死しました。――「この茹でだこ強すぎやろ。何回やっても突破できないんだが」 (´;Д;`)

ポイズン&ロキシー      ソドム

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真・女神転生if (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカーアトラス
・ジャンルロールプレイング
・発売日1994年10月28日
・価格9,990円



■ 『ペルソナ』シリーズは、『if』から生まれた
 スーパーファミコンで発売された『真・女神転生』シリーズの3作目。本作はナンバリングタイトルではなく、外伝作品です。スーパーファミコンでは『真・女神転生』、『真・女神転生II』、『真・女神転生if』の他に、ファミコン版『女神転生』の二作品を一本にまとめてリメイクした『旧約・女神転生』もリリースされました。

 『真・女神転生if』は軽子坂高校(かるこざかこうこう)という、東京にある架空の高校が舞台になっています。ゲームの主人公はこの高校に通う2年生の生徒。主人公の性別はプレイヤーが自由に選択できます。男子と女子でゲームの難易度に違いはありません。

 授業中に居眠りをしてしまい、そのまま放課後まで熟睡していたうっかりさんの主人公。クラスメートから起こされると、突然地震が発生。外では異変が生じます。なんと学校全体が魔界へ落とされてしまったのです。

 学校が異世界へ飛ばされるという設定は、鬼才・楳図かずお氏の漫画『漂流教室』を彷彿とさせますね。『if』は『漂流教室』をかなり参考にしていると思います。『漂流教室』は幼児のユウちゃんしか元の世界に戻れなくて、切ない終わり方でしたね……。

 学校を魔界へと引きずり込んだ犯人は、2年生の男子生徒の狭間偉出夫。中二病を発症し、自らを「魔神皇(まじんのう)」と呼ぶ痛いキャラクターです。なぜか彼だけ一人、白い学ランを着ています。白い学ランを着ているキャラクターというと、大財閥の御曹司だったり、キザでナルシストだったり、いつも薔薇の花を手に持っているイメージ(笑)。狭間の行動の詳しい理由は、レイコルートのシナリオを進めていくと明かされます(後述参照)。

 本作には『真・女神転生』や『真・女神転生II』のような2Dマップがなく(魔界の全体図が表示されるだけ)、最初から最後まで3Dダンジョンのみで構成されています。このおかげでゲーム全体に閉塞感が生まれ、終始重苦しい雰囲気が漂います。

ユミ      出口

■ 強力なガーディアンを味方に
 『真・女神転生』及び『真・女神転生II』との違いで最も目を引く点は、本作で追加された「ガーディアンシステム」ですね。主人公とパートナーはHPが0の状態で戦闘が終了すると、ガーディアンと呼ばれる悪魔が憑依します。ガーディアンが憑依することにより、キャラクターのパラメーターが変動します。

 キャラクターを強化したいならば、強いガーディアンを憑依させることが必要です。ガーディアンの強さは、ガーディアンポイント(GP)の量で決まるため、ガーディアンを憑依させるタイミングは慎重に。ガーディアンゲージが赤くなると、上位のガーディアンが憑依するサインです。

 なお、ゲーム開始前の質問により、主人公は「パワータイプ」「スピードタイプ」「バランスタイプ」「ラッキータイプ」のどれかに決定します。タイプによって憑依するガーディアンの種類が異なります。
 パートナーが覚える魔法はガーディアンが習得している魔法になるため、パートナーのガーディアンの選定がより重要になるでしょう。

 主人公と行動を共にするパートナーの候補は、「ユミ」、「チャーリー」、「レイコ」の3人。ゲーム序盤の行動によりパートナーが決まります。さらにゲームを一度クリアすると、2周目以降に第4のパートナー候補「アキラ」が加わります。
 アキラをパートナーにするルートは、他の3人のルートとシナリオが大きく違い、「幽閉の塔」という特殊なマップを進むことになります。難易度が高い隠しシナリオですね。

 パートナーごとに異なる結末とエンディング、つまり4種類のルートがあるわけですが、4回クリアするのは時間的に大変だと思います。私はラストで狭間の精神世界にまで踏み込むレイコルートと、上級者向けのアキラルートの2種類をクリアすることをオススメします。『ペルソナ』シリーズにつながる作品であり、「学園もの」が好きならプレイする価値ありですよ。

メリジェーヌ      邪教の館

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真・女神転生II (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカーアトラス
・ジャンルロールプレイング
・発売日1994年3月18日
・価格9,990円



■ 神々をもて遊びたるアトラスに、タブーなどないッ…!
 アトラスの人気RPG『真・女神転生』シリーズの第2弾。202X年に発生した大洪水によって壊滅した東京は、メシア教団の指導のもと再建が進められ、それから数十年をかけて「TOKYOミレニアム」と呼ばれる都市へと生まれ変わりました。
 『真・女神転生II』は前作『真・女神転生』における「ロウ側」=メシア教が勝利した世界を描いています。「ロウ側」と敵対していた「カオス側」=ガイア教の信徒は迫害を受けているという設定です。まあ、前作のニュートラルEDだと話がそこで終わっちゃうからね、しょうがないね。

