ゲーム風呂

ゲームレビュー&ゲーム動画のブログ
ゲーム風呂 TOP  >  Steam

Hollow Knight (PC)

タイトル画面  主人公

■ 健気で儚い虫たちの世界
 メトロイドヴァニアにソウルライクの要素を加えた傑作インディーゲーム『Hollow Knight(ホロウナイト)』。地図を持たずに地下深くへと潜っていく緊張感、近道が開通したときの開放感、自キャラの身体能力が段階的に上昇していく高揚感――これぞメトロイドヴァニアの醍醐味です。本作はこの「三感」をしっかりと押さえています。
 スーファミ時代に『スーパーメトロイド』をプレイしたときのキラキラと輝くような記憶が甦ったと言いますか、ああ、自分はこういうタイプのゲームが大好きなんだなと再認識しました。神ゲー、控えめに表現すると「天使ゲー」ですね。

 2017年2月25日にSteamで発売されてから4回にも及ぶ無料の大型アップデート(「隠された夢」「グリム巡業団」「生命の血」「神を求む者」)を経て、安い価格(Steamでの定価は1,480円)と圧倒的なボリュームが釣り合わない破格のゲームになりました。
 ノーマルエンディングまでの所要時間は30~40時間ほどです。実績解除を目指して収拾要素を100%にしたり、DLCで追加されたボスキャラをすべて撃破しようとするとさらにプレイ時間が延びるでしょう。

 『Hollow Knight』の舞台は、擬人化された虫たちが生活する地下王国の「ハロウネスト」。アリの巣のように地下に広がったダンジョンの構造とゲームの世界観が見事にはまり、光と闇が交差する幻想的な風景が広がっています。アニメのセル画を思わせる手描きの艶やかなグラフィックには終始唸らされました。
 縞模様のマントをまとい、武器の「釘」を携えて旅をしている小さな昆虫が本作の主人公です。特に名前は付けられておらず、性別もオスなのかメスなのかはっきりとは分かりません。LGBTQの活動に対する一つの対策のようなものを感じないでもないですが、まあ、順当に考えて男の子だと思いますけどね。何度か出会うことになるNPCのホーネット(続編として発売予定の『Hollow Knight: Silksong』の主人公)は、言葉遣いや声質から女の子かなと感じました。

 戦闘アクションの完成度はインディーゲームとは思えないほど高く、自キャラを操作しているときの心地良さは極上です。ゲームをスタートした直後の主人公は、マリオのようにフワッと1回ジャンプして、射程が短い剣の釘を振ることしかできませんが、シナリオを進めて未知なるアイテムを集めていくと、その本来の機動力が開花していきます。
 地上や空中で素早く横移動(ダッシュ)することが可能になる「蛾の羽根の衣」、壁キックジャンプが可能になる「カマキリの爪」、二段ジャンプが可能になる「統治者の翼」、この3点セットを身につけることで、忍者のような俊敏性を得ることができます。プロボクサーのモハメド・アリが言った「蝶のように舞い、蜂のように刺す」とは、まさに本作の主人公にぴったりの言葉です(虫だけにね)。

 上突き攻撃、下突き攻撃は最初から可能で、『超魔界村』の主人公アーサーのような、二段ジャンプはできるが攻撃は横方向にしかできない、といったふざけた制約はないです。『超魔界村』の難しさって、ステージの構造や敵キャラの配置云々ではなく、自キャラの動きの悪さに起因していますよね。
 『Hollow Knight』はスティックを傾けたとき、ボタンを押したときのレスポンスが良く、何かに失敗したときは完全に自分の操作ミスだと納得することができます。敵にダメージを与えたときの感触も良く、敵はオレンジ色の体液を出しながらはじけ飛びます。ふぅ~、気持ちいい~。

幻想的な風景  ホーネット

■ 挫折する寸前にクリアできる絶妙な難易度
 前述した「蛾の羽根の衣」や「カマキリの爪」は、取ると永続的に自キャラの能力を上げるアイテムですが、それとは別に、スロットにセットすることで能力を上げる「チャーム」というアイテムが約40種類あります。釘のリーチを伸ばすチャームや移動速度を上げるチャームなど、状況に応じて自分が好きなチャームを休憩所のベンチでセットします。
 ただし、チャームをセットできるスロット数には制限があり、スロット数は最大で11まで増やせます。強いチャームは必要スロット数も多いため、基本的には5~6種類のチャームを組み合わせてセットする形になるでしょう。

 初見プレイでは、マップ上に現在位置を表示するチャーム「放浪者のコンパス」を常に付けておくのがいいと思います。これがないと今どこにいるのか分からなくなりますから。この「放浪者のコンパス」でスロット数を1つ使ってしまうのはもったいない気がしますけどね。
 なお、各エリアのマップは、コーニファーというNPCから購入しないと描写すらされないという鬼仕様です。新しいエリアに入ったら、まずはコーニファーがいる場所を探すことを優先しましょう。鼻歌が聞こえてくる方向に行けば会えますよ。

 『Hollow Knight』のゲームシステムで面白いなと感じたことは、体力(HP)の回復方法です。XboxのコントローラーだとBボタン、PSのコントローラーだと○ボタンを長押しすると、ソウル(MP)を消費して体力(HP)が回復します。ボタンを長押ししている間は無防備になるため、周囲に敵がいない安全な場所で実行しましょう。ボス戦の最中でも体力(HP)の回復は可能ですが、敵の攻撃の合間に素早く行うことが求められます。
 「ハイヴの血」というチャームをセットすると、自動で体力(HP)を徐々に回復してくれますが、このチャームの必要スロット数は4つと多く、他のチャームを減らさなければなりません。どのチャームを付けるのがベストなのか、このあたりは悩みどころですよね。

 各エリアの要所にいるボスキャラは非常に強く、ゴリ押しで釘をブンブン振ってもまず勝てないでしょう。ボス戦では敵の攻撃パターンを学習して、確実に回避をしながらダメージを与えることが重要になります。難易度はかなり高いと思いますが、『デモンズソウル』や『ダークソウル』的な難しさなので、10回ほどチャレンジすればそのうち倒せるのではないでしょうか。『デモンズソウル』や『ダークソウル』と違う点は、ボスキャラの体力メーターがないところです。トドメを刺すまで気を緩めることができないので、最後まで緊迫した戦闘が楽しめます。
 ゲーム終盤で戦うことになる「監視塔の騎士」は別格の強さでした。このボスキャラ6体に対しては、釘ではなく魔法弾(復讐の魂 / シェイドソウル)で攻撃することをオススメします(魔法弾がたくさん撃てるチャームをセットしておきましょう)。最初、倒し方が分からずにここで詰みそうになりましたよ(笑)。