 「TOKYOミレニアム」の人々は、「センター」に住む支配層の一級市民と、その周辺で暮らす二級市民に階級分けされ、社会全体が閉塞感に包まれています。現実の日本社会も格差が広がってそうなりつつあるのが笑えない。
 主人公のホークは、「コロシアム」で戦いに明け暮れる二級市民。ライバルのレッド・ベアーを倒し、チャンピオンになったことで支配層から一目置かれるようになり、そこから本格的に物語が動き始めます。

 全体的なストーリーの流れを見ると、『真・女神転生II』は旧『女神転生II』(FC)を再構築した作品といえます。『女神転生』シリーズは、ファミコン版とスーパーファミコン版のどちらも、第1作目と第2作目の2つの作品で一応完結していますよね。ラスボスのYHVHより上の存在はあり得ないわけですから。

 YHVHは古代ヘブライ人が信仰していた〈創造主〉であり、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教共通の〈唯一神〉です。《ヤハウェ》や《エホバ》と呼ばれていますが、正確な読み方は判っていません。「モーセの十戒」のなかに、「神の名をみだりに唱えてはならない」とあるように、宗教上YHVHを固有名詞で呼ぶこと自体避ける傾向にあります。

 その唯一神を“モンスター”に仕立て上げ、人間と戦わせる(しかも人間に負ける)という冒涜的なゲームをアトラスは作ったのです。まさに怖いもの知らずというか、「おいおい、オカレモンみたいなグラフィックでYHVHを描いて大丈夫なのかよwww」とドン引きしました。

 だいたい唯一神を視覚的に表現できるはずはなく、「人の顔」をしている時点で偽物にすぎないのですが、もしYHVHをもっと抽象的な姿、たとえば「燃える柴」のグラフィックで描いていたら、シャレでは済まなかったかもしれません(笑)。「アトラスは宗教的に限界ギリギリのところを攻めるのが好きだよなぁ~」と、開発スタッフのチャレンジ精神には感心しました。

スティーブン      コロシアム

■ おっと! ヒロコが ぶんれいね。
 前作『真・女神転生』と比較すると、『真・女神転生II』はグラフィックが強化され、また悪魔合体のパターンが増えるなど、システム面でも進化しています。SF色の強いシナリオは壮大で、面白いRPGであることは確かです。しかしユーザーの評価は二分していて、全体的な評価はあまり高くないですね。

 その最大の原因は、頻出するバグです。「デバッグ作業を怠ったのか?」と疑問を抱くほどバグだらけのゲームです。アイテムがいつの間にか別のアイテムに変化していたり、能力アップのカジャ系魔法を使いすぎると逆に能力が下がったり、大きなものから小さなものまで、バグてんこ盛りです。

 ゲーム序盤で発生するバグで有名なものは、ヒロインのヒロコが増殖するバグです。コロシアムでレッド・ベアーを倒すと、主人公のホークはジムを訪問したヒロコと一緒に、ヴァルハラ北東の「マダムの館」へ行くことになります。
 入り口で門番に“しょうたいじょう”を見せたあと、建物に入らずにジムへ戻ると、ヒロコ加入イベントが再び発生。これを繰り返すことで最大5人のヒロコがパーティに参加します(下右画面参照)。このままゲームを進めることもできますが、これ以後どんな不具合が発生しても一切責任は持ちません(笑)。

 このバグは、初プレイのときに偶然見つけましたよ。「マダムの館」に入る前に、「ちょ待てよ。装備品を調えてから出直すか」と考えてジムに戻ってしまったんですね。多くのプレイヤーに起こり得る再現性が高いバグだと思います。――「???何か同じイベントが発生しているぞ???」と首をひねっていたら、ヒロコが2人に分裂。「あれれ、おかしいですよ? あれ、もしかしてバグなのかな? ひゃあ!」(加藤一二三風)。

 「これはさすがにマズいだろうw」と思い、イベント前のセーブデータからやり直し。本作はゲーム終盤にルシファーとサタンという2体の強大な悪魔が出てきますが、「は?ルシファーとサタンは同一人物じゃないの? どうして分裂してんだよ!?」と頭が混乱して辞書で調べました(笑)。「どこまでが仕様でどこからがバグなのか、これもうわかんねぇな」

 本作は2002年3月にプレイステーション版が発売されましたが、こちらも結構毛だらけ、致命的なバグだらけ(特に初期版のディスク)。中古品を買う場合は、いわゆる「ドミネーター版」ではないことをきちんと確認すべきですね。
 なぜ、『真・女神転生II』はこんなにバグが多いのか? う~ん、将門公の祟りか、はたまたマーラ様の怒りか……、要するに、お祓いが圧倒的に足りなかったのです

レッド・ベアー      ケルベロス

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真・女神転生 (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカーアトラス
・ジャンルロールプレイング
・発売日1992年10月30日
・価格8,800円



■ アクマを ころして へいきなの?
 日本が生んだRPG(ロールプレイングゲーム)といえば、『ドラゴンクエスト』シリーズと『ファイナルファンタジー』シリーズの二つが特に有名ですよね。巷では日本の「二大RPG」と称されることが多いと思います。

 そこにもう一つRPG作品を加えて、日本の「三大RPG」を決めるならば、一体何を選べばいいのでしょうか? 『ポケットモンスター』シリーズは、RPGというより、『ポケモン』自体が一つのジャンルのような気がしますし、『ゼルダの伝説』シリーズは、RPGではなく「アドベンチャーゲーム」という区分だと思います。
 『テイルズ オブ』シリーズは、……確かに人気作であり作品数も多いですが、「国民的RPG」とは言い難いでしょう。シリーズ第1作目の『テイルズ・オブ・ファンタジア』の発売が1995年と遅く、私としては後発のイメージがどうしても拭えないですね。

 ファミコン~スーパーファミコン時代は、『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』、『ウィザードリィ』、『女神転生』がRPGの四大タイトルでした。このうち、『ウィザードリィ』シリーズは元々海外作品の移植であり、本家が『Wizardry 8』で事実上終了したために脱落。
 すると、第三のRPGに最も近い作品は『女神転生』シリーズということになりますが、こちらは派生作品の『ペルソナ』シリーズや『デビルサマナー』シリーズに分裂してしまい、ナンバリングタイトルが少ないという弱点があります。「三大RPG」に入れるには、決定打に欠けている、という状況かもしれません。

 まあ、世に言う「三大○○」の三番目って、他の二つと比べて格が落ちる場合が多いですよね。「たのきんトリオ」の野村義男(ヨッちゃん)とか(失礼)、昭和の子供たちの憧れだった「巨人・大鵬・卵焼き」の卵焼きとか。
 巨人(日本シリーズ9連覇を達成した人気プロ野球球団)←「わかる」、大鵬(幕内最高優勝32回の大横綱)←「わかる」、卵焼き(弁当のおかずの定番)←「は?人ですらないだろ! 堺屋太一はいい加減にしろ!

 さて、前置きが長くなりましたが、今回レビューするソフトは、アトラスの代表作『真・女神転生』(SFC)。ファミコン用ソフト『デジタル・デビル物語 女神転生』と『デジタル・デビル物語 女神転生II』をリブートした、新生『女神転生』シリーズの第1作目です。
 1987年に旧『女神転生』が発売されたときは、「おおっ! ナムコもついに本格的なRPGを投入したのか! なかなかやるじゃない!」と思いましたね。ところが後になって、ナムコはただの販売元であり、開発したのはアトラスだと知り、私の中のアトラス株が急上昇。ナムコ株はストップ安の末に上場廃止となりました。ナムコの作品にしては世界観が硬派でマニアックすぎる、と感じたのは正しかったわけです。

ゆりこ      マップ画面

■ ロウとカオス、あなたならどちらの側につく?
 敵キャラの「悪魔」と会話・交渉を行い、自分のパーティのメンバー(本シリーズでは「仲魔」と表現)に勧誘し、またその仲魔を「邪教の館」で合体させて、より強力な仲魔を作り出す「悪魔合体」という特異なシステムを持つ『女神転生』シリーズ。
 『真・女神転生』はファミコン版の旧二作で好評だったシステムを継承し、さらなる飛躍に挑戦した作品です。ゲームの舞台が現代の東京という、当時のRPG界ではほとんど例がなかった設定は、ゲームファン、特にコアゲーマーと呼ばれる層から熱い支持を得ました。世紀末がひたひたと迫っていた時代、本作の背徳感に満ちたダークなストーリーは、他のサブカルチャー作品にも大きな影響を与えたと思います。

 プレイヤーの分身である主人公は、母親と二人で、東京の吉祥寺で暮らすごく普通の男子高校生。謎の車椅子の男(スティーブン)から「悪魔召喚プログラム」を受け取った主人公は、夢の中で出会った少年たちと現実で巡りあい、やがてロウ側とカオス側に分裂する社会と対峙することになります。
 シナリオの序盤、母親が悪魔に食い殺されるという衝撃の展開には、心をえぐられた人が多かったのではないでしょうか。インターネットでゲームのトラウマシーンが話題になると、必ず例として出てきますよね。

 主人公と行動を共にしていた二人の友人は、考え方の違いから、片方はロウ側(法や秩序を重んじる「メシア教」)につき、もう片方はカオス側(自由や混沌を好む「ガイア教」)について袂を分かちます。主人公はロウヒーローとカオスヒーローのどちらの主張を受け入れるのか、その選択はプレイヤーに委ねられることになります。

 このゲームのいちばんの面白さは、ロウルート、カオスルート、そして第三のルートであるニュートラルルートの三つの選択肢があり、それぞれ別のエンディングを用意していることです。一粒で三度美味しいマルチエンディング採用のRPGです。
 ロウ=メシア教の守護者は天使であり、カオス=ガイア教の守護者は悪魔であることから、ロウが「善」、カオスが「悪」と簡単に線引きできるように思えますが、シナリオを進めていくと、どちらの言い分が正しいのか判断に迷うようになります。このあたりはなかなか巧妙な作りですよね。

 私は最初にロウルート、次にカオスルートをクリアして、最後にニュートラルルートのエンディング見てゲームを終了しました。「メシア教もガイア教も根っこは一緒じゃん。いいぜ、てめえらが何でも思い通りに出来るってなら、まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!(シャキーン」――かくして東京は、天使も悪魔もいない、平和な世界になったとさ。めでたし、めでたし。

生け贄の儀式      超人ドウマン

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メタルマックス2 (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカーデータイースト
・ジャンルロールプレイング
・発売日1993年3月5日
・価格9,500円