 『Hollow Knight』が「かなり難しい」と言われている理由の一つは、真ラスボスを出現させるために必要なアイテム(白い破片)がある「白い宮殿」の存在だと思います。このエリアは、トゲ、高速ヤリ、回転ノコギリをギリギリで避けながら進む、電流イライラ棒のような激辛ステージです。
 『I Wanna be the Guy』的というか、『Celeste』的というか、『Super Meat Boy』的というか、「うへぇ、メトロイドヴァニアにこういうものは求めていないんだけどなぁ~」とぼやきながら渋々プレイ。クリアまで時間がかかりそうだなと思っていましたが、意外とすんなりクリアすることができました。決してアクションゲームが上手いわけではありません。このゲームの操作性の良さのおかげです。
 でも、続編の『Hollow Knight: Silksong』には、こういうの入れないでね(笑)。

教師モノモン  巡業団の長グリム

にほんブログ村 ゲームブログへ
[ 2020/11/23 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

Reventure (PC)

タイトル画面  1年と1日目

■ 100種類のエンディングがあなたを待つ!
 初代『ドラゴンクエスト』(FC)は、マルチエンディングをいち早く導入した画期的なロールプレイングゲームでした。ラスボスの竜王に話しかけると、「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを ○○○○に やろう。どうじゃ? わしの みかたに なるか?」と言って、プレイヤーを誘惑してきますよね。この「やるやる詐欺」にまんまと騙されてしまうと、画面が黒くなってフリーズ。「闇の世界」をもらう前に竜王に教えてもらった復活の呪文は、「レベル1、装備品なし、所持金0」から始まるゴミパスワードで、「ひでぇなw」と笑った記憶があります。

 今回レビューする『Reventure(レベンチャー)』は、こういった大量のバッドエンディングが存在する、ユニークなアクションアドベンチャーゲームです。エンディングの数は全部で100種類! バカバカしいものから薄笑いを浮かべてしまうものまで(要するにほとんどがギャグ)、小学三年生の男子が授業中に考えたような面白エンディングが多数用意してあります。

 このゲームの主人公は、『ゼルダの伝説』のリンクのような姿をしたティム(ドット絵はかなり粗いですがw)。魔王ダークロードにさらわれたプリンセスを救い出すことがティムに与えられた使命です。
 お城の兵士から話を聞くと、まずは西の山で「伝説の剣」を手に入れる必要があるとのこと。「まあ、武器がなければ冒険は始まらないよね」ということで、自宅から左方面にある西の山へ向かいます。

 西の山の洞窟には老人がいて、ティムに「伝説の剣」を渡そうと待っていました。これは初代『ゼルダの伝説』(FDS)のパロディでしょう。スタート時に「ヒトリデハキケンジャ コレヲ サズケヨウ」と言って剣をくれる老人を思い出します。
 剣を手に入れて、喜び勇んで飛び降りると、下にいた老人に剣先が当たり、彼を殺してしまいました(下右画面参照)。これが#1のエンディング「ティムは危険人物!」です。――おまけに財布を盗んでいるので、強盗殺人罪が成立しますね(笑)。

 こんな具合に、ティムのおふざけ行動によって、次々とバッドエンディングが発生します。何かを行うのではなく、何もしないことで発生するバッドエンディングもあります。まるでプレイヤーの発想力が試されているようです。
 バッドエンディングの状況によって、再スタートしたときにティムの姿が変化するのも面白いですね。たとえば針が全身に刺さって死ぬと、リスポーン時には体が穴だらけになっています(笑)。

伝説の剣  人殺しー

■ プリンセスの救出は通過点にすぎない
 ゲーム内でティムが獲得するアイテムには、「伝説の剣」の他に、「ショベル」、「フックショット」、「バクダン」、「ニワトリ」などがあり、それぞれ重量が設定されています。アイテムを取ることで行動範囲が広がり、今まで行けなかった場所に行けるようになりますが、ティムの体が重くなりジャンプ力が低下します。むやみに所持アイテムを増やしてしまうと、逆に行けなくなる場所が出てくるんですよ。

 『Reventure』には、必要アイテムを持った状態で目的の場所までどうやって行くか、というパズル要素が加味されています。最初はただのバカゲーに見えましたが、アクションの挙動を含めて意外と丁寧に作られているな、という印象を持ちました。
 アイテムの種類からピンと来ると思いますが、本作は基本的に『ゼルダの伝説』のパロディがちりばめられたゲームです。「ニワトリ」を担ぎ上げるとパラシュートになるというギミックは、まさに『ゼルダの伝説』そのもの。また『ゼルダの伝説』以外にも、有名ドット絵ゲーのパロディがたくさん仕込んであります。『ショベルナイト』を意識しているのか、「伝説の剣」の代わりに「ショベル」を持って行っても、兵士は城門を開けてくれました。

 ティムの目的はプリンセスを救い出すこと、と書きましたが、プリンセスを助けてお城に連れて帰るエンディングの通し番号は#51で、全シナリオの中間に位置します。
 実はプリンセスを救うエンディングもバッドエンディングの一つなのです。なぜバッドエンディングになるかというと、城に戻ったプリンセスは暴君になり、圧政を始めるからです(笑)。もう何が正解なのか分からないw

 100あるエンディングのうち、自力で到達できそうなものは70から80くらいでしょうか。救済措置としてエンディングのヒントが書かれた紙切れが所々に落ちていますが、書いてあることが抽象的すぎて、これを見ただけでは打開は難しいですね。時間を無駄にしたくない人は、攻略サイトか攻略動画を見るのが手っ取り早いでしょう。
 プレイした人全員に体験してほしいのが、100番目のエンディング。他の99通りのエンディングをすべて見ると、開かなかったとある扉が開いて最後のエンディング――トゥルーエンディングが始まります。開発スタッフはこのオチがやりたかったのねw 納得、納得、大満足。

 頑張ればファミコンでも実現できそうな、アイディア勝利の良ゲームだと思いました。ドット絵のレトロゲームが好きな人にオススメします。

怪しいプリンセス  ドラゴン

にほんブログ村 ゲームブログへ
[ 2020/09/05 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

Iconoclasts (PC)

タイトル画面  スタート地点

■ 美しいドット絵は癒やし
 PS4やXbox Oneで発売される最新ゲームは、そのほとんどがフォトリアルな3Dゲームです。実写と見紛うようなグラフィックは確かに「凄い!」と感じますが、「こういう類いの作品は映画とかドラマにしてくれれば楽チンチンなのに」と思うこともあります。ロールプレイングゲームはエンディング到達までに何十時間もかかりますからね。
 『ウィッチャー3』のように、プレイヤーの選択によってストーリーやエンディングが変化するゲームならともかく、誰がプレイしても結末が同じになる完全一本道のレールプレイングゲームは、CGムービーだけで十分じゃないですか?