■ 戦車と犬と人間のRPG
 ファミコンの後継機として登場したスーパーファミコンは、ロールプレイングゲーム(RPG)に特化したハードと言われるほど、RPGソフトの百花繚乱を生み出しました。
 スーファミの三大RPGシリーズ(『ドラゴンクエスト』シリーズ、『ファイナルファンタジー』シリーズ、『真・女神転生』シリーズ)の他に、『ウィザードリィ』シリーズ、『イース』シリーズ、『ロマンシング・サガ』シリーズ、『聖剣伝説』シリーズ、『ブレス・オブ・ファイア』シリーズ、『ヘラクレスの栄光』シリーズなど様々な種類があり、それ以外にも『クロノ・トリガー』、『MOTHER2』、『スーパーマリオRPG』といった時代を超える名作が存在しています。

 スーファミのRPGの中で最も優れた作品は何か?という質問に対しては、『ドラゴンクエストV』や『ファイナルファンタジーV』のタイトルを挙げる人が多いかもしれません。まあ、無難な選択だとは思いますが、全く面白味がない回答ですね。あなたが知っている名作映画は?と訊かれて、『ショーシャンクの空に』と答えるくらい面白味がない。「にわかゲームファン」と思われても仕方がないですよ。

 それでは、何と答えたら「真のRPG通」と一目置かれる人間になれるのか、(いや、別にRPG通とか思われたくないからという声は無視して)……フフフ、その答えはこの記事のトップに出ているじゃないですか。「この『メタルマックス2』こそが至高であり、スーファミのNO.1ロールプレイングゲームである」――ちょっと大胆すぎる主張ですかね? でも、実際にエンディングまでプレイすれば、私の主張があながち誇張ではないことを実感できると思います。販売本数では『ドラゴンクエストV』や『ファイナルファンタジーV』に大きく水をあけられているものの、ユーザーの満足度では決して負けてはいません。

 本作は、乗り物の戦車を改造しながら世界を冒険する『メタルマックス』シリーズの第2弾です。ファミコンからスーパーファミコンにプラットフォームが移り、グラフィックやサウンドが大幅に強化されました。
 グラフィックについては――使える色数が増えて当然だと思いますが――画面全体が明るくなりました。暗いストーリーとは対照的な鮮やかさです。戦闘モードの背景も、初代『メタルマックス』では真っ暗だったのが、『メタルマックス2』では色付きの絵に進化。ボス戦で流れる戦闘曲「お尋ね者との戦い」を聴き比べれば、サウンドの進化もハッキリと分かります。音の厚みが全然違いますね。

最期のお別れ      WANTED

■ 宿敵テッド・ブロイラーとの死闘!
 ストーリーの冒頭、主人公の母親代わりだったマリアと用心棒の仲間たちは、テッド・ブロイラー率いる武装集団「バイアス・グラップラー」に戦いを挑み、全員が殺されてしまいます。グラップラー四天王の1人であるテッド・ブロイラーの驚異的なパワーと残虐性! なんとも憎たらしい敵キャラではないですか。プレイヤーは「こいつだけは絶対に倒さなきゃ」と使命感に燃えることでしょう。

 テッド・ブロイラーとの戦闘で瀕死の重傷を負った主人公は、村人たちに助けられて奇跡的に回復します。主人公の冒険の目的はマリアを殺したテッド・ブロイラーに復讐すること、そのおまけにグラップラー総統のバイアス・ブラドを倒すこと、です。あまりにもテッド・ブロイラーのインパクトが強すぎて、その他のボスキャラの影が薄くなってしまいました(笑)。なお、テッド・ブロイラーの「テッド」を「デッド」と間違える人が多いようなので、注意が必要だと思います。

 シナリオを進めていくと、男性メカニックと女性ソルジャー、そして戦闘犬のポチが仲間になります。『メタルマックス2』は初代『メタルマックス』よりも1人多い「4人パーティ制」です。犬が人間と同じパーティの仲間になるという設定は非常に面白いですね。
 犬だけは戦車に乗ることはできず、また戦闘時の行動も直接命令することはできませんが、人間以上の高い攻撃力と守備力を持った頼もしい仲間です。本作以降、『メタルマックス』シリーズはパーティにペットが加わることがお約束となり、「戦車と犬と人間のRPG」と呼ばれるようになりました。

 戦車に乗らなくても強いというポチのありがたみをしみじみと感じたのが、ゲーム終盤で実現するテッド・ブロイラーとの復讐戦。この戦闘はなんと戦車なしで戦わなければならないのです。
 「3人+1匹 対 1人なら戦車に乗らなくても勝てるんじゃないの? こっちは経験値を積んでレベルアップしているわけだし」と甘く見たプレイヤーの心をへし折る、テッド・ブロイラーの強烈な火炎放射攻撃! 常軌を逸した強さに悶絶。ここは戦車ありでも十分ゲームバランスが取れていますよ(笑)。

 『メタルマックス2』は戦闘モードをAからDの4つに切り替えられます。デフォルト設定の「モードB」はいわゆる『ファイナルファンタジー』タイプ。各キャラクターが順番に攻撃してアニメーションとメッセージが表示される仕組みです。いちばん派手で処理速度が速いのは「モードD」。一斉攻撃アニメーションでメッセージ表示なしという豪快さ。レベル上げのときに最適なモードですね。

 一癖も二癖もある賞金首との熱いバトル、フィールドに埋められたアイテム探し、デスクルスの「ドラム缶押しイベント」など、『メタルマックス2』の魅力は語り尽くせぬほど多いです。硬派な世界観に彩られたやり込み要素たっぷりの『メタルマックス2』。メジャー作品だけがRPGじゃないですよ!

テッドブロイラー      生き残り

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フロントミッション (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカースクウェア
・ジャンルシミュレーション
・発売日1995年2月24日
・価格11,400円



■ スクウェアが放つ異色の近未来シミュレーションRPG!
 『フロントミッション』(SFC)は1995年2月にスクウェアから発売されたシミュレーションRPGです。WAP(ヴァンドルング・パンツァー)と呼ばれる人型の機動戦闘兵器をユニットにした、ターン制の戦略シミュレーションです。
 クエストの『タクティクス・オウガ』に先駆けて、クォータービューの戦闘MAP画面を採用。地形がドット絵によって立体的に描かれていて、初めてスクリーンショットを見たときのインパクトは大でした。

 スーパーファミコン時代のスクウェア作品は、『ファイナルファンタジー』シリーズを中心に、ソフトのほとんどがファンタジックなRPGだったので、本作が発売されたときは、「へえ、スクウェアはこういうジャンルにも挑戦するのか」と驚いたことを記憶しています。業績が好調で他のジャンルにも手を伸ばせるだけの余裕があったんでしょうね。まあ、ファミコン時代まで遡ると、スクウェアはシューティングゲームやらパズルゲームやら、もっと幅広いジャンルのゲームを手がけていたのですが。

 価格は11400円と超強気。ビッグタイトルの『ファイナルファンタジーVI』や『クロノ・トリガー』と同じ価格です。未完成のゲームをフルプライスで販売した後にパッチで修正していく(キリッ、なんて不誠実なことができない時代のゲームですから、ゲームを作る方も買う方もどちらも真剣勝負。価格も本気(マジ)です。

 『フロントミッション』の世界では、環太平洋地域の国々はオシアナ共同連合(OCU)とニューコンチネント合衆国(USN)の2大勢力に分かれ、この2つの勢力は南太平洋に浮かぶ架空の島・ハフマン島をめぐって対立しています。ハフマン島では石油や天然ガスが産出され、状況はまるで尖閣諸島のよう・・・・・・、おっと誰か来たようだ。

 オシアナ共同連合は日本、韓国、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランドなどの国々が参加した連合国家です。対するニューコンチネント合衆国は、北米のカナダ、アメリカと、キューバを除く中南米の国々が統合した超巨大国家。あー、もし実際に戦争になったらオシアナ共同連合の方が負けますわ(確信)。「大東亜共栄圏」の悪夢が再び・・・・・・。

カレン      戦闘シーン

■ 重厚なストーリーとドラマチックな演出
 ゲームの主人公ロイド・クライブ大尉は、元OCU軍のエリートパイロット。ハフマン島USN領のラーカス区にある軍需工場を偵察中にUSN軍に襲撃され、WAPに搭乗していた恋人のカレンを失います。USN軍は工場を自ら爆破し、それをOCU軍の仕業だと発表。これが第2次ハフマン紛争のきっかけとなった「ラーカス事件」です。

 USNの陰謀に利用されたロイドはOCU正規軍から除籍され、オルソン大佐率いるOCUの傭兵部隊「キャニオンクロウ」に参加することになります。ロイドはキャニオンクロウの隊長となり、元部下のサカタ、傭兵コンビのキースとJ.J.、副官のナタリーといった魅力的なキャラクターたちが脇を固めます。

 キャラクターたちが搭乗するユニットのWAPはボディ、右手、左手、足の4種類パーツで構成されています。敵から攻撃を受けると被弾箇所にダメージが蓄積され、各パーツはHPが0になると破壊されます。ボディが破壊されてしまうとユニットは操縦不能になり、パイロットは離脱します。逆に言えば、ボディを破壊されない限り、武器を自由に使えなくても戦闘MAP上で活動できます。
 ゲーム序盤では武器の命中率の低さに苦しむと思います。攻撃がボディに当たるかどうかは運の要素が絡むので、戦略が上手くいかない場合はセーブデータからやり直してみるのもアリです。

 『ファイアーエムブレム』や『スーパーロボット大戦』のような同ジャンルのスーパーファミコンソフトと比較すると、最終面クリアまでの難易度は低いと思います。インターミッションで追加される新しい装備品に随時交換していけば、ゲーム終盤に入る頃には戦力的にかなりの余裕が生まれます。SFC版の『フロントミッション』は長距離砲のピンポイント攻撃が非常に効果的なんですよね。
 もっとゲームを味わいながらプレイすれば良かったかな?と反省するほど、初プレイの時は急ぎ足でクリアしてしまいました。ただ、途中で詰む要素がないという点は、ライトユーザーにアピールできるかもしれません。