 今回レビューするソフトは、インディーゲーム開発者のJoakim Sandberg氏が7年の歳月を費やして完成させた、探索型アクションゲーム『Iconoclasts(アイコノクラスツ)』です。数枚のスクリーンショットをご覧いただくと分かるように、キャラクターや背景は緻密なドット絵で描かれています。
 個人制作のインディーゲームといえば、過去にレビュー記事を書いた『Axiom Verge』の出来には感心しましたが、本作はそれと同等かそれ以上の出来映えです。私は3Dゲームよりもこういうドット絵の2Dゲームが好きなんですよ。Steamのストアではいつも「ドット絵」のタグをクリックして、良質なドット絵ゲーを探しています。

 『Axiom Verge』は内容的に『スーパーメトロイド』にかなり近い、典型的なメトロイドヴァニア系のゲームでした。本作にも「メトロイドヴァニア」のタグは付いていますが、探索要素はそこまで強くなく、閉じている扉を開けたり、障害物を取り除いたりするパズル要素を重視した作りになっています。ステージに隠された宝箱を回収する探索要素はあくまでも“おまけ”です。ガチガチのメトロイドヴァニアを期待している人は「求めていたものとは少し違う」と感じるかもしれません。
 ストーリーを進めていくと、中盤以降にワープゾーンが開放され、クリア済みのステージに戻ることができるようになります。取れなかった宝箱は後からでも回収できるので、その点はご安心ください。

 宝箱の中には主人公を強化するためのクラフト用アイテムが入っています。クラフト用アイテムを集めてクラフト台で加工すれば、主人公の能力をアップするカスタムパーツを作ることができます。カスタムパーツの付け替えはセーブポイントで行います。
 カスタムパーツは補助的な性質のものであり、特に付けなくてもクリアは可能です。私は無理に集めなくてもいいかな?と思い、宝箱の回収はやらないままエンディングを迎えました。実績のグローバルデータを見てみると、実績「宝の山」(1度のプレイですべての宝箱を開ける)の取得率は7.8%。意外とやり込んでいる人が多くて驚きました。

ボス戦その1  エージェント

■ 機転と閃きが必要なボス戦
 ゲームの舞台は、「マザー」を頂点とした「ワン・コンサーン」というカルト教団のような組織が人々を支配している世界。本作は枯渇の危機に直面している資源「アイボリー」を管理するワン・コンサーンと、ワン・コンサーンの圧政に抵抗するレジスタンスの争いを描いています。ジョージ・オーウェルの小説『1984年』のような「ディストピアもの」ですね。
 主人公の女性メカニック・ロビンは、ちょっとした事件によってワン・コンサーンから追われる身となり、殺し屋エージェント・ブラックに命を狙われます。イシルガーの少女ミナ、超能力者ロイヤルといった人々に助けられながら、ロビンはワン・コンサーンに立ち向かうことになります。

 主人公はレジスタンス側――まあ、これはディストピアものの“お約束”ですね。主人公が市民を虐げる体制側だとゲームにならないですから(笑)。『ファイナルファンタジーIV』の主人公セシルも、悪の暗黒騎士の立場から早々に離脱していましたよね。
 ロビンはワン・コンサーンの本拠地に潜入し、そして最後はロケットに乗り込んで月へと行きます。『ファイナルファンタジーIV』を例に出したのは、ストーリー展開が似ているなと感じたためでした。

 ロビンの武器は射撃武器の銃と、打撃武器のレンチ。レンチは仕掛けの歯車を回すときにも使う優れものです。銃には性質が異なる銃弾がいくつか用意されていて、敵によって発射する銃弾を切り替えます。
 攻撃アクション、及びジャンプアクションの操作性は快適でとても遊びやすいです。ジャンプからの踏みつけが若干出しにくいかなと思った以外は、ストレスなくロビンを動かすことができました。本作に対するユーザーの評価が高いのも納得です。

 20体ほどいるボスキャラはバラエティに富んでいて、プレイヤーを飽きさせません。赤く光っている部分を攻撃すれば倒せる、といった単純なボスキャラはおらず、倒すためにはいくつかの手順を踏む必要があります。
 恥ずかしながら私は、ステージの道中で1回、ボス戦で2回、何をどうすべきなのか分からずに詰まってしまい、何度もゲームオーバーになったあげく、YouTubeの動画で答えを見てしまいました。すべて自力でクリアしなかったのは心残りです。

 クリア後に攻略サイトを見てみたら、ミナの好感度が高い場合、ラスボス戦で助けに来てくれるイベントがあると書かれていました。おいらのミナは助けになんか来てくれなかったよ(悲)。

ボス戦その2  ボス戦その3

にほんブログ村 ゲームブログへ
[ 2019/12/18 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

Shovel Knight: Treasure Trove (PC)

タイトル画面  オープニング

■ ショベルがあれば、何でもできる!
 ショベルを持って戦うユーモラスな騎士「ショベルナイト」を主人公にした、レトロ風味のアクションゲーム『ショベルナイト』。本作はYacht Club Gamesという海外のインディーメーカーが開発した洋ゲーです。
 今時珍しいドット絵(それもかなりの高品質)で表現されたグラフィックは、ファミコン~スーパーファミコン時代のゲームを愛する人々を惹きつけてやまないでしょう。『ロックマン』や『悪魔城ドラキュラ』が三度の飯よりも好き、というレトロゲーマーはもちろんのこと、ポリゴンのキャラクターに慣れ親しんだ若い世代にもオススメできる作品です。

 『ショベルナイト』の類似作品(元ネタ)として『ロックマン』を例に挙げる人が多いですが、ショベルナイトの「ジャンプ下突き」を基本としたアクションは、『わんぱくダック夢冒険』をベースにしていると思います。ホッピングマシンを使ったときのように、下突きした反動で大きく飛び跳ねるアクションを見ると、「あ~なるほど、『わんぱくダック夢冒険』を現代に甦らせたのか」と膝を打ちました。
 海外では『わんぱくダック夢冒険』は人気がありますよね。『ロックマン』と同じくカプコンが開発したゲームで質が良いですし、月面ステージのBGMは屈指の名曲として知られています。

 主人公のショベルナイトに、剣ではなくショベルを持たせた理由は、下突き攻撃を行うことに加えて、土から宝石を掘り出したり、ブロックの床や壁を壊したりするアクションがあるためです。これらのアクションをすべてこなせる武器はショベルのみ。剣、槍、斧、杖、ハンマー、ムチのいずれも不適格です。武器をショベルにしたのは奇を衒ったというよりも、実用を考えた合理的な判断だったのでしょう。

 本作は無印版の『ショベルナイト』(「ショベル・オブ・ホープ」編)に、「プレイグ・オブ・シャドウズ」編と「スペクター・オブ・トーメント」編の2本のDLCをセットにした商品です。「プレイグ・オブ・シャドウズ」編ではプレイグナイト、「スペクター・オブ・トーメント」編ではスペクターナイトを操作します。このプレイグナイトとスペクターナイトは、ショベルナイトとは全く違う能力を持っていて、ステージ構成もそれに合わせて改変されています。
 さらに今年の4月に新しいDLCの配信が予定されていましたが、配信を数ヶ月延期するというニュースがありました。デベロッパーの説明によると、品質を向上するために延期したとのこと。おそらく配信は秋以降になるでしょう。

ドラゴン  町

■ ショベルに誓って、シールドナイトを救い出す!
 ショベルナイトにはかつて一緒に冒険をしていたシールドナイトという盟友がいました。しかしシールドナイトは「運命の塔」で謎の失踪を遂げ、失意のショベルナイトは農業をしながら孤独に暮らしていました。
 英雄の消えた地に現れたのが、邪悪な魔力を持った女帝エンチャントレスとその配下のボクメツ騎士団。「運命の塔」の封印が解かれるのを阻止するため、ショベルナイトはショベルを片手に立ち上がりました。

 このシールドナイトは、なんと女性騎士。ショベルナイトとシールドナイトの2人は、恋人同士のような関係です。オープニングシーンを見ると、シールドナイトはショベルナイトよりも大柄なので、エンディング間近までハンサムな男性騎士だと思い違いをしていました(笑)。シールドナイトが大柄というより、ショベルナイトが小柄なのかもしれませんが。

 プレイヤーはすごろくのようなマップ画面を移動し、好きなマスを選択してアクションステージに進みます(下左画面参照)。マップ画面には休息のための町もあり、ここでアイテムを消費してHPを増強したり、貯めた宝石で武器のショベルや鎧を強化することができます。

 アクションステージは初見殺しのトラップが多く、難易度は少々高めです。私はラスボス撃破までに100回以上ミスをしてしまいました。ミスをすると所持金の一部がドロップし、チェックポイントに戻されて再スタート。ドロップした所持金を回収する前に再びミスをすると、その所持金は完全に消滅してしまいます。『ダークソウル』シリーズのような「死にゲー」の要素があります。
 敵の攻撃でダメージを受けた後の「ノックバック」がキツいですね。『悪魔城ドラキュラ』や『忍者龍剣伝』の難しさを思い出しました。死因の95%はノックバックによる転落死か、トゲに当たっての一撃死です。思わずイラッとしてしまう箇所がいくつかありました。

 ただ、チェックポイントの数は多めなので、やり直しはそれほど苦にならなかったです。何回かミスをして適正なタイミングを学習すれば、難所の突破は十分可能です。激ムズというほどではないのでご安心を。
 チェックポイントを意図的に破壊すると、宝石が大量に出てきます。「チェックポイントなんていらない」という上級者は、チェックポイント破壊による宝石稼ぎをすることができますよ。

 ショベルナイトは動きにもっさり感があり、ショベルのリーチも短く、接近戦型のキャラクターですが、DLCのプレーグナイトとスペクターナイトは操作感が大きく異なります。特にスペクターナイトは高い機動性を誇り、爽快感抜群のキャラクターです。「ショベル・オブ・ホープ」編をクリアしたら、ぜひ「スペクター・オブ・トーメント」編も遊んでみましょう!

マップ画面  ステージ画面

にほんブログ村 ゲームブログへ
[ 2019/07/31 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

Firewatch (PC)

タイトル画面  太陽がまぶしい

■ 森林火災監視王に、おれはなる!
 『Firewatch(ファイアー・ウォッチ)』は、アメリカ・ワイオミング州の自然保護区を舞台にした、1人称視点のミステリーアドベンチャーゲームです。ロッキー山脈中部にあるイエローストーン国立公園を散策しているような気分を味わえます。
 主人公のヘンリーは、森林火災監視員に採用されたアラフォーの男性。1人称視点であるため直接ヘンリーの姿を見ることはできませんが、監視員の山小屋に飾っている自分の写真を見ると、ヒゲもじゃのたくましい容姿をしています。キャプテン・アメリカも逃亡中にヒゲを生やしていたし、アメリカでは今ヒゲづらがトレンドのようです。まあ、このゲームの時代設定は現代ではなく、1980年代ですが。

 ヘンリーにはジュリアという名前の妻がいます。ジュリアは大学の研究者でしたが、不幸なことに若年性認知症を発症。ヘンリーと一緒に生活することが困難になってしまいました。物語の冒頭でジュリアをどうするか選択肢が出てくるものの、介護施設に入れても自宅で介護しても、ジュリアと離ればなれになる結果は変わらず。一体どうすればいいのさ?

 現実逃避をするように、ヘンリーは森林火災監視員の募集に応募します。人里離れた山小屋でたった1人、四六時中火災が発生していないかを監視する過酷な仕事です。しかし、ジュリアのことで心が傷ついたヘンリーにはうってつけの仕事でした。男には孤独になりたいときがあります。家に書斎を作りたがるのもその表れです。

 森の中の山道を進み、監視塔になった山小屋に到着。部屋に入ると、監督官のデリラから無線連絡が届きます。デリラはヘンリーよりも4歳ほど年上の女性で、この仕事を10年以上続けているベテランのようです。
 デリラとはゲーム中で一度も顔を合わせることがありません。無線での会話のみで交流します。デリラはおしゃべりな女性というか、話し好きの性格みたいですね。デリラの質問には選択肢が出現します。ジョークに対してはジョークで返答するのもよし、返答しにくい質問には無視を決め込むのもよし、プレイヤーの気分次第で会話の流れを変えることができます。『Firewatch』のウリがこの会話部分です。

 日本のゲーム会社が作るゲームの主人公は、たいていが10代の少年少女です。本作のようにアラフォー世代の男女が主人公である“枯れた”ゲームはまずないと思います。大人が共感できるゲームが少ないことが、ゲームが幼稚な趣味だと見られる原因の一つではないでしょうか。ゲームの世界は映画のようにもっと多様性があっても良いはず。

監視塔の中  人影

■ 監視している者が監視されていた件
 プレイヤーは無線で話しかけてくるデリラの指示に従い、イベントをクリアすることによって物語を進めます。食物を見つけたり薪を集めたりするサバイバル要素はなく、きちんとした筋がある中篇小説のようなゲームです。エンディングに到達したときの印象をまとめると、ミステリー小説でもホラー小説でもなく、純文学小説といった内容でした。
 IGN Japanのレビュー記事で、クラベ・エスラさんが「ポール・オースターの小説を読んでいる気持ちにさせられる」と書いていますが、上手い表現だなと思いました。オースターの小説は何か劇的な事件が起きるのではなく、新しい環境の中でトラブルに巻き込まれる話が多いんですよね。

 仕事開始1日目、「湖の近くで花火を打ち上げている馬鹿野郎がいる」との連絡を受けて、ヘンリーは花火を止めさせに行きます。「どうせウェーイ系の大学生か田舎のマイルドヤンキーの仕業だろう。あーしんど」と思いながら、現場に急行してみると、犯人は2人組の不良少女。花火に飽きたのか、すっぽんぽんになって湖の中ではしゃいでいます。少女たちに注意すると、「キモい」だの「ウザい」だの「クサい」だのと言って逆ギレ。やれやれ、僕は射精した。

 この珍事件を皮切りにして、ヘンリーの周辺ではおかしなことが発生するようになります。監視塔の窓ガラスを割られて室内が荒らされたり、電話線を切られたり、少女たちの嫌がらせにしては度を越しているように感じます。夜に懐中電灯を持った不審人物も目撃します。
 デリラからの情報によると、あの少女たちは行方不明になって自宅に戻っていないとのこと。「やべえ。レイクサイドで騒いでいる若い女性ほど、ジェイソンを苛立たせる者はいないからな。まさかあの不審人物が……」とぞわぞわする展開に。