 戦闘シーンのアニメーションや、ドット絵で表現された天野喜孝氏デザインのキャラクターなど、『フロントミッション』についてはグラフィック関係が強く印象に残ったゲームでした。キャラクターの黒いシルエットが1人ずつ消えていくエンディングシーンは実に感動的でしたよ。

ロイド      セットアップ

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ジョジョの奇妙な冒険 (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカーコブラチーム
・ジャンルロールプレイング
・発売日1993年3月5日
・価格9,500円



■ 愛称は「コブラジョジョ」
 1987年1・2合併号から2004年47号までの長きにわたり、漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』で連載されていた『ジョジョの奇妙な冒険』。ここまで連載が続いた理由は熱狂的なファンの支持があったからですが、意外なことに読者アンケートによる人気順位は「中の下」が定位置でした。
 グロテスクな絵柄(と私自身はそうは思いませんが)を毛嫌いする読者や、難解なストーリー展開についていくことができない読者も多く、総合的な評価が伸びなかったようです。
 連載が長期化するにつれ、次第にジャンプ読者層の嗜好と合わなくなり、とうとう第7部「スティール・ボール・ラン」の連載途中で月刊誌『ウルトラジャンプ』へ都落ち移籍。現実は非常である

 第3部「スターダストクルセイダース」が佳境に入った頃、『ジョジョ』ファンの私は「どうして『ジョジョ』だけがアニメ化されないのよォオオオ~~~ッ!!」と不満を口にしていました。『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』など、『週刊少年ジャンプ』の人気作品は悉くアニメ化されたのに、ギャグ漫画の『燃える!お兄さん』でさえ(失礼)アニメ化されたのに、なぜか『ジョジョ』は蚊帳の外。
 友人に「単に人気がないからじゃないの?」と言われたときは、「えっ?そうなの?」と軽くショックを受けました(笑)。『ジョジョ』って思ったほど一般ウケする漫画じゃなかったんですね。

 本作『ジョジョの奇妙な冒険』(SFC)は、『ジョジョ』シリーズで特に人気が高い第3部をゲーム化した作品です。第3部では『ジョジョ』の象徴といえる「スタンド」(超能力を絵でイメージ化したもの)が初めて登場し、その後の『ジョジョ』人気を決定づけました。
 第3部の主人公は、第2部の主人公ジョセフ・ジョースターの孫である空条承太郎。桁外れのパワーと超スピードを誇る最強スタンド――「スタープラチナ」を操る男の中の男です。冷静沈着にして、大胆不敵なタフガイ。んー、承太郎の強さには憧れてしまいますよ。

 本作を製作したメーカー「コブラチーム」は、元バンダイの橋本名人(本名・橋本真司)が設立したゲーム会社です。さっぽろ雪まつりで毎年ひょうきんな雪像を作っているグループではありません(笑)。実際の開発は『スパロボ』シリーズでおなじみのウィンキーソフトが担当しています。ということは、コブラチームは旧エニックスのようなゲームパブリッシャーだったのでしょうか。
 コブラチームは1994年に旧スクウェアの子会社となり、その時に「ソリッド」と社名を変更。コブラチーム名義の作品には、本作のほかに『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』(SFC)と『サンダーバード 国際救助隊出動せよ!』(SFC)があります。

ホリィさん      ポルナレフ

■ ジョジョの奇妙な改変
 スーパーファミコン版『ジョジョの奇妙な冒険』は、アクションゲームでもなく、格闘ゲームでもなく、なんとロールプレイングゲーム! 移動モードはキャラクターの上半身のみを見せる特異なサイドビュー方式、戦闘モードはオーソドックスなコマンド方式を採用しています。
 画面下3分の1には常時味方の顔グラフィックを表示して、“キャラゲー”を強烈にアピールしています。開発者が最も力を入れた部分がどこなのか丸分かりですね。誉められる箇所が表情が変わる顔グラフィックと、B'zの『太陽のKomachi Angel』っぽいBGMだけなのが悲しいです。

 本作はロールプレイングゲームと称しておきながら自由度が極端に低く、開発者が描いたストーリーをなぞるだけです。決められたルートを歩き、決められた場所で敵キャラと戦い、決められた通りにレベルアップする「レールプレイングゲーム」です。
 そのストーリーが原作通りなら『ジョジョ』ファンは満足できると思いますが、とにかくストーリーの改変が酷い。敵のスタンド使いを原作とは違った場所にポンポンと配置していて、プレイヤーを大いに当惑させます。

 ゲームファンの間で語り種になっているのは、ポルナレフの登場シーン。原作では香港で出会うはずが、ゲームでは日本の本屋の店員に成りすまして出現(上右画面参照)。「お前のような本屋がいるか!!」と叫んだプレイヤーは数え切れないでしょう。簡単すぎる間違い探しゲームには苦笑するしかありませんでした。
 第3部のスタンドはタロットカードをモチーフにしていますから、いっそのこと完全に原作から離れて、「カードゲーム」か「カードバトルゲーム」にしていたら上手くいったかもしれませんよ。