 するとデリラはとんでもないことを告白します。「本部には少女たちを目撃していないと報告した」と言うのです。――「アホか、このアル中ババアwww 真実を伝えろやwww 俺が少女たちを襲って殺したように思われるやろwww 無実の罪で死刑にされちゃうwwwww」

 ヘンリーはデリラとの無線通信を盗聴している謎の人物を探すために、金網で封鎖された地域に侵入。発見したテントの中を捜索しているときが恐怖のピークでした。「これ、ゾディアック風の覆面をした男が背後から近づいてきているよねw」とビビって、後ろを何度も振り返りましたよ(笑)。
 前述したように、本作はあくまでも純文学風のシナリオであるため、ネタばらしの部分は拍子抜けしたというか、プレイヤーが驚愕するような結末ではありませんでした。クリアまでのプレイ時間は正味4時間くらいで、定価だと高いと感じるかも。割引セールで500円程度で買えるなら十分オススメできます。

地図を片手に  夕日

にほんブログ村 ゲームブログへ
[ 2019/02/17 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

OneShot (PC)

タイトル画面      ニコ

■ チャンスは一度きりだ
 語りたいけど、語れない。『OneShot』はそういう特殊なゲームです。このゲームは実際に自分のパソコンでプレイしないと、その価値を理解できません。YouTubeなどに投稿されているプレイ動画を見れば、手っ取り早く内容を知ることはできますが、それは表面的で薄っぺらいものに過ぎないのです。
 文章で書こうとしても同じことで、未プレイの人に『OneShot』の素晴らしさを説明することは難しいと感じます。とにかく事前情報なしでプレイしてほしい――私が言いたいのはこれだけです。よって、ネタバレが嫌な人は、続きを読むことをお控えください。

 ゲームを始めると、薄暗い部屋のベッドで寝ていた少年が目を覚まします。少年の名前はニコ。ネコのような瞳をした可愛らしい男の子です。ショタ好きの紳士・淑女の方なら、別の意味で可愛いとおも……ゲフンゲフン、まあ低次元な話は止めておきましょう。
 部屋のローテーブルの上にはパソコンが置いてあります。ニコがパソコンを起動しようとするとパスワードを要求されました。

 どうにかして部屋の中でパスワードを見つけ出し、ゲーム内のパソコンを起動させると、(ニコがゲーム内で見ている)ポップアップウインドウのテキストが表示されます。「君の『使命』はニコが帰れるように手助けすることだ。そして最も重要なことは…」の後、「チャンスは一度きりだ、******。」というテキストが出てきます。この一文は、プレイヤーのパソコン上のポップアップウインドウに表示されたもので、伏せ字の部分はパソコンのユーザー名になります。

 プレイヤーに直接語りかけてくる人物は誰なのかという疑問は措いておくとして、ここでは「第四の壁」を超える最初の演出が実行されます。メタフィクションの手法をふんだんに取り入れている点が、『OneShot』のセールスポイントです。
 ゲームを進めていくと、パソコンのマイドキュメントの中に、パスワードが書かれたテキストが挿入されたり、デスクトップの背景画面が強制的に変わって、パズルを解くヒントが表示されたり、パソコンゲームならでは仕掛けでプレイヤーを驚かせてくれます。

 滅びようとしている世界を救おうとする主人公のニコと、ニコを操作するプレイヤーは特別な関係です。「操作する」という言い方は語弊があるかもしれません。ニコはプレイヤーの分身ではなく、別人格のリアルな存在として描かれているからです。
 プレイヤーはニコを導く“神”であり、ニコに行動を促すことによって『OneShot』の世界に干渉します。一般的に「第四の壁」を超えるのはフィクション側の登場人物ですが、このゲームでは現実世界のプレイヤーも「第四の壁」を超えます。映画や小説では不可能なことがゲームでは可能なのです。『OneShot』の設定の凄さが少しでも理解してもらえたでしょうか。

ロボット      地図

■ チャンスは一度きりじゃない
 たくさんのNPCが生活している『OneShot』の世界(ワールドマシン)は、プレイヤーのコンピュータ上で実行される宇宙シミュレータによって生成されています。しかしプレイヤーはコンピュータを所有しているだけで、ワールドマシンを作ったわけではなく、プログラムを書いた人物は別にいます。それはNPCがいる世界の人間ではありません。
 そしてワールドマシンは精神的な処理能力を持つ人間が必要になります。それがニコです。ニコもまたNPCがいる世界とは別の世界からやって来た人物です。『OneShot』はこうした複雑な設定の上に成り立っている世界です。

 『OneShot』の世界を救う方法は、世界の中央にある塔に登り、太陽(電球)を元の場所に戻すことです。しかし電球を戻して世界を救うと、ニコはおそらく消えてしまう運命にあります。プレイヤーは物語の最後で、電球を戻すか、それとも電球を砕いてニコを元の世界に戻すか、究極の選択に迫られることになります。
 両方を救うことはできない――そう宣告されると悩んでしまいますよね。ニコと一緒に旅をして、ニコに愛着を抱いたプレイヤーだったら、電球を砕きたくなってしまうのではないでしょうか。

 私はどうしたかというと、心を鬼にして電球を元に戻しました。世界を救いたいと願うニコのセリフがあったからです。太陽が再び輝き、NPCたちが喜ぶエンディングを見ることができましたが、ニコは……。電球を砕いた場合の結末はご自身の目でお確かめください。世界を救うにせよ、ニコを救うにせよ、『OneShot』の物語はここで終了します。

 ……終了するはずでしたが、2017年3月20日に配信された「Solstice」アップデートによって、2周目(裏ルート)に行くことができるようになりました(2周目に行くためには、パソコン上でちょっとした操作が必要です)。つまり本作にタイムループ的な要素が追加されたわけです。
 『OneShot』は「一度きり」というテーマをウリにしていたゲームであるため、このアップデート内容には疑問を持つ人もいるようです。でも、トゥルーエンディングは誰でも見たいと思うじゃないですか。大正解ですよ、このアップデートは。

ペンダント      電球

にほんブログ村 ゲームブログへ
[ 2018/10/01 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

Dark Souls III - The Fire Fades Edition (PC)

タイトル画面  巨人ヨーム

■ 火の無い灰は、残り火を求める
 世界中で絶大な人気を誇る『ダークソウル』シリーズの完結編『ダークソウル3』。本作は本編とDLCの2本をセットにしたお得な商品です。現在行われているSteamのサマーセール(6月21日~7月5日の期間)では、なんと定価の70%OFFの1749円で購入できます。 「すごい時代になったでしょう。でもそれが、Steamなんだよね
 PC版『ダークソウル3』はフレームレートが60fpsと安定していて、ロード時間も速く非常に快適です。GTX 1060以上のグラフィックボード搭載のゲーミングPCをお持ちの方は、PS4版よりもPC版をオススメします(※PS4 ProでプレイするとPS4版もフレームレートが向上するようです)。

 『ダークソウル3』はシリーズの完結編ということで、前作・前々作の不満点を改善した見事なゲームに仕上がっています。フロム・ソフトウェアの集大成的な作品と言っていいでしょう。『ダークソウル1』と『ダークソウル2』はゲームデザインにところどころ「粗さ」を感じましたが、『3』は徹底的に磨き抜かれています。このレベルの作品には滅多にお目にかかれないですよ。

 個人的にはローリングの性能がアップしている点が嬉しかったですね。キャラクターの動きが軽快になり、操作していて実に楽しいです。『1』と『2』は亀仙人の甲羅を背中に付けているような“鈍重感”がありましたからね。――「そうそう『デモンズソウル』はこんな感じで動いていたんだよ!」と昔を思い出して涙が溢れました(笑)。
 戦闘アクションには「戦技」の要素が追加され、戦い方のバリエーションが増えました。武器や盾の種類によって操作方法は若干異なりますが、基本的には両手持ちのときにL2ボタン長押しで構えの姿勢になります。その状態でR1ボタンまたはR2ボタンを押すことによって、威力が高く特異なモーションの“必殺技”を繰り出すことができます(一撃で倒せるとは言っていない)。

 魔法の仕組みは、回数制からゲージ制(FP制)に変更。この点に関しても『デモンズ』仕様に戻りました。『1』や『2』のような回数制だと、魔法使いキャラは魔法を使い切ると無力化していましたからね。純魔タイプのキャラクターが好きな人には朗報だと思いますよ。
 減ったFP(魔力ゲージ)は「エストの灰瓶」を使用することによって回復することができます。ちなみにHP(体力ゲージ)を回復する通常の「エストの瓶」とはトレードオフの関係にあります。たとえば「エストの瓶」の使用回数を減らして「エストの灰瓶」の使用回数を増やせば、魔法をより多く発射できます。この設定は「火継ぎの祭祀場」にいる鍛冶屋のアンドレイに依頼して行います。何でもできるアンドレイさん、ステキ(笑)。

火継ぎの祭祀場  巨大蟹

■ マップの完成度は高い
 『ダークソウル3』で特に感心したことは、建物の構造と敵キャラの配置ですね。敵キャラをただ増やしてプレイヤーを困らせるのではなく、プレイヤーの視線を想定して的確な位置に適度な数の敵キャラを配置しています。「ここではプレイヤーの視線は右側に伸びる通路に向いているだろうから、左側の角に敵キャラを潜ませておこう」とか、「宝箱を開けるために視線を下に向けるだろうから、天井から敵キャラが落ちてくるようにしよう」とか、注意力散漫なプレイヤーに対して「しまった!」と思わせる巧みな作りになっています。

 休息の場所である篝火の配置も理想的ですね。「そろそろ体力が尽きかけているから休みたいな~」と思った頃に、新しい篝火を発見したときやショートカット用の扉を開けたときの安堵感は格別でした。
 ショートカットでいちばん印象に残った場所は、ゲーム中盤の「深みの聖堂」です。このエリアは入り口の「清拭の小教会」の篝火から出発して、墓地~屋根~聖堂内部と長い旅路の果てに「清拭の小教会」に通じる1つめのショートカット用の扉を開け、さらに奥へと進んで再び「清拭の小教会」に戻り、2つめのショートカット用の扉を開けます。ショートカット用の扉をすべて開けると、ボス戦の場所までのアクセスが容易になります。ここはショートカットの作り方の見本のような構造でした。

 本作はエリアとエリアのつながりも自然だと思います。『1』では光量が多くて明るい「飛竜の谷」のすぐ裏側が夜のように暗い「小ロンド遺跡」だったり、『2』では溶岩地帯にあるはずの「熔鉄城」が空中に浮かんでいたり(笑)、時空が歪んでいるような奇妙なエリアがありました。『3』ではそういった不自然な場所をなくしています。攻略サイトの全体マップを見ると、矛盾がないように各エリアを組み合わせていることが分かります。

 最後に気になった部分を少し言いますと、最初の試練であるボスの「灰の審判者、グンダ」は強すぎでしょう。私は『ダークソウル』シリーズの経験者なので3回目のチャレンジで倒せましたが、初心者だと倒すのにもっと時間がかかるかもしれません。
 先のエリアに進めばさらに強いボスはたくさんいますから、チュートリアルのグンダはバターのように“柔らかく”してもよかったんですよ。第二形態はヘビ花火みたいでヤバいw

 また、NPC関連のイベントが複雑で分かりにくいのも問題があると思いました。放っておくと勝手に死んだり殺されたりするNPCが何人かいるんですよね。NPC関連のイベントを最後まで進めたい人は、攻略本か攻略サイトに頼るしかないのが実状です。

 ロンドールのヨエルよ、お前はどうして死んだんだ?

イチローのポーズ  アノール・ロンド

にほんブログ村 ゲームブログへ
[ 2018/06/30 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

The Witcher 3: Wild Hunt (PC)

タイトル画面  ヴェセミル

■ 助けてくれ…、殺される…、貧乏に…
 ポーランドのファンタジー小説『魔法剣士ゲラルト』を原作にしたロールプレイングゲーム、『ウィッチャー』シリーズの第3作目。本作はウィッチャーと呼ばれる魔物ハンターのゲラルトが、行方不明になっている義理の娘シリを探して各地を放浪する物語です。
 初代『ウィッチャー』はPC版のみ、第2作目の『ウィッチャー2』はPC版に加えてXbox 360でも発売。プレステ系のゲーム機では発売されていませんでした。そのため日本のプレイヤーにはあまり知られていないタイトルだったと思いますが、この『ウィッチャー3』で一気にメジャータイトルの地位に躍り出ました。壮麗なグラフィックと重厚なストーリーは、他のオープンワールド系のゲームと比較してもトップレベルの出来です。

 シリを探し出して悪の軍勢ワイルドハントと戦う「メインクエスト」に加え、「サイドクエスト」、「ウィッチャーへの依頼」、「トレジャーハント」と様々なイベントが用意してあります。クエスト一つ一つが濃くて長い。毎日こつこつプレイしても全部で半年くらいはかかるボリュームです。
 私は本編のメインクエストとDLC第1弾「無情なる心」のメインクエストだけしかクリアしておらず、サイドクエストなどはほぼ手つかずの状態ですが、それでも十分『ウィッチャー3』の世界を堪能できました。

 本作はシリーズものであるため、前作・前々作をプレイしていないと人間関係が分かりにくい面があります。ただ、プレイに支障が出るほどではないと思います。誰が味方で誰が敵であるかは容易に理解できますし、詳細は「人物事典」でカバーできます。
 このゲームは日本語の吹き替えが素晴らしいですね。まるで映画やドラマを見ているようです。登場人物たちが話す膨大なセリフを一字一句きちんと翻訳してあります。主人公ゲラルトのセリフも理性的でかっこいい。「いや、そんなつもりで選択肢を選んでいないよw」というくらい、言葉巧みに相手を言い負かしてくれます。

 変異体のゲラルトは超人的な視覚・聴覚・嗅覚を身につけています。ボタンを長押しして精神を研ぎ澄ますと、事件現場に残された重要な手がかりや痕跡が赤く光ります。これらを調べることでクエストが次の段階に進みます。“名探偵ゲラルト”が法水麟太郎ばりの超推理で真相にたどり着くのには笑ってしまいました。