 サイバーコネクトツーの松山洋氏は、本作の出来に憤慨した過去がある『ジョジョ』ファンです。「子供にクソゲーを流すようなゲーム開発者を消し去るには、自らゲーム開発者にならなくっちゃあいけないって事さ」という意気込みでゲーム業界に入り、乾坤一擲『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』(PS3)を作り上げました。
 その努力が実り、『週刊ファミ通』のクロスレビューでは奇跡の40点満点を獲得。約束された神ゲーに、多くの『ジョジョ』ファン、そしてにわか『ジョジョ』ファンが飛びつきました。その後の顛末は・・・・・・、いや、今日はもうこの辺で止めておきましょう。

ディオ      スタープラチナ

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ファイナルファンタジーVI (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカースクウェア
・ジャンルロールプレイング
・発売日1994年4月2日
・価格11,400円



■ 雪の道を歩くときは、ティナのテーマが聞こえてくる。
 『ファイナルファンタジーVI』の舞台は、1000年前に起きた「魔大戦」によって魔法の力が消えてしまった世界。産業革命によって人々は魔法に代わる機械の力を手に入れました。しかし、伝説の魔法の力を復活させ、世界を支配しようとする者が現れようとしていたのです。

 炭鉱都市ナルシェを眼下に望む少女ティナと2人の帝国軍兵士(下左画面参照)。彼らを乗せた3体の魔導アーマーは、名曲「ティナのテーマ」が流れるなか、荒涼とした雪原をゆっくりと移動していきます。なんと幻想的で美しいオープニングシーンなのでしょうか。
 機械のガジェットと幻獣たちが織りなす『ファイナルファンタジーVI』の神秘的な世界観。冒険の物語はゲームファンの記憶に残る名場面から始まります。

 1991年に発売された『ファイナルファンタジーVI』(SFC)、1992年に発売された『ファイナルファンタジーV』(SFC)に続く、シリーズ第6作目の『ファイナルファンタジーVI』(SFC)。本作はスーパーファミコンで発売された『ファイナルファンタジー』シリーズ最後の作品になります。ビジュアルとBGMのクオリティは前作を超え、まさにシリーズの集大成といえる傑作RPGです。

 特にドット絵の芸術的な完成度には感心しましたね。モンスター、建物、背景、テーブルの上に置かれた花瓶に至るまで、中間色を活用して緻密に描かれています。「まるでドット絵の宝石箱や~
 ドット絵をこよなく愛したスーファミ世代が「FFシリーズは『6』まで。ポリゴンになった『7』以降は変質してしまった」と嘆くのも肯けます。まあ、『ファイナルファンタジーVII』のポリゴンはまだ荒かったですからね。

 「タイトルに“ファンタジー”とあるのに、機械文明を出すのはイメージに合わない」との意見がありますが、元々スクウェアのスタッフは、剣と魔法の世界に機械を混ぜるのが好きなんですよ。初代『ファイナルファンタジー』でも、ワープ装置がある「浮遊城」なんてものがありましたよね。ファンタジーとサイエンス・フィクションの融合がFFシリーズの特徴だと思います。

オープニング      ユミール

■ 主役は誰か、それはプレイヤーの気分次第
 登場する味方のキャラクターは、ティナ(魔導戦士)、ロック(冒険家)、エドガー(フィガロ国王)、マッシュ(格闘家)、セリス(女将軍)、モグ(モーグリ族)、カイエン(サムライ剣士)、セッツァー(ギャンブラー)、ストラゴス(青魔導士)、リルム(ピクトマンサー)、ウーマロ(雪男)、ガウ(野生児)、シャドウ(忍者)、ゴゴ(ものまね士)の総勢14人。
 世界の危機を知った仲間たちは、思想や経歴の違いを乗り越え、プレイヤーのパーティに集まります。物語の主役(プレイヤーのパーティに常時いるキャラクター)は特に決められていないため、全員が主人公である「群像劇」のような作りになっています。

 各キャラクターはそれぞれが異なる能力(特殊コマンド)を持ち、装備できる武器の種類にも制限があります。たとえば、カイエンの特殊コマンドは「必殺剣」。レベル1からレベル8までの8種類が用意されています。
 ただし、魔法については、「魔石」を装備してレベルアップすることで、魔導士系以外のキャラクターにも覚えさせることができます。キャラクター育成のシステムは、『ファイナルファンタジーIV』と『ファイナルファンタジーV』の折衷型といえるでしょう。

 「魔石」を装備していないと、レベルアップ時に「力」や「魔力」などのステータスが上昇しない点には注意が必要かもしれません。キャラクターを最強に育てないと気が済まない「最強厨」の人は、お目当ての魔石を入手するまで低レベルプレイを強いられることになります。これが「魔石システムは面倒だ」と感じさせた原因でした。
 『ファイアーエムブレム 紋章の謎』の「星のかけら」のように、「レベルアップ時に持っているとステータス上昇率がアップする」という効果だったら、不満は少なかったと思いますが・・・・・・。

 シナリオ中盤のラスト、三闘神の像の力によって世界が崩壊すると、ワールドマップは大きく変化します。ここからシナリオの自由度が高くなり、プレイヤーの好きな順番でイベントを消化できます。
 暗い森の中を疾走する魔列車、セリスを替え玉に仕立てるオペラ劇場のイベント、選択肢に大いに悩んだベクタ和平会食など、当時のスクウェアの技術を結集した演出の数々は素晴らしかったですね。未プレイの方はせび体験してほしいものです。

エドガー      魔法!?