 ゲーム序盤はなかなか金が貯まらずに苦労しました。最初に装備しているウィッチャーの銀の剣を修理するだけで財布が軽くなってしまいます。対人用の鋼の剣は簡単に手に入りますが、対魔物用の銀の剣が序盤では手に入りにくいのが問題ですね。
 いくつかあったチート的な金策は、アップデートを経てすべて塞がれてしまいました(それをネタにしたイベントも存在します)。まあ、中盤以降は敵がドロップする武器の価値が上がり、貧乏とはおさらばできますが。

オーディム  ローチ

■ 高さに弱いゲラルト
 『ウィッチャー3』は物語を重視したロールプレイングゲームですが、戦闘アクションもかなり力を入れて作られています。『The Elder Scrolls』シリーズよりも刺激的な戦闘が楽しめます。4段階ある難易度で最も難しい「デスマーチ」にすると、剣をブンブン振り回すだけでは敵に勝てないようになります。
 魔法の「印」を使って敵を攪乱したり、戦闘前には剣にオイルを塗ったりして入念な準備をしないとダメなんだろうなと思いつつ、私はいちばん簡単な難易度の「ストーリー」でサクサクプレイ。物語の方に集中したかったからね、しょうがないね。

 超人的な能力を持つゲラルトの唯一の弱点は「高さ」。砦の2階くらいの高さからはしごを使わずに下に降りたら死にました。「ウッソだろお前www
 島から島へ海を泳いで渡れる体力があるのに、これくらいの衝撃で死ぬのは変じゃないですかね(笑)。ゲラルトの死因の大半は転落死です。残りの死因は溺死です。藪の中を走り抜けるときは、その先が崖になっていないか注意してください。

 本作はプレイヤーの選択によって世界情勢や結末が変化するマルチエンディングを採用しています。メインクエストの結末は全部で3種類。1.シリがニルフガード帝国の女帝になるベストエンディング、2.シリがウィッチャーとして独立するウィッチャーエンディング(私はこのエンディングに到達しました)、3.最後シリが行方不明になってしまうバッドエンディングの3つです。

 結末に影響を与える重要な選択肢は全部で5つあります。中盤から終盤の間でのシリとのやりとりの中で発生します。不正解が多い(3つ以上?)とバッドエンディングになるそうです。
 5つの場面の選択肢のうち1つを除いて、他の4つの場面の選択肢はどちらが正解なのか、初見では判別が難しいと感じました。シリのことを大切に考えて選んだとしても、不正解を選んでしまう可能性は十分にあります。行動が裏目に出るとはまさにこのことです。

 せっかく長時間プレイしたのに悲しい結末で終わると落胆してしまうかもしれませんね。しかしクリア後に動画でエンディングを確認した限りでは、バッドエンディングも悪くないと思いました。これが孤高のウィッチャーゲラルトにふさわしい結末ではないでしょうか(邪悪な妖婆の生き残りを殺せるという理由もあります)。このバッドエンディングをわざわざ入れたところに、『ウィッチャー3』の凄さを感じました。
 もちろん、バッドエンディングは嫌だという人は、こっそりと攻略サイトを見ておくことをオススメします(笑)。

グリフィン  グウェント

にほんブログ村 ゲームブログへ
[ 2017/11/02 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

Undertale (PC)

タイトル画面      フラウィ

■ 公式日本語版のリリースを確認して、ケツイがみなぎった
 8月22日にPC版『Undertale(アンダーテール)』の公式日本語版が公開されたのを記念して、レビュー記事を書いてみました。スタート画面の「設定」で日本語と英語を切り替えることができます。有志が作った非公式の日本語化パッチを使えば、英語が苦手でも問題なく遊べたわけですが、まあ、とにかくめでたいことです。

 『Undertale』はアメリカのゲーム開発者トビー・フォックス氏が個人で作り上げた傑作RPGです。『MOTHER』と『moon』と『ゆめにっき』と『東方』をブレンドして、焙煎して、ゆっくりと蒸らしながらお湯を注ぐと、あら不思議、世界中のゲームファンが絶賛するユニークなRPGになりました。Metacriticのメタスコアでは92点という高い評価を得ています。これじゃあ巨額の開発費を投じてやっと完成した某大作RPGの立場がないですね(あえて具体的なゲーム名は出しません)。ゲーム作りで最も重要なものは開発者の「センス」、これに尽きますよ。

 高度なメタフィクションで構成されたシナリオ、NPCとのウィットに富んだ会話、弾幕シューティングの要素を取り入れた斬新な戦闘システム、シーンに合った美しいBGMの数々(音楽を作曲したのもトビー氏です)……、本作の魅力を一言で語ることは難しいですが、RPGを愛するゲームファンなら、優しくて残酷な『Undertale』の世界にきっと引き込まれると思います。

 主人公の子供(男の子か女の子かはっきりしない姿で描かれています)は、イビト山にある穴からモンスターが封印された地下の世界に落ちてしまいます。主人公は邪悪な花フラウィに襲われますが、遺跡に住むトリエルというモンスターに助けられます。
 主人公の母親のように振る舞うトリエル。しかし主人公が遺跡から出ていこうとすると、トリエルは全力で主人公を引き留めます。はい、ここが序盤のターニングポイントですね。

 本作は大まかに言って3種類のエンディングが用意してあります。普通に敵キャラと戦闘してレベルを上げ、ラスボスのフォトショップ・フラウィ(実にキモい)と戦う「中立ルート(Nルート)」、敵キャラを一匹も倒さず、全NPCと友達になる「真の平和主義者ルート(TPルート)」、敵キャラと全NPCを虐殺する「殺戮ルート(Gルート)」の3つです。
 遺跡の外へ行くためには、扉の前から動かないトリエルをどうにかしなければなりません。優しいトリエルを殺してでも行くのか、それとも何とかしてトリエルを説得するのか、プレイヤーの選択によってその後の展開が大きく変わります。

トリエル      ナプスタブルーク

■ 「LOVE」と「EXP」の真の意味は?
 初見プレイでトリエルを殺してしまった、というプレイヤーは多いのではないでしょうか。実は私もその一人です。「攻撃を続けても、どうせ主要キャラのトリエルは死なないでしょ? 死ぬ前に何かイベントが発生するでしょ?」――そんな甘い考えは見事に打ち砕かれました。
 トリエルを殺したことを後悔して、戦闘前のセーブデータからやり直すと、フラウィから「ゲームをリセットしただろう?」的なことを言われます。嫌味なフラウィちゃんですね(笑)。

 フラウィは“プレイヤーが『Undertale』というゲームをプレイしていること”を前提に話をします。メタフィクションを追求したゲームは過去にも何作かありましたが、『Undertale』は徹底しています。フラウィはゲームを強制終了させたり、セーブデータを上書きしたりやりたい放題です。

 このゲームは一度Gルートのエンディングを見ると、TPルートのエンディングにも不吉な影響を及ぼすようになります。――「じゃあ、NルートとTPルートだけをクリアして、GルートはYouTubeの実況動画でいいか」と考えたそこのあなた、フラウィちゃんはすべてお見通しです。
 Gルートを進めていくと、フラウィはゲームを動画だけで済ませる動画勢を揶揄する発言をするのです。――「ただ結末を知りたがるゴミ共」とね。いやー、動画を見てプレイした気になっている人への強烈な皮肉ですよね。プレイヤーの行動をここまで予想しているとは参りました。

 トビー氏はNルート→TPルート→Gルートの順番でクリアすることを推奨しているようです。クリアまでの所有時間は5~6時間程度なので、ぜひ自力で3種類のエンディングを見てください。

 さて、壮大にネタバレした後でこんなことを言うのは恐縮ですが、私からの忠告です。

 絶対にネタバレを先に見ないように!