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ファイナルファンタジーV (SFC)

タイトル画面
・機種スーパーファミコン
・メーカースクウェア
・ジャンルロールプレイング
・発売日1992年12月6日
・価格9,800円



■ クルル! お前のおじいちゃん…… 強かったぜ!
 『ファイナルファンタジー』シリーズの中で、とりわけ人気が高い作品である『ファイナルファンタジーV』(SFC)。発売日は1992年の12月6日、スーパーファミコンが軌道に乗り始めた時期でした。
 前作『ファイナルファンタジーIV』の発売から1年5ヶ月しか経過しておらず、現在のゲーム業界の常識ではかなりのスピード開発と言えます。しかし、スクウェアはユーザーが要求する高いハードルを見事に超えてくれました。

 偶然にもこの年の9月には『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』、11月には『ウィザードリィV 災渦の中心』と、メジャーなRPGタイトルの第5作目がスーパーファミコンで発売されています。同じ年に発売された同じシリーズ5作目ということで、『ファイナルファンタジーV』と『ドラゴンクエストV』はよく比較されてきました。
 「FF5の方が傑作でしょ?」と言う人がいれば、「いいや、DQ5を推すねッ!」と言う人もいます。スクウェアとエニックスが合併した今となっては、「きのこの山 VS. たけのこの里」レベルの他愛もない論争かもしれませんが、ゲームファンとしてはどちらが面白い作品であると評価されているのか、ちょっと気になりますよね。

 『ファイナルファンタジーV』は、風・土・火・水の4つのクリスタルをめぐる物語です。風の神殿に奉られていた風のクリスタルが突然砕け散り、世界に異変が起こり始めます。運命に導かれて集結したバッツ、レナ、ガラフ、ファリスの4人の戦士は、クリスタルを悪の手から守る冒険の旅に出発します。
 「今回もクリスタル中心のストーリーかよ、代わり映えしないな」と思ったあなた、うん、「また」なんだ。済まない。でも、FFシリーズは魔力を秘めたクリスタルという物体が共通のテーマになっています。もう飽きたからといって、いきなり戦車を改造したり、悪魔を合体させるRPGに変更することはできないでしょう。

 ゲームを進めていくと、海賊の頭領であるファリスは、幼い頃に生き別れになったレナの姉であったことが判明します。宝塚歌劇団の得意分野である「男装の麗人」ってやつですな。ゲーム終盤には、ガラフおじいさんと孫娘クルルがメンバーチェンジするイベントがあります。なんと最終的に男性1人(バッツ)・女性3人(レナ、ファリス、クルル)というハーレムパーティになるのです。
 まあ、なんというか、初見プレイの際は、開発スタッフの妄想を見せられているようであまり良い気持ちはしなかったのですが、バッツと他のメンバーの関係を“友情”で終わらせるあたりは、まだ抑制が利いていました。

自己紹介      クリスタルの心

■ 宇宙の 法則が 乱れる!
 本作の最大のセールスポイントは、キャラクターをとことん鍛えられる「ジョブ&アビリティシステム」です。『ファイナルファンタジーIII』で好評だった「ジョブシステム」を発展させ、新たに各ジョブの専門能力を自由に付け替えできる「アビリティシステム」を追加しました。
 『ウィザードリィ』や『ドラゴンクエストIII』では転職するとレベルが1に戻っていましたが、「ジョブ&アビリティシステム」にはそのようなデメリットはなく、ジョブとアビリティの組み合わせの制限も特に設けられていません。

 プレイヤーは自分の好みに応じて、黒魔法が使えるバーサーカー、格闘ができる踊り子、といった個性豊かなキャラクターを育成できます。ジョブとアビリティを使いこなすと、通常ではあり得ないような低レベルでボスを撃破することも可能であり、従来の作品と比べて遊び方の幅が大きく広がりました。
 今までのように、レベルをきちんと上げて王道プレイを楽しむことはもちろん、極限の状態での縛りプレイに挑戦することもできます。『FF5』の人気の秘密は、決まった枠に留まらない「複線型キャリアパス」を採用している点にあるのでしょう。

 イベントで“お芝居”を行うドット絵のキャラクターは、前作よりも感情表現が豊かになり、笑ったり驚いたりして場面に合った喜怒哀楽を見せてくれます。「天野喜孝氏が描いた幻想的なイメージイラストはあるけれど、それはそれとして、本作では思い切ってコミカルな人形劇を作ってみました」、という感じが伝わってきました。プレイヤーを笑わせるギャグシーンも多く取り入れています。

 ギャグといえば、エクスデス親衛隊長・ギルガメッシュのお茶目な言動には吹きましたね。ギルガメッシュは偽物の剣エクスカリパー(Excalipoor)を、聖剣エクスカリバー(Excalibur)と間違えて使ってしまい、バッツたちに敗れてしまいます(笑)。プレイヤーの印象に残る名悪役でした。
 合計4回戦えるギルガメッシュ戦では、シーフのアビリティ「ぬすむ」が成功すると、貴重な防具「源氏シリーズ」をゲットすることができます。私は後からこの情報を知って後悔しました・・・・・・ (´・ω・`) <そんなー

風が弱まる      ボス戦

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ども、ブログ管理人のうどん太郎です。
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