トリエル      サンズとパピルス

にほんブログ村 ゲームブログへ
[ 2017/08/27 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)

Salt and Sanctuary (PC)

タイトル画面  深淵に潜む者

■ 伯方の塩を捧げよ
 フロム・ソフトウェアの大ヒット作『ダークソウル』シリーズにインスパイアされた、探索型の2DアクションRPG『Salt and Sanctuary(ソルト アンド サンクチュアリ)』。『ダークソウル』を2Dにしたようなゲーム、という評判を聞いて興味を持ち、Steam版を買ってプレイしてみましたが、想像以上に『ダークソウル』でしたw

 いやもう、根幹部分のゲームシステムから、UIやHUDに至るまで、『ダークソウル』にそっくりです。3Dと2Dの違いはあるにせよ、ここまで似せていいんでしょうか(笑)。『ダークソウル』シリーズを遊んだことがある人なら、すんなりとゲームの世界に入っていけること間違いなしですね。何回も死んで攻略法を指に覚えさせるところも『ダークソウル』と同じ。難易度はかなり高めで、やり応え十分なゲームだと思います。

 ゲームを開始する前に、まずはプレイヤーが操作するキャラクターを作成しましょう。クラス(職業)は、「騎士」「魔法使い」「パラディン」「盗賊」「料理人」「聖職者」「平民」「狩人」の8つの中から選択します。ネタに走るなら、最も弱い「料理人」がイチオシです。
 このゲームはレベルアップ時に獲得する「黒の真珠」を使い、スキルツリーを伸ばしていくことでキャラクターを強くします。スキルツリーの伸ばし方はプレイヤーの自由です。途中で育成方針を変えることもできますよ。

 ゲームを初めてプレイする人は、筋力と体力を重点的に上げる「戦士タイプ」のキャラクターがオススメです。鍛えた大剣をブンブン振り回す脳筋プレイが、(1周目だけを考えると)クリアしやすいと思います。「技量タイプ」や「純魔タイプ」のような、距離を取って戦うキャラクターは、ゲームに慣れた後で試してみるのがいいでしょう。

 ストーリーは嵐に見舞われている船の中から始まります。主人公はある国の王女を護衛している付き人のようですが、王女の姿は見えません。どこかに消えてしまったようです。
 甲板に出てみると、巨大なモンスター「深淵に潜む者」が襲いかかってきました(上右画面参照)。攻撃を一発でも喰らうと瀕死の状態に。ここはいわゆる「負けイベント」ですが、モンスターにダメージを与え続けると倒すこともできます。『デモンズソウル』の冒頭で出てきた初見殺しのボスキャラ「拡散の尖兵」を彷彿とさせますね。

 このあと主人公は見知らぬ島に漂着します。この不気味で恐ろしげな島が『Salt and Sanctuary』の冒険の舞台です。岸辺で出会う最初のNPCと会話をすると、主人公が信仰している宗教が決まります。宗教は全部で7つあり、宗教によってプレイ中に得られる「特典」が異なります。

レベルアップ  首吊り死体

■ 潮干狩りの夜がはじまる
 「塩と聖域」というタイトルの日本語訳から分かるように、『Salt and Sanctuary』では、塩が重要なモチーフになっています。敵を倒して得られるものは、お金、そしてお塩。なんと“塩”がこのゲームの経験値なのです。「ソウル」ならぬ「ソルト」というわけですね。ソルトを貯めて祭壇で祈ると、キャラクターはレベルアップします。

 ステージの道中で死ぬと、持っているすべてのソルトをドロップ。ドロップしたソルトを回収する前にまた死んでしまうと、ドロップしたソルトは永遠に失われてしまいます。
 とにかく初見プレイの際は頻繁に死ぬゲームなので、レベルアップできる分のソルトが貯まったら、こまめに祭壇に戻ってレベルアップしておきましょう。特にボス戦の前はソルトを消費しておくと、後腐れがなくて戦いやすいです。

 戦闘システムも『ダークソウル』シリーズとよく似ています。重い武器を振ったり、盾で敵の攻撃を防いだり、ローリング回避をするとスタミナを消費するため、常に残りスタミナ量を確認しながら、緩急をつけて戦う必要があります。敵の攻撃をタイミングよくパリィで弾くと、カウンターの致命攻撃を入れることができます。
 また、攻撃(小)→攻撃(大)の連続攻撃で特殊コンボが発生します。このコンボがとても爽快で、ザコ敵はこれで吹っ飛ばしていました。

 装備品にはすべて重量があり、防御力が高い重装備の防具を着込むと、移動速度やローリング速度が低下します。プレイヤーの多くは動きが軽快になる軽装備の防具を好むと思いますが、ボスキャラによっては「ガン盾戦法」が非常に有効です。
 私は「嵐の城」にいるボスキャラ「クラウケン・ドラゴン」に苦戦しましたが、ヒット&アウェイ戦法をやめて、炎耐性が高い盾に持ち替えて敵が吐いてくる炎を防ぎながら戦ってみると、楽に倒すことができました。
 『ダークソウル』シリーズの場合、「ガン盾戦法」はジリ貧になるというイメージがあったので、「こういうオーソドックスな戦い方もありなのか!」と目から鱗が落ちましたよ。

 ゲームを進めていくと、NPCたちから「焼き印」や「烙印」を授かります。これで壁キックジャンプや空中スライドジャンプが可能になり、いままで行くことができなかった場所へ行けるようになります。
 メトロイドヴァニア系ゲームの何が楽しいかと言えば、新しい能力を獲得するたびに行動範囲が広がっていくところなんですよね。制作者はよく分かっているなぁ。インディーゲームながら、じっくりと腰を据えて遊べる良質なゲームでした。

腐食の晩餐会場  水被りの騎士

にほんブログ村 ゲームブログへ
[ 2017/06/02 22:00 ] ゲームレビュー Steam | TB(0) | CM(0)
プロフィール

udontaro

Author:udontaro
FC2ブログへようこそ!

ども、ブログ管理人のうどん太郎です。
主にレトロゲームのレビューと関連ゲーム動画の紹介をしています。

当ブログはリンクフリーです。

カテゴリ
Wii (4)
カレンダー
09 | 2021/10 | 11
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